JPSA特別戦 OSHMAN’S STYLE MASTERS で中村清太郎が3人目のスタイルマスターに輝く。
ロングボードにしか出来ないスタイリッシュなサーフィン、ノーズライド・ドロップニーターンなど、クラシックスタイルを重視した大会「シングルフィンオールスターズ」と、通常のロ ングボードの大会のジャッジ基準とは全く異なったロングボードらしいスタイルを競うJPSA特別戦「OSHMAN’S スタイルマスターズ」という同じ方向のコンセプトをもつ注目の大会が、同時開催で10月6日(土)に静波で行われた。大会当日は台風が残したうねりもあり、夏を思わせる晴天のなか、クリーンでロングボードには最高のコンディションでコンテストは行われた。
クラシックでクールなスタイルのシングルフィン愛好家が集まる「シングルフィンオールスターズ」は、コンテストというよりは、家族や友達とのんびり楽しみながら1日ビーチで遊ぶお祭りのようなイベント。そこに、エキシビジョンのような形で盛り込まれた「OSHMAN’S スタイルマスターズ」。今年の大会には、スポンサーシードとして、昨年のシングルフィンオールスターズの優勝者である鈴木俊介と、準優勝の中山祐樹の2名に加え、先日のヌーサフェスティバルにも参加していた田中祐介、紅一点での丸山良子が出場し、クラシックなスタイルを見せ会場を沸かせた。そして、昨年のファイナリストである瀬筒雄太、中村清太郎の2名に加え、鈴木俊介、カリフォルニアから参加したスコッティ・ストップニックがファイナルに残り、素晴しいソールアーチを披露した中村清太郎が優勝。第1回の吉田泰、第2回の秋本祥平に続く、3人目となるロングボーダーの名誉とも言うべき、嬉しいスタイルマスターの称号を手に入れた。
ASPをはじめとするコンテストシーンではショートボードのようなモダンマニューバーが勝敗の鍵となる昨今だが、クラシックなテクニックなど、スタイルを重視した今回のようなイベントを愛するロングボーダーは多い。ロングボードの本来の姿とも言うべきクラシックなスタイルを貫き通す動きは、ジョエル・チューダーが行うダクトテープ・インビテーショナルなどのように海外でも注目されている。今後も日本で、このようなスタイルのイベントが開催されることを願う。
<大会結果>
優勝:中村清太郎、2位:スコッティ・ストップニック、3位:瀬筒 雄太、4位:鈴木 俊介
撮影:佐原健司