【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA 震災復興支援チャリティーツアー2011
JPSAロングボード第5戦(最終戦)
「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」
期日/11月7日(月)~10日(木)※7日(月)プロトライアル及びプロ本戦男子R1 会場/バリ島 クラマス 特別協賛/株式会社 マックス・エー、ガルーダ・インドネシア航空 主催/JPSA 協力/トラベルシーン、バリサーフィンアソシエーション(BSA) |
ベテラン、石塚晃がバリ島初のJPSAロング・タイトルを獲得。
ユージン・ティールが2度目のグラチャン獲得
JPSA 震災復興支援チャリティーツアー2011ロングボード第5戦(最終戦)「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」が、インドネシアのバリ島、クラマスで終了。石塚晃が見事優勝。ユージン・ティールが2度目のグランドチャンピオンを獲得した。
ファイナルデイの波は胸肩セット頭。男子セミファイナルからスタートした。ヒート1は松永雅道、新城譲、石川剛、ユージン・ティール。石川剛が果敢にチューブを狙うがメイク出来ず。新城譲は長いハングファイブからハングテンを決めるなどして、11.25ポイントでトップでファイナルへ。ユージン・ティールも安定した演技でファイナル進出を決めた。
ヒート2ではランキングトップの尾頭信弘が登場。ライバル2名がファイナルへ勝ち上がったたため、レースを続けるには、ファイナルに勝ち上がる必要があった尾頭。そして予想通りスタートから圧倒的なビッグ・マニューバーを見せて、高得点を2本揃えた尾頭が、そのままトップでファイナルへ。また終盤に今大会絶好調の石塚晃が、ノーズライドとカーヴィングのコンビネーションで畑雄二を抑えて2位でファイナルへ駒を進めた。
女子のファイナル
女子ファイナルは、植村未来、小高恵子、一の瀬さゆり、小熊明美というメンバー。昨日、グランドチャンピオンが決定した小熊は指の骨折しての出場。マニューバーに定評のある昨年のグラチャン植村未来は、予想通りのスムースで大きなカーヴィング・ターンのバックサイド・サーフィンを見せて、7.75、6.00という圧倒的なスコアをマークしてファイナルをリード。
ショートボードのプロ資格も持つ一の瀬さゆりも、クラマスでの経験を生かし、サイズのある波でしっかりとしたボードコントロールで2位につける。グラチャン小熊は良い波を捉えるがスコアが伸びない。更に植村は、深いボトムターンからクリティカル・セクションに当て込むオフザトップで7.25をスコア。他の選手をコンビネーションに追い込む。
小高恵子は後半に入り、バックハンドで綺麗なハング5を決めるなどチャージを繰り返し2位に浮上したが、一の瀬さゆりが最後の波で4.20をスコアして2位へ。しかし、彼女達の追撃もそこまで。圧倒的なテールコントロールのサーフィンを見せた植村未来が、バリ島初のJPSAロングボード・タイトルを手に入れた。
男子ファイナル
男子ファイナルは、グラチャン争いを繰り広げる、ランキングトップの尾頭信弘、2位の新城譲、4位のユージン・ティールの3名と、ベテランの石塚晃の戦い。最終的に2011のJPSAグランドチャンピオン争いはファイナルまでもつれ込んだ。
スタートダッシュを見せる石塚晃は、サイズのある波でハングファイブから得意のラウンドハウス・カットバックでつないで、いきなり7.75をスコア。尾頭信弘はスタートからスピードあるライディングで攻めるもワイプアウト。新城譲は深いボトムターンからリエントリーを決め3.75をスコア。ユージンはコンパクトな波でハングファイブからリエントリー、カットバックを技のバリエーションを見せ、5.25をスコア。かなり熱いバトルの展開となった。
今回、タイトル争いに絡んでいない、石塚晃は、セミファイナルまでの勢いのまま快調にスコアを伸ばし、バックアップとなる4.50をスコアするとトータルスコア12.25でファイナルを完全にリード。ユージン・ティールは安定したサーフィンを見せ、トータル9.25で前半を折り返す。プレッシャーからか尾頭と新城はワイプアウトが目立ち思うようにスコアが伸ばせない。
3名のグラチャン争いのライバル達のなかで上位になる選手に栄冠は輝く。長いハングファイブからカットバック、得意のレイバック・スラッシュで6.0をスコアして追撃するユージン。後半に入り、攻める尾頭はチャージを繰り返し、特大セットにテイクオフ。深いボトムターンからの鋭いリエントリーとカーヴィングを披露して5.10、4.45をスコアし追い上げる。しかし、前半にスコアを集めた石塚晃がそのまま逃げ切り、バリ島初のJPSAロングボード・タイトルを獲得。と同時に、2位につけたユージン・ティールが、2011年のJPSAロングボード・グランドチャンピオンを獲得した。
JPSAロングボード最終戦「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」
男子優勝:石塚晃、2位 ユージン・ティール、3位 尾頭信弘、4位 新城譲。
女子優勝:植村未来、2位 一ノ瀬さゆり、3位 小高恵子、4位 小熊明美。
JPSA 2011 ロングボードグランドチャンピオン
<男子>ユージンティール <女子>小熊明美
ロングボードルーキーオブザイヤー
