ケリー・スレーターが奇跡の大逆転でクオーターファイナル進出。(4/5)
【ベルズ・ビーチ、ビクトリア/オーストラリア(2012年4月5日木曜日)】オーストラリアのビクトリア州、ベルズ・ビーチで開催中のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー・イベント第2戦「リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ presented by Ford Ranger」は大会3日目。クリーンな4~6フィートのコンディションで,再び丸一日のフルコンペティション・デイとなり男子はラウンド4、女子はラウンド3までが終了した。
ジョエル・パーキンソン(AUS)
昨年のリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチの優勝者であるジョエル・パーキンソン(AUS)は、ベルズ・ボウルでのエレクトリック・パフォーマンスで本日の最高点となる18.94をスコア。本日の最も支配的なサーファーであることを証明した。他に類を見ないパーキンソンのスピードとパワーと波の一体感は、フレデリック・パターチア(HAW)を倒すのには十分だった。「とても楽しかった。」と、パーキンソンが言った。「僕はあのヒートが1時間続いて欲しいと思ったよ。フレディー(パターチア)は、これまでヒートでサーフィンした中で最高のベルズだったと言っていた。
パーキンソンは今日、ベルズ・ビーチで優勝した最高のサーファーの一人として,名誉あるリップ・カール・プロ・ゴールド・パスを与えられ、最年少受賞者として由緒あるベルズ・サーファーの輝かしいリストに加わった。「それは名誉ですよ。」と、パーキンソンが言った。「この賞を授与された人の名簿を見ると、それがサーフィン界の中で,どれだけレアなものかが分かる。それは、たいへんな功績である。ベルズは、サーフするには本当にハード・ウェイブで本当にトリッキーなんだ。どんなに良いコンディションでも絶対にスタックする。良いラインを選択しなければならないし、タイミングが最も重要なんだ。」
クラシックでソリッドなコンディションが見込まれる明日、コンテストをフィニッシュする可能性が高まる中で、ラウンド4に勝って,ダイレクトにクオーターファイナル進出できたことは非常に有利であるとパーキンソンは言った。「ベルズは、サーフするには、まさしくやっかいな波である」と、パーキンソンが言った。「巨大なフェイスとパワフルなセクション、そして、ミドルのあのフラットなスポットと戦わなければならない。明日フィニッシュするという噂があるから、ラウンド5をスキップできたことは確かにアドバンテージだね。」
ケリー・スレーター(USA)。
11タイムASPワールド・チャンピオンで4タイム・リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)は、ローカル・ワイルドカードのニック・マスクロフト(AUS)とのラウンド3で奇跡の大逆転勝利を収めた。ヒート中盤にサーフボードを折ってしまったスレーターは,残り時間も僅かとなり、逆転するにはエクセレントなスコアが必要だった。終了まで1分を切って波を捕まえたスレーター。いくつかのソリッドをターンを決め,巨大なエア・リバースでファイナル・セクションを締めくくった。
「ただあの波をフィニッシュできてうれしかったよ。」」と、スレーターが言った。「僕はニック(マスクロフト)が勝ったら素晴らしいなと思った。我々は、長年にわたって素晴らしいヒートを戦って来たからね。それは精神的なフル・バトルだったよ。僕はヒートの中盤まで良いフィニッシュをできなかった。彼もサーフボードを折ったけど上手くカムバックしたね。僕はヒート全体で全く良い波を掴めなかった。終了間際にあの波を掴んでラッキーだったよ。彼にはストークしたね。素晴しい選手だよ。明らかにみんなが彼を応援していた。」
ベルズ・ビーチで行われた最初の3つのイベントの優勝者であり,オーストラリア・サーフィンの象徴であるマイケル・ピーターソン(AUS)が先週亡くなり,リップ・カールは、彼のメモリーに今年のイベントを捧げる。「マイケル(ピーターソン)が他界した時から1週間がたった 」と、スレーターが言った。「イベントが彼に捧げられ全員が黒いバンドをする。そして、このコンテストに勝つことは誰にとっても凄く意義のあることになりそうだ。僕は4つのベルズ・タイトルを手に入れた。しかし、それには20年もかかったんだ。」
そしてスレーターはラウンド4で18.50のヒート・トータルをスコアし、ダイレクトにクオーターファイナルへ勝ち進んだ。
ミック・ファニング(AUS)
そんなパーコやケリーに負けない素晴しいフォームを見せたのが,2度のASPワールド・チャンピオンで、元リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ勝利者(2001年)であるック・ファニング(AUS)。彼はラウンド3と4のヒートを通して、焼け付くようなフォームで18.46と18.20をスコアした。「誰もいないベルズでサーフすることは、いつも素晴らしいよ。」と、ファニングが言った。「9ポイントを出せるラオニのような選手と戦うときは,神経が疲れるよ。このラウンドを勝ち上がれて本当に嬉しい。これを勝ち上がるのは凄く重要なことなんだ。」
今日のラウンド3でカレントリーダーのタジ・バロウ(AUS)がカイ・オットン(AUS)に敗れて姿を消したことについては「まだ1つのイベントが終わっただけ。道程は長いからね。」と、ファニングが言った。「ケリーは去年,全部のイベントに出場しなかったけど,1試合を残して世界タイトルを決めたからね。そういう意味では今は全く集中していないし,楽しむこに集中している感じだよ。ベルズはそんな場所なんだ。ここに来るのがいつも楽しみなんだ。僕のメイン・スポンサーのイベントで,彼らのサポートは素晴しいよ。本当に素晴しい場所さ。」
メンズ・ラウンド3とラウンド4の終了後に、女子のラウンド3が行われ、タイラー・ライト(AUS)、マリア・マニュエル(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)といった4名の選手が勝ち上がり,一足早くクオーターファイナル進出を決めている。
