ASPウイメンズWT第3戦
「スバル・プロ・TSBバンク・ウイメンズ
サーフ・フェスティバル」
2011年4月27日-5月1日 タラナキ、ニュー・プリマス・ニュー・ジーランド
ニュー・ジーランドで開催されたスバル・プロで、 サリー・フィッツギボンズが、ベルズに続き2連勝 |
写真:サリー・フィッツギボンズ
【タラナキ、ニュー・プリマス/ニュージーランド(2011年4月30日土曜日)】ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・イベント第3戦である「スバル・プロ・TSBバンク・ウイメンズ・サーフィン・フェスティバル」が終了。サリー・フィッツギボンズ(AUS)は、万年二番の汚名を返上し、ASPワールド・タイトル・イベントで2戦連続優勝を達成した。
先週ベルズビーチでツアー初優勝を成し遂げたばかりのフィッツギボンズは、2位ばかりで優勝者に花を添える引き立て役の日々は終わったという事を証明し,昨年のイベント・チャンピオンで現在のレイティング・リーダーであるカリッサ・ムーア(HAW)を下し,ASPウイメンズ・ワールドNo.1のポジションを手に入れた。
2連勝でランキング・トップとなるサリー
「これは私にとって世界を意味するの。ニュー・ジーランドで優勝出来て最高です」と、フィッツギボンズが言った。「昨年、このイベントで2位だったので,今日優勝出来たことが本当に特別に感じるわ。」
モーニング・コンディションはサイズアップして素晴らしい波となったが、ファイナルはロータイドと重なり,コンディションは悪化。正面左側で波を待つムーアから数百メートル離れ、フィッツギボンズは波を待った。
「今日の波は、かなり難しかった」と、フィッツギボンズが言った。「海に入って小さいピークを見つけたの。それは危険な賭けだったけど、それが上手く行ったと思う。パドルアウトして,ファイナルの時に考えたの。頑張ってやってみるしかないって。」
2つのライトハンダーを狙い撃ちし、エキサイティングでバラエティなクリティカル・マニューバーを見せたフィッツギボンズは、2本のエクセレントな8.00ライドをマーク。ムーアを16.00対6.86で下した。
「私がこれまでやってきた事の一部でも見せられた事が素晴しいと思います。いい気分です。私はより多くのものを手に入れた。それはエキサイティングなことです。次のイベントが待ち切れないわ!」
今年のASPウイメンズ・ワールド・タイトルレースは現在、2試合連続でファイナルを戦い、僅か500ポイント差の2人のサーファーが争う形となっている。「サーフィン人生最高の日々を過ごせることはボーナスだと思う。そして、一番おいしいのは、このような勝利でポイントを手に入れること」とフィッツギボンズは続けた。
「正直なところ、それぞれのイベントに集中しているけど、あまり遠くの未来の事まで考えていなくて、どちらかといえば、目の前のものから、やっつけるタイプかな。だから、今回のような2連勝は嬉しいわ」
開幕戦で優勝した18歳のムーアは2戦連続で2位
セミファイナルとクオーターファイナルでは,2つの素晴しいパフォーマンスを披露したムーアだったが、ファイナルでは、フィッツギボンズを倒すだけの波を見つけることができなかった。「確かにラインナップで間違ったスポットを選んでいました」と、ムーアが言った。
「サリーは本当に良い仕事をしましたね。彼女は本当にスマートで、ラインナップで正しいスポットを選びました。そして彼女は、その波を充分に使い、素晴しいパフォーマンスを見せたんです。彼女は、一週間ずっとコンスタントなサーフィンを見せ、最高でした。」
ムーアはワールドNo.1ポジションを奪還する意志を明らかにした。「戦いが続いて最高に燃えています」とムーア。「明らかにアスリートとしては2位は望まない。勝ちたいです。でも、このふたりの状態は、サーフィンというスポーツに明らかにプラスで、私はそのNo.1のポジションを奪い返したいと思います! 今シーズン、私たちが良い試合を戦えればと思っています。」
17歳のルーキー、タイラー・ライト(AUS)は3位
ASPルーキーである17歳のタイラー・ライト(AUS)は、セミファイナルまで勝ち進んだが、ムーアに今年2度目の敗北を喫し3位となった。「カリッサは、驚異的なサーフィンでした。 彼女がすべての良い波を掴んでいたと思います。彼女は、ここまで素晴らしいシーズンを送っていますね。2回戦って2度とも彼女に負けました。でも3位は自分にとって本当に良い結果です」と、ライトが言った。
今日のセミファイナルでライトは,スコアリング・ポテンシャルの波を見つけることが出来ず、ゴールドコーストの開幕戦のファイナルが繰り返されたようだった。それでもライトは世界ランキング3位のポジションをキープした。「私はルーキーだから、本当に多くの初心者ミスをしました。毎回ヒートで多くの事を学び、世界3位になれました。今はこれ以上のことは望めないです。」
ココ・ホー(HAW)3位。ギルモアはランキング5位へ
予想外のセミファイナルでのパフォーマンスにもかかわらず、今シーズンのベスト結果を手に入れた20歳のココ・ホー(HAW)。潮の変わり目で今日の一番難しいコンディションに翻弄され、ヒートスコアが僅かに0.80。コンビネーションの納得のいかない敗退となった。また、4XASPワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)は9位タイ。クオーターファイナルで絶好調のチェルシー・ヘッジス(AUS)に破れ、ランキングも世界5位へダウンした。
2011年のASPウイメンズWTの次のイベントは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州、ノーザンビーチズのディーワイで、2011年5月3~8日で開催される「コモンウェルス・バンク・ビーチェリー・クラシック」。こちらのイベントもお楽しみに。
TSBバンク・ウイメンズサーフ・フェスティバル・ファイナル結果:
優勝:サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.00
2位:カリッサ・ムーア(HAW)が、8.86
セミファイナル結果
SF 1:カリッサ・ムーア(HAW)14.50defタイラー・ライト(AUS)9.67
SF 2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.34defココ・ホー(HAW)0.80
クォーターファイナル結果:
QF 1:タイラー・ライト(AUS)14.50defポーリーン・アドゥ(FRA)11.50
QF 2:カリッサ・ムーア(HAW)13.77defコートニー・コンローグ(USA)13.10
QF 3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)15.67defチェルシー・ヘッジス(AUS)13.40
QF 4:ココ・ホー(HAW)13.40defページ・ハレブ(NZ)8.73
ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・トップ5ランキング
1.サリー・フィッツギボンズ(AUS)26,500pt
2. カリッサ・ムーア(HAW)26,000pt
3. タイラー・ライト(AUS)19,700pt
3. ココ・ホー(HAW)16,900pt
5. ステファニー・ギルモア(AUS)15,700pt
5. シルヴァナ・リマ(BRA)15,700pt