<男子>脇本道男 <女子>田岡なつみ
本日はロング終了後にショートのトライアルが行われた。明日11日は大会はオフ。12日の朝、選手は 7:00AM クラマス集合。男女どちらから始めるかは、朝のコンディションで決定される。
「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」は11月7日(月)~10日(木)のロングボードの試合のあと、11月10日(木)~14日(月)でショートボードが開催される。JPSAもいよいよ大詰め。泣いても笑っても今回のバリ島で、今シーズンの4名のグランドチャンピオンが決定する。
また今回のガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ開催期間中、特別戦としてJPSAショートボード歴代チャンピオン戦「LEGENDARY OF SURFING」が開催される。これには、川井幹雄、善家誠、添田博道、久我孝男、糟谷修自、関野聡、沼尻和則、河野正和といった日本のチャンピオンに加え、バリからカトゥ・メンダ 、ワヤン・ピッチャといったレジェンドが参加する。このヒートは、2回戦方式にてヒートを行い、各回戦のベスト2ウェイブ、トータルベスト4ウェイブのスコアにより順位を決定。総合順位上位2名は日本・バリ親善試合への出場権を得ることが出来る。これも非常に楽しみな戦いとなりそうだ。
また今回、ロング、ショートともエントリーが若干少ない中、男子ショートでは、大澤伸幸、加藤嵐、大橋海人といった選手が海外からの試合からバリへ直行。また女子ショートでは、数日前までブラジルにいた大村奈央が、庵原美穂の3連勝を食い止めるべく出場する。逆にロングでは秋本祥平、東川泰明の2名がスペインで開催されるASP=WLT参戦のため欠場。
注目の最終戦。サーフメディアは現地から最新情報をお伝えする予定です。
激化するJPSAショートのグラチャン争い
ショートボードのグラチャン争いも最終戦までもつれ込み、バリでの結果次第となった。下の表に記したように、今回の新島が終了した時点で、田中英義がトップをキープ。3位だった今回優勝した高梨直人が2位に浮上した。ご存知のように、JPSAは全6戦中、上位5戦のポイント合計で年間ランキングが決定されるシステムであるため、全6戦に出場した選手は一番悪かった結果を切り捨てることが出来る。各選手が次のバリで自分のワースト結果を上回る結果を出すと仮定し、現在のワースト結果を切り捨てると順位が変わってくる。
アジャスト後の暫定順位では、高梨直人が僅か50ポイント差で田中英義を逆転してトップ。次いで720ポイント差で3位に田中樹、100ポイント差で4位に椎葉順となる。この数字から簡単に推測出来るのは、田中英義がバリで2度目のグラチャンを獲得するためには、初のグラチャンを狙う高梨直人より上位でフィニッシュしなければならないということ。3位の田中樹は、トップと770ポイント差。暫定上位2位のふたりがファイナルまで残ると田中樹は優勝しても彼らを超えることは出来ない。
椎葉順はふたりが5位で、中村昭太は彼らがセミファイナルまで勝ち上がると、優勝しても彼らを超えられない。また、女子ではこの2戦で連勝した庵原美穂と谷口絵里菜の6000ポイントを集めているふたりの戦いとなりそうだ。アジャストして540ポイント差があるため庵原が優勢という状況。ショートボードの最終戦は、11月10日(木)~14日(月)(※10日(木)プロトライアル)バリ島 クラマスで開催。
JPSA2011男子/最終戦で可能な獲得ポイント | ||||||||
バリ島(アジャストP) | 優勝 2000 |
2位 1720 |
3位 1460 |
4位 1340 |
5位 1220 |
7位 1110 |
暫定順位 | アジャスト 後の順位 |
田中英義(6120) | 8120 | 7840 | 7580 | 7460 | 7340 | 7230 | 1 | 2 |
高梨直人(6170) | 8170 | 7890 | 7630 | 7510 | 7390 | 7280 | 2 | 1 |
田中樹(5400) | 7400 | 7120 | 6860 | 6710 | 6620 | 6510 | 3 | 3 |
椎葉順(5300) | 7300 | 7020 | 6760 | 6640 | 6520 | 6410 | 3 | 4 |
中村昭太(5110) | 7110 | 6830 | 6570 | 6450 | 6330 | 6220 | 4 | 5 |
JPSA2011女子ランキング | |||||||||
第1戦 伊豆 |
第2戦 新島 |
第3戦 大洗 |
第4戦 千葉 |
第5戦 鉾田 |
第6戦 バリ |
新島後の計算式 | 暫定順位 (新島後) |
アジャスト | |
庵原美穂 | 1220(L) | 2000 | 1460 | 1720 | 2000 | ? | 6400+2000=8400-1220=7180 | 1 | 1 |
谷口絵里菜 | 1460 | 1460 | 1110(L) | 2000 | 1720 | ? | 6290+1460=7750-1110=6640 | 2 | 2 |
※ 全6戦中、上位5戦のポイント合計で年間ランキングを決定。
ただし、同順位の場合は全6戦のポイント合計で決定。更に、同順位の場合は最高ポイントで決定。
大会に関する情報はJPSA公式ホームページをご覧ください。
http://www.jpsa.com