クイックシルバー・プロ大会3日目。ファニングとジョンジョン敗退(2/27)

クイックシルバー・プロ大会3日目。ファニングとジョンジョン敗退(2/27) 


Julian Wilson (AUS), 23, posting the highest heat total of the day, an 18.57 out of a possible 20. PIC: ASP/Kirstin.

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スナッパー・ロックス、クイーンズランド/オーストラリア(2012年2月27日月曜日)

2012年のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー開幕戦である「クイックシルバー・プロ/ロキシー・プロ・ゴールド・コースト presented by Land Rover」は3日連続での開催。2~3フィートのコンディションをキープするスナッパー・ロックスで男女ともラウンド3が終了。世界のトップサーファー達は、ハイパフォーマンス・レベルを上げた。

ジュリアン・ウィルソン(AUS)が本日のハイエスト・ヒート・トータルを記録。

今年、ASPトップ34の2年目を迎えるジュリアン・ウィルソン(AUS)は、アダム・メリング(AUS)とのラウンド3ヒートで、本日のハイエスト・ヒート・トータル18.57を記録した。「僕は昨年、タジ(バロウ)とクロスヒートを演じ、このラウンドで負けたんです。そのあとのイベントで負けが続いたので、今回のヒートの前はナーバスになりましたね。」と、ウィルソンが言った。「コメントしたかったんですよ。僕の最初の2ヒートは、自分自身ではなかった。自分を何処かに忘れて来たような気分でした。でも今日のヒートは凄く良い感じで、サーフボードも確かなものを感じ、ハイスコアをいくつもゲット出来て良かったです。」ウィルソンはラウンド4で、エイドリアン・バカン(AUS)とタジ・バロウ(AUS)と対戦する。

 

 

Miguel Pupo_©ASP
ミゲール・プポ(BRA)が地元の英雄ファニングを下す。

ミゲール・プポ(BRA)は、常にイベント優勝の最有力候補である、2度のASPワールド・チャンピオン、ミック・ファニング(AUS)を下すという、イベント最大の番狂わせを引き起こした。プポはヒート前半に 7.60をスコアして、ファニングへプレッシャーを与えた。そして、ファニングは スロースタートをリカバーすることができず、敗退となった。「僕はアウトがかなりタフだったので、 良い波を探していました。」と、プポが言った。「僕はあのヒートに勝たなければならなかったんです。ツアーにいる以上、ビッグな選手を克服しなければならないですから。ミック(ファニング)は、とても良いサーフィンをします。彼は2度のASPワールド・チャンピオンですから、タフなヒートになることは理解していました。僕のベストで挑んだんです。」プポはラウンド4でジョエル・パーキンソン(AUS)とジョディ・スミス(ZAF)と戦う。

オーウェン・ライト(AUS)とマット・ウィルキンソン(AUS)の対決

オーウェン・ライト(AUS)は本日のオープニング・ヒートで、仲間のマット・ウィルキンソン(AUS)に対して、エキサイティングなヒートを戦った。グーフィー・フッターのふたりは、スナッパー・ロックスでギャラリーにセンセーショナルなバックハンド・サーフィンを披露した。その対決は、僅か0.40という僅差でライトに軍配が上がった。「僕たちにとって、ワールド・ツアー初のマンオンマン・ヒートでした。」と、ライトが言った。「僕はヒートの前に本当にナーバスになっていました。しかし、パドルアウトした途端、凄くリラックスしてやれたんです。僕たちは、代わる代わる波に乗り、スコアをマークしていました。そのヒートは波数が少なかったです。どちらが勝つか分からなかったけど、僕らのどちらかが次のラウンドへ勝ち上がれて満足です。」ライトはジョシュ・カー(AUS)とエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)と次のラウンドで対戦する。

 

 

Kelly Slater © ASP / SCHOLTZ
ケリー・スレーター(USA)

11XASPワールド・チャンピオンに君臨する、クイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストのディフェンディング・チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)は、再び圧倒的なパフォーマンスを見せて、フレデリック・パターチア(HAW)を下した。スレーターのシグネチャー・テクニックである激しいまでのフォアハンド・カーヴィングは、エクセレント・レンジの2つのスコアを叩き出し、いとも簡単に彼をラウンド4へ勝ち進めた。

「フレディー(パターチア)は、沖でオープンフェイスの波をじっくりと待つ作戦だった。」と、スレーターが言った。「逆に僕は動いていたかった。ピークでは良さそうには見えなくても、そのポイントで良くなる隠れた波があったんだ。ヒート開始時に、いくつかの良い波で落ちた。そのうちのどちらかは良いスコアだったかもしれない。それから僕は良い波を手に入れて、スコアを掴んだんだ。」スレーターは、クイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストのラウンド4で、ミシェル・ボウレズ(PYF)とヘイター・アルベス(BRA)と戦う。

エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)はコロへを下す。

このイベントに7度も出場しているエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)は、ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー・ルーキーのコロヘ・アンディーノ(USA)を下した。「それは確かにタフなヒートでした」と、デ・スザが言った。「彼を凄くリスペクトしているよ。彼は17歳なのに、すべてをぶち壊すからね。自分自身に集中出来て良い感じだよ。10日ぐらい前に会場入りして波の感触は得ている。7年間のツアー経験がこのヒートでは助けになったよ。トップ5の僕のポジションをキープしたいんだ。」

 

 

Stephanie Gilmore © ASP / SCHOLTZ

また、ロキシー・プロでは、ラウンド3で1位通過した、ローラ・エネバー(AUS)タイラー・ライト(AUS)マリア・マニュエル(HAW)ステファニー・ギルモア(AUS)が一足早く、クオーターファイナル進出を決めた。4度のASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)は、2本の8ポイント-レンジをスコア。絶好調を伺わせた。スナッパー・ラインナップを熟知しているギルモアは、ベスト・ウェイブをキャッチし、カーヴィングとパーフェクトなターンを披露した。

イベント主催者は、現地時間で明朝午前6時30分にファーストコール。午前7時30分のスタートを目指す。

 

 

QUIKSILVER PRO GOLD COAST ROUND 2 RESULTS:
HEAT 1: Owen Wright (AUS) 14.90 def. Matt Wilkinson (AUS) 14.50
HEAT 2: Josh Kerr (AUS) 15.50 def. Kieren Perrow (AUS) 14.90
HEAT 3: Adriano De Souza (BRA) 14.07 def. Kolohe Andino (USA) 12.74
HEAT 4: Michel Bourez (PYF) 14.36 def. Bede Durbidge (AUS) 10.83
HEAT 5: Heitor Alves (BRA) 15.07 def. Jeremy Flores (FRA) 12.84
HEAT 6: Kelly Slater (USA) 16.36 def. Fredrick Patacchia (HAW) 12.40
HEAT 7: Joel Parkinson (AUS) 13.50 def. Yadin Nicol (AUS) 12.27
HEAT 8: Miguel Pupo (BRA) 12.67 def. Mick Fanning (AUS) vs. 11.17
HEAT 9: Jordy Smith (ZAF) 14.83 def. Raoni Monterio (BRA) 12.20
HEAT 10: Julian Wilson (AUS) 18.57 def. Adam Melling (AUS) 15.63
HEAT 11: Adrian Buchan (AUS) 16.03 def. John John Florence (HAW) 13.60
HEAT 12: Taj Burrow (AUS) 14.20 def. Travis Logie (AUS) 13.16

UPCOMING QUIKSILVER PRO GOLD COAST ROUND 4 MATCH-UPS:
HEAT 1: Owen Wright (AUS), Josh Kerr (AUS), Adriano De Souza (BRA)
HEAT 2: Michel Bourez (PYF), Heitor Alves (BRA), Kelly Slater (USA)
HEAT 3: Joel Parkinson (AUS), Miguel Pupo (BRA), Jordy Smith (ZAF)
HEAT 4: Julian Wilson (AUS), Adrian Buchan (AUS) Taj Burrow (AUS)

ROXY PRO GOLD COAST ROUND 3 RESULTS:
HEAT 1: Tyler Wright (AUS) 16.20, Sarah Mason (NZL) 12.80, Silvana Lima (BRA) 9.63
HEAT 2: Laura Enever (AUS) 16.83, Paige Hareb (NZL) 14.07, Carissa Moore (HAW) 13.57
HEAT 3: Malia Manuel (HAW) 14.53, Sally Fitzgibbons (AUS) 12.90, Courtney Conlogue (USA) 10.64
HEAT 4: Stephanie Gilmore (AUS) 16.73, Sofia Mulanovich (PER) 11.27, Lakey Peterson (USA) 6.04

 

世界最高峰のプロサーフィンツアー「ASPワールドツアー」がいよいよ2月25日からスタートする。ASPワールドツアーで第一戦目にあたる今大会は、今年のツアーの動向を占う上でも多くの注目が集まっている。オフィシャルサイトでは日本語ライブ配信も行われ、iPhone/iPadアプリでのライブ中継のフォローも可能。現地スタッフによるライダーインタビュー、臨場感あふれるTwitterによるライブレポートと、まるで現地にいるかのようなFacebookでの写真ギャラリーやプレゼントキャンペーンなどを続々と情報配信される予定なので今年の開幕戦は面白くなりそうだ。

初戦となる「クイックシルバー・プロ ゴールドコースト」はツアーの第1戦ということだけではなく、その結果いかんでは、通算11度のワールドタイトルホルダーであるケリー・スレーターが今年 のツアーにフル参戦するのかどうかなど、今年のツアーの動向を占う上でも注目のイベントといえるだろう。