ミック、ジュリアン、カノア五十嵐も好発進。「RIP CURL PRO BELLS BEACH」男子開幕

ミック、ジュリアン、カノア五十嵐も好発進。「RIP CURL PRO BELLS BEACH」男子開幕


ミック・ファニング(AUS) WSL/ Cestari

 

ベルズ・ビーチ、ビクトリア/AUS(2016年3月25日金曜日)オーストラリア、ビクトリア州、ベルズビーチでは、昨日の女子に続き、本日はWSLのCTオーストラリアレッグ第2戦リップカールプロ・ベルズビーチのメンズ・ラウンド1がスタートした。

 

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Highlights: Upsets, Close Calls in Men’s Round 1 at Bells

 

ラウンド1は現世界チャンピオンで昨年のベルズの覇者でもあるエイドリアノ・デ・スーザ(BRA)がトライアルから勝ち上がったティム・スティーブンソン(AUS)とミシェル・ボレーズ(PYF)らと対戦。

 

スティーブンソンが良いライディングを見せたが0.63ポイント差でデスーザに追いつけずデスーザとともにラウンド2へ。「スティーブンソンが良いライディングをしたからね。でも勝ててよかったよ」とデスーザ。「ラウンド3に行けたことは大きいと思う、波がしょぼかったから」

 

ミック・ファニング(AUS)PHOTO: © WSL / Sloane

 

 

3度の世界チャンプでこの試合に4度勝っているミック・ファニング(AUS)は、その実績とおりに16.93を叩き出して余裕の勝ち上がり。キアヌ・アイシング(HAW)とワイルドカードのメイソン・ホー(HAW)を退けた。

 

「ゴールドコーストでは集中できなかったから、この試合ではマインドコントロールを心がけた」と5度目の勝利を狙うファニングは語った「精神的にリラックスできてるし、ちょっと違ったアプローチも試している。ベルズは静かだから良いよ」

 

ガブリエル・メディーナ(BRA)WSL/ Cestari

 

 

2014世界チャンプ、ガブリエル・メディーナ(BRA)は、ルーキーのコナー・コフィン(USA)とティモシー・ビッソ(GLP)と対戦した。メディナは2本で13.84と得点をまとめたのに対して、他の二人はまとめられずラウンド2へと回った。

 

「ゴールドコーストではラウンド3で負けてしまったから、すぐにベルズに来てトレーニングをハードにしたんです。ここはバックハンドには向いてないけど、できる限りのことはして良い結果を出そうと思っています。」とメディーナ。

 

大技で勝負せずインサイドまでテンポ良く乗り継いでいくメディナの作戦は、ワイプアウトを繰り返した対戦相手たちと明暗をはっきり印象づけた。

 

ジュリアン・ウィルソン(AUS)PHOTO: © WSL/ Kirstin

 

 

3人全員がオーストラリアとなったヒートがジュリアン・ウィルソン(AUS)とスチュワート・ケネディ(AUS)そしてアダム・メリグ(AUS)。勝ち上がったのはジュリアン・ウィルソンだった。ゴールドコーストで大活躍したスチュアートは最初リードしていたが2本の波をまとめられず13.84を出したジュリアンに逆転を許した。

 

「波がトリッキーでチャンスは少なかったよ」とジュリアン「良い波を慎重に選んでうまくいったから得点が出せたね」スチュは気合が入りすぎか精彩を欠き、逆にジュリアンは慎重に試合運びをして良い結果を出せた感がある。

 

カノア五十嵐(USA) PHOTO: © WSL/ Kirstin

 

 

2016年ルーキーで今日良い結果を出せたのがデイヴィ・キャスルズ(AUS)とカノア五十嵐(USA)。もちろん二人ともラウンド3へ勝ち進んだ。カノアは以前ベルズで怪我をしたが、今回はいきなりヒート中で最高ポイントの7.67を叩き出して試合を有利に運んだ。怪我リプレイスメントで今回参加の元CTチャージャーであるダスティ・ペイン(HAW)もがんばったが1.37及ばず。

 

「4年前にここで足を折ってしまったんです」とカノア五十嵐。「まだ4~5日しか滞在してないけど、超仲が良い友達がいっぱいいるから落ち着いて試合が戦えましたね。どの波が良いかも分かったし、ほんとうに良い友達に囲まれていて良かったです。」

 

乗った波がたった2本だけだが、終始落ち着いた試合運びはルーキーとは思えないほどの落ち着きがあったカノア。今後の戦いが楽しみだ。

 

デイヴィ・キャスルズ(AUS)PHOTO: © WSL/ Kirstin

 

 

デイヴィ・キャスルズ(AUS)は、同じくルーキーのカイロ・イベリ(BRA)とCTのベテラン、ジェレミー・フローレス(FRA)。15.20を叩き出したキャスルズが1.60差でジェレミーとカイロを退けた。このキャスルズはあまり話題になっていないが、リップの高さやボードが走っていた印象があり、激戦のオーストラリアを勝ち上がってきた実力がうかがえた、これからの戦いに注目したい。

 


明日の試合予定は現地時間8:00amにオフィシャルより発表される。最初のラウンド1ヒート7の選手はケリー・スレーター(USA)、カイ・オットン(AUS)そしてアレックス・リベイロ(BRA)。サーフラインの波予想では、週末にかけてSWの波が上がってくる模様。ピークは日曜日の27日で、そのスウェルは翌週火曜までは続きそうだ。

 

 

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オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mct/1413/rip-curl-pro-bells-beach

 

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド1結果:

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド1結果:
ヒート1:デイヴィ・キャスルズ(AUS)15.20、ジェレミー・フローレス(FRA)13.60、カイオ・イベリ(BRA)10.00
ヒート2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)13.84、スチュアート・ケネディ(AUS)11.40、アダム・メリング(AUS)10.57
ヒート3:カノア五十嵐(USA)14.04、ダスティー・ペイン(HAW)12.67、イタロ・フェレイラ(BRA)12.46
ヒート4:ガブリエル・メディーナ(BRA)13.84、コナー・コフィン(USA)11.37、ティモティー・ビッソ(GLP)10.53
ヒート5:ミック・ファニング(AUS)16.93、キアヌ・アシン(HAW)12.77、メイソン・ホー(HAW)9.76
ヒート6:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)11.23、ティム・スティーブンソン(AUS)10.60、ミシェル・ボレーズ(PYF)9.00

 

残っているリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド1マッチアップ:
ヒート7:ケリー・スレーター(USA)、カイ・オットン(AUS)、アレックス・リベイロ(BRA)
ヒート8:ジョエル・パーキンソン(AUS)、タジ・バロウ(AUS)、セバスチャン・ジーツ(HAW)
ヒート9:マット・ウィルキンソン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ミゲール・プポ(HAW)
ヒート10:ナット・ヤング(AUS)、エイドリアン・バカン(AUS)、ライアン・キャリナン(AUS)
ヒート11:ジョシュ・カー(AUS)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、マット・バンティング(AUS)
ヒート12:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ジョディ・スミス(ZAF)、ジャドソン・アンドレ(BRA)

 

リップ・カール・ウイメンズプロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド2マッチアップ:

ヒート1:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)対チェルシー・トアーシュ(BRB)
ヒート2:セージ・エリクソン(USA)対アレッサ・クイゾン(HAW)
ヒート3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対ブリーサ・ヘネシー(HAW)
ヒート4:ステファニー・ギルモア(AUS)対ローラ・エネバー(AUS)
ヒート5:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)対ココ・ホー(HAW)
ヒート6:キーリー・アンドリュー(AUS)対ブロンテ・マコーレー(AUS)