イベント主催者は、明朝午前7時30分のスタートを目指しコンディションをチェック。午前7時にファーストコールする。
RIP CURL PRO BELLS BEACH ROUND 3 RESULTS:
Heat 1: Adriano de Souza (BRA) 12.33 def. Yadin Nicol (AUS) 9.60
Heat 2: John John Florence (HAW) 13.97 def. Matt Wilkinson (AUS) 9.63
Heat 3: Owen Wright (AUS) 13.77 def. Jadson Andre (BRA) 7.17
Heat 4: Josh Kerr (AUS) 15.17 def. Tiago Pires (PRT) 9.07
Heat 5: Jeremy Flores (FRA) 14.10 def. Bede Durbidge (AUS) 12.83
Heat 6: Kelly Slater (USA) 17.00 def. Nic Muscroft (AUS) 16.30
Heat 7: Kai Otton (AUS) 11.83 def. Taj Burrow (AUS) 6.54
Heat 8: Mick Fanning (AUS) 18.46 def. Raoni Monteiro (BRA) 15.20
Heat 9: C.J. Hobgood (USA) 16.70 def. Gabriel Medina (BRA) 15.60
Heat 10: Jordy Smith (ZAF) 15.43 def. Travis Logie (ZAF) 10.96
Heat 11: Brett Simpson (USA) 15.54 def. Damien Hobgood (USA) 12.53
Heat 12: Joel Parkinson (AUS) 18.94 def. Fredrick Patacchia (HAW) 17.37
RIP CURL PRO BELLS BEACH ROUND 4 RESULTS:
Heat 1: Owen Wright (AUS) 15.87, John John Florence (HAW) 15.00, Adriano de Souza (BRA) 14.93
Heat 2: Kelly Slater (USA) 18.50, Josh Kerr (AUS) 13.10, Jeremy Flores (FRA) 9.64
Heat 3: Mick Fanning (AUS) 18.20, C.J. Hobgood (USA) 10.83, Kai Otton (AUS) 10.33
Heat 4: Joel Parkinson (AUS) 17.27, Jordy Smith (ZAF) 15.60, Brett Simpson (USA) 7.00
RIP CURL PRO BELLS BEACH ROUND 5 MATCH-UPS:
Heat 1: John John Florence (HAW) vs. Jeremy Flores (FRA)
Heat 2: Josh Kerr (AUS) vs. Adriano de Souza (BRA)
Heat 3: Kai Otton (AUS) vs. Brett Simpson (USA)
Heat 4: Jordy Smith (ZAF) vs. C.J. Hobgood (USA)
RIP CURL PRO BELLS BEACH QUARTERFINAL MATCH-UPS:
QF 1: Owen Wright (AUS) vs. TBD
QF 2: Kelly Slater (USA) vs. TBD
QF 3: Mick Fanning (AUS) vs. TBD
QF 4: Joel Parkinson (AUS) vs. TBD
RIP CURL WOMEN’S PRO BELLS BEACH ROUND 3 RESULTS:
Heat 1: Tyler Wright (AUS) 16.74, , Sarah Mason (NZL) 14.50, Laura Enever (AUS) 14.00
Heat 2: Malia Manuel (HAW) 18.30, Stephanie Gilmore (AUS) 17.50, Paige Hareb (NZL) 10.34
Heat 3: Carissa Moore (HAW) 17.94, , Coco Ho (HAW) 12.60, Sofia Mulanovich (PER) 5.86
Heat 4: Sally Fitzgibbons (AUS) 15.90, Lakey Peterson (USA) 15.20, Courtney Conlogue (USA) 14.93
RIP CURL WOMEN’S PRO BELLS BEACH ROUND 4 MATCH-UPS:
Heat 1: Sarah Mason (NZL) vs. Paige Hareb (NZL)
Heat 2: Stephanie Gilmore (AUS) vs. Laura Enever (AUS)
Heat 3: Coco Ho (HAW) vs. Courtney Conlogue (USA)
Heat 4: Lakey Peterson (USA) vs. Sofia Mulanovich (PER)
RIP CURL WOMEN’S PRO BELLS BEACH QUARTERFINAL MATCH-UPS:
QF 1: Tyler Wright (AUS) vs. TBD
QF 2: Malia Manuel (HAW) vs. TBD
QF 3: Carissa Moore (HAW) vs. TBD
QF 4: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. TBD
今日のリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチのハイライトは、http://live.ripcurl.comを通して利用可能である