ジョンジョンが奇跡の大逆転で、ASP5スターイベント「Volcom Pipe Pro」で2年連続優勝。
【パイプライン、オアフ、ハワイ(2012年2月1日)】賞金総額130,000ドルのASP5スター「 Volcom Pipe Pro ボルコム・パイプ・プロ」がバンザイ・パイプラインで終了。ハワイのジョン・ジョン・フローレンスは、ファイナルで圧倒的なリードを奪っていた前パイプ・プロ・チャンピオンであるジェイミ・オブライアン(ハワイ)を終了間際の奇跡的な大逆転で下し優勝。プロサーフィンの最も劇的な瞬間をクリエイトした。
オブライアンは34分間リードを保持した。そして、35分のファイナルの残り時間45秒、…それは彼の目の前から消えて無くなった。オブライアンは、ファイナルがスタートすると、いきなりチャージを見せ高得点をマーク。開始早々に勝負ありかと誰もが思った。オブライアンのトップ2スコアリング・ウェイブは、パーフェクトに近かった。彼を逆転するにはハイスコアのコンビネーションが必要だったのだ。
マウイのカイ・バーガーは9.33で最も可能性を秘めていたが、セカンド・ウェイブでは彼の足下にも及ばなかった。サン・クレメンテのネイト・ヨーマンズは、7.57ポイント・トータルで遥か彼方。
フローレンスのスコア・ラインも、トータル9.93で良いものではなかった。しかしフローレンスは、残り時間5分で8-10フィートの2ウェイブにチャージ。最初の波は、深くクリティカルで、不可能に近いパイプの信じられないバックサイド・チューブ。スプレーとともに現れた彼はパーフェクト10をスコアした。
9.40で逆転出来るところまで漕ぎ着けたフローレンスだったが、彼の順位は第3位のままだった。それを見透かしたようにオブライアンは、9.93をスコアして彼のリードをさらに広げた。
残り時間は1分。フローレンスは、パドルを辞め、オブライアンの優勝を祝っているようにも見えた。しかし、水平線の暗い線を彼は見逃さなかった。パイプライン・リーフの上に積み重ねられる1つのラストウェイブ。残り時間15秒でフローレンスは、バックドアの物凄いチューブを抜けて9.93をマーク。奇跡の大逆転勝利で、優勝賞金20,000ドルを手に入れた。
僅か8週間前、パイプ・マスターズで勝ち進んでいたフローレンスは、同じ方法で、11Xワールド・チャンピオン・ケリー・スレーターに破れた。今日の勝利は、これまでのプロサーフィンで最も素晴らしいキャリアを運命づける19才の軌跡を再編成するようなものだった。
「僕はヒート途中で、とことんやってやろうと思たんです。」と、フローレンスが言った。「カイとジェイミは9ポイントをマークして、信じられなかった。ここパイプでは、どんな事でも起こり得るんです。残り40秒で何も考えていませんでした。ジェイミ、おめでとう。僕は去年勝ったし、君が優勝して最高だよって感じでした。
そして振り向いたら、ピークがあったんです。彼が行くかなんて考えていなかったですね。最初レフトに行くつもりだったんですが、バックドアだったのでフェイドして、ライトに行って、辛うじて潜り込んだんです。ワイルドでしたね。昨年、このイベントで優勝出来て大きな自信を手に入れたんです。今回も今年初のコンテストで優勝出来て自信がつきました。」
ビーチに戻って来たオブライアンはフローレンスと握手した。
「僕は夜中に忍び込んで、あのトロフィーを盗むつもりだよ」と、彼が笑って言った。ジョン・ジョンの9つ上級生のオブライアンは、長くパイプで最強の男であった。そして、パイプ・マスターズ、バックドア・シュートアウトと複数のボルコム・パイプ・プロに勝った。「痛いね。」と、第2位の賞金10,000ドルを手にしたジェイミが言った。「僕はいくつかの良いスコアを手に入れた。それは本当に素晴らしいパフォーマンスだと感じていたよ。僕にとって、それはすべてを意味する。素晴らしい時間だった。最後の数ヒートでは本当に良いリズムを掴めたんだ。楽しい、良い日だったよ。」
今日の結果から、以下のサーファーは、今年の12月のパイプ・マスターズのファースト・ラウンドのスポットを獲得した:オブライアン、バーガー、ビリー・ケンパー(マウイ)、フリン・ノバック(オアフ)、フレッド・パターチア(オアフ)、カラニ・チャップマン、ブルース・アイアンズ。また、トッド・チェッサー・ハード・チャージャ・スポーツマンシップ賞は、パーフェクト10をスコアして、9位タイでフィニッシュしたコスタリカのカルロス・ムニョスが受賞した。
ファイナル
優勝-ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)19.93pt、20,000ドル
第2位-ジェイミ・オブライアン(HAW)19.40pt、10,000ドル
第3位-カイ・バーガー(HAW)18.20pt、6,500ドル
第4位-ネイザン・ヨーマンズ(CA、USA)7.57pt、5,500ドル
セミ・ファイナル
H1:
ジェイミ・オブライアン(HAW)17.77pt;
カイ・バーガー(HAW)17.10pt;
ビリー・ケンパー(HAW)7.90pt;
タナー・ヘンドリクソン(HAW)5.10pt
H2:
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)13.56pt;
ネイザン・ヨーマンズ(USA)12.83pt;
ブルース・アイアンズ(HAW)12.40pt;
ジョナサン・ゴンザレス(CNY)7.44pt
クオーターファイナル
H1:
ビリー・ケンパー(HAW)12.00pt;
ジェイミ・オブライアン(HAW)11.87pt;
ティム・レイズ(USA)9.10pt;
ゲイブ・クリング(USA)6.63pt
H2:
カイ・バーガー(HAW)14.66pt;
タナー・ヘンドリクソン(HAW)14.50pt;
フリン・ノバック(HAW)10.83pt;
フレデリック・パターチア(HAW)3.63
H3:
ネイザン・ヨーマンズ(USA)13.27pt;
ジョナサン・ゴンザレス(CNY)12.50pt;
カルロス・ムニョス(CRI)11.50pt;
カラニ・チャップマン(HAW)4.77pt
H4:
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)16.34pt;
ブルース・アイアンズ(HAW)13.00pt;
アレキサンダー・グレー(USA)8.40pt;
ミッチェル・コレボーン(AUS)4.84pt