クイックシルバー・プロ大会2日目。トップシード選手がラウンド2を支配。タジとパーコがラウンド3へ(2/26)
スナッパー・ロックス、クイーンズランド/オーストラリア(2012年2月26日日曜日)
2012年のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー開幕戦である「クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト presented by Land Rover」は大会2日目。クリーンな3~4フィート(1メートル)のコンディションでラウンド2が終了。また女子のロキシープロもラウンド2までが終了した。
ジョディ・スミス(ZAF)。
ジョディ・スミス(ZAF)は、午後に行われた彼のヒートのオープニング2ウェイブで9.10、8.33という快調な滑り出しを見せた。スミスは、スムースでスピーディなサーフィンを見せ、ベテランのパワーブローカー、テイラー・ノックス(USA)をイベントから消去した。「僕は、ビッグなパワーターンがその波で可能なのか確認する必要があった。」と、スミスが言った。「それが可能で、それを爆発的な波と合わせることができるならば、自分が望んだスコアをゲット出来ると思っていた。昨日、ヒートに破れた後に、僕はヒートを楽しむことを自分自身に約束した 。僕は頭の中でこのコンテストを組み立て過ぎていた。今は、よりリラックス出来ていると感じているよ。」
ジョエル・パーキンソン(AUS)
2011年のASP世界第2位のジョエル・パーキンソン(AUS)は、昨日のホームブレイクでのラウンド1での敗北から、彼本来のウイニング・フォームに戻った。パーキンソンは、2011年のASPワールド・ジュニア・タイトル第2位でトライアル勝利者であるギャレット・パークス(AUS)に対し、ワンサイドゲームを演じた。「スナッパーはいつも、ちょっとした発作のようなものがある。何処で波を待つべきかを熟知している、この場所のローカルで助かったよ。」と、パーキンソンが言った。「昨日、ラウンド1ではラウンド2へ行くかラウンド3へ行けるかだけで、誰もイベントから消去されないのは知っていた。あれは素晴らしいヒートだったし、イベントの良い準備運動になったよ。そこから直ぐ立ち去って、それほどショックではなかったし、ツアーはマンオンマン・ヒートが全てだと思うんだ。そして今日、僕はギャレット(パークス)が、いくつかのビッグ・スコアを出すと思っていた。彼にはビッグな将来が待っているはず。彼がビッグネームを倒すのは時間の問題だよ。それが僕でなくてよかったよ。」
タジ・バロウ(AUS)対デーン・レイノルズ(USA)
タジ・バロウ(AUS)とデーン・レイノルズ(USA)の注目のヒートは、日曜日のスナッパーに集まったギャラリーを総立ちにさせた。ふたりのサーファーはビッグ・エアリアルとモンスター・カーヴィングを爆発させた。しかし、より長い波を見つけ、ターンをリンクし、ラウンド3へ勝ち進んだのはバロウであった。「あの良い波をゲット出来て良かったよ。昨日はデーンに対して、どう戦うか考えていて一晩中寝付けなかったんだ。」と、バロウが言った。
「彼のサーフィンのアプローチは、僕のものとちょっと似ているから、 我々がショーを出来たことが嬉しいよ。今日のヒート前まで、僕は全く良い波を手に入れることが出来なかった。今日のあのヒートの最初にやっと調子が出て来た感じさ。それでデーンがボードを掴んでターンをするのを見て、それに刺激されたんだ。」
ヤイディン・ニコル(AUS)。
2012年のASPトップ34ルーキーであるヤイディン・ニコル(AUS)は、同じルーキーであるガブリエル・メディーナ(BRA)を下し、初のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーのヒートに勝った。ニコルは、昨年のシーズン中盤に行われた入れ替えで、ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーの資格を得たが、足首の怪我のために彼のスポットをあきらめざるを得なかった。「負傷して、イベントに出場できない6ヵ月はイライラしました。」と、ニコルが言った。「あのヒートの最後の5分は神経にこたえたましたね。勝てて最高の気分です。全く緊張してませんでしたが、僕はツアーのファースト・ヒートに勝つことに集中していました。一年を通して勝てない選手にはなりたくなかったんです。これでその心配は無くなったので、ここから僕に何ができるか考えてみますよ。」
ジェレミー・フローレス(FRA)
ジェレミー・フローレス(FRA)は、ジャドソン・アンドレ(BRA)とのタイトなヒートに勝った。フローレスとアンドレは両者とも複数のチューブにプルインするも出口を見つける事が出来なかった。そして岩の後側のクラシック・バレルをメイクし8.17をスコアしたフローレスが勝利を手に入れた。
「 何本かのバレルが干潮時にあるということを僕は知っていた。」と、フローレスが言った。「バレルをメイクしたくて、何本か掴んだけど、あと一歩でメイク出来なかった。それがプレッシャーになっていたかもしれない。このイベントではかなりプレッシャーを感じている。僕は再びルーキーみたいな感じだからね。今年ツアー6年目なんて自分でも分からない。僕は、まだ23才だけど、他のルーキーと戦うベテラン選手の気分だよ。でもそれが逆に良い影響を与えて、自分自身をプッシュして、これまでやったことのないターンに挑戦させるんだ。」
コロヘ・アンディーノ(USA)
17歳のコロヘ・アンディーノ(USA)は、今日の最終ヒートで同じカリフォルニアのブレット・シンプソン(USA)と対戦。ヒート前半は間違った波を捕らえては落ちていたが、後半に見事なスコアで勝利を掴んだ。「ツアー初のヒートに勝てて最高です。」と、アンディーノが言った。「でも納得の行くサーフィンが出来たとは思っていません。ちょっと神経質になっていましたね。」とコメント。
イベント主催者は、現地時間で明朝午前6時30分にファーストコール。午前7時30分のスタートを目指す。
QUIKSILVER PRO GOLD COAST ROUND 2 RESULTS:
HEAT 1: Joel Parkinson (AUS) 16.36 def. Garrett Parkes (AUS) 6.43
HEAT 2: Taj Burrow (AUS) 18.10 def. Dane Reynolds (USA) 16.06
HEAT 3: Yadin Nicol (AUS) 13.13 def. Gabriel Medina (BRA) 12.53
HEAT 4: Julian Wilson (AUS) 14.06 def. Kai Otton (AUS) 13.73
HEAT 5: Jordy Smith (ZAF) 17.43 def. Taylor Knox (USA) 12.33
HEAT 6: Travis Logie (ZAF) 15.30 def. Alejo Muniz (BRA) 13.03
HEAT 7: Josh Kerr (AUS) 17.60 def. Patrick Gudauskas (USA) 10.53
HEAT 8: Matt Wilkinson (AUS) 15.86 def. Damien Hobgood (USA) 10.33
HEAT 9: Jeremy Flores (FRA) 13.67 def. Jadson Andre (BRA) 12.07
HEAT 10: Kieren Perrow (AUS) 14.00 def. CJ Hobgood (USA) 13.84
HEAT 11: Bede Durbidge (AUS) 13.53 def. Tiago Pires (PRT) 10.73
HEAT 12: Kolohe Andino (USA) 14.33 def. Brett Simpson (USA) 13.87
UPCOMING QUIKSILVER PRO GOLD COAST ROUND 3 MATCH-UPS:
HEAT 1: Owen Wright (AUS) vs. Matt Wilkinson (AUS)
HEAT 2: Josh Kerr (AUS) vs. Kieren Perrow (AUS)
HEAT 3: Adriano De Souza (BRA) vs. Kolohe Andino (USA)
HEAT 4: Michel Bourez (PYF) vs. Bede Durbidge (AUS)
HEAT 5: Jeremy Flores (FRA) vs. Heitor Alves (BRA)
HEAT 6: Kelly Slater (USA) vs. Fredrick Patacchia (HAW)
HEAT 7: Joel Parkinson (AUS) vs. Yadin Nicol (AUS)
HEAT 8: Mick Fanning (AUS) vs. Miguel Pupo (BRA)
HEAT 9: Jordy Smith (ZAF) vs. Raoni Monterio (BRA)
HEAT 10: Julian Wilson (AUS) vs. Adam Melling (AUS)
HEAT 11: John John Florence (HAW) vs. Adrian Buchan (AUS)
HEAT 12: Taj Burrow (AUS) vs. Travis Logie (AUS)
世界最高峰のプロサーフィンツアー「ASPワールドツアー」がいよいよ2月25日からスタートする。ASPワールドツアーで第一戦目にあたる今大会は、今年のツアーの動向を占う上でも多くの注目が集まっている。オフィシャルサイトでは日本語ライブ配信も行われ、iPhone/iPadアプリでのライブ中継のフォローも可能。現地スタッフによるライダーインタビュー、臨場感あふれるTwitterによるライブレポートと、まるで現地にいるかのようなFacebookでの写真ギャラリーやプレゼントキャンペーンなどを続々と情報配信される予定なので今年の開幕戦は面白くなりそうだ。
初戦となる「クイックシルバー・プロ ゴールドコースト」はツアーの第1戦ということだけではなく、その結果いかんでは、通算11度のワールドタイトルホルダーであるケリー・スレーターが今年 のツアーにフル参戦するのかどうかなど、今年のツアーの動向を占う上でも注目のイベントといえるだろう。