カノア五十嵐と大原洋人がUSオープンのメンズQSでベスト16進出。 新井洋人はJr.でセミ進出。
ハンティントン・ビーチ、CA/USA(2015年7月31日金曜日)カリフォルニア のハンティントン・ ビーチで開催中の「VANS USオープン・オブ・サーフィン」は、メンズQSのラウンド3が完了してベスト16が確定。プロ・ジュニアはメンズのクオーターファイナルが行われた。
メンズのラウンド3では、快進撃を続けるカノア五十嵐と大原洋人が、強豪選手を相手に再び素晴しいパフォーマンスを見せた。
カノア五十嵐はラウンド3のヒート2でマイケル・ロドリゲスとジョアン・ドゥルーと対戦。大原洋人は、ヒート4でカルロス・ムニョスとライアン・キャリナンと対戦した。
Day 7 Highlights – Men’s Round 3
大原洋人のヒートは、スタートから10分間全くセットの入らず、誰も波に乗らなかったためリスタート。大原洋人はファーストライドをレフトを選び、バックハンドで5.07をスコア。更に同じセクションでブレイクを見せる波をゲット。
レフトで2発のリエントリー。そしてリフォームするライトブレイクでインサイドまで繋ぎ、クローズセクションを決めて、6.00をスコア。ヒートスコア11.07とし、全く波が入って来ないヒート前半を支配する。
カリナンはボードを折るアクシデントで3位。ムニョスは大原を射程距離内に入れ2位で逆転を狙う。大原は良い波を掴むもワイプアウトが続く。後半に入り大原を捕らえたムニョスが逆転。大原は2位へ。
しかし大原洋人も、残り時間10分を切って、バックハンドのフローターセクションから、ビッグリエントリーをコンプリート。7.90をスコアして逆転に成功。ヒートスコア13.67で1位で勝ち上がった。
カノア五十嵐のヒートは、マイケル・ロドリゲスがヒートをリード。カノアはセカンドウェイブでライトブレイクを見つけ出し、レイバック気味に激しくテールを蹴り出すビッグスナップをメイク。8.27のエクセレントをスコア。プライオリティを持ってバックアップを待ち続けるカノア。
セットに狙いを付けて、グラブレールでビッグエアを試みるも、ランディングに失敗してインコンプリートとなった。ヒートは後半に入り、ジョアンに逆転され、3位を強いられたカノアは優先権を持ち、セットを待ち続ける。
レフトのセットを選んだカノアは、2発のビッグリエントリーをメイクして6.83をスコア。一気にトップへ躍り出る。更にカノアは1本の波で2発のエアを決め、駄目押しの7.83をスコア。ヒートスコア16.10で余裕のラウンドアップを決めた。
ラウンド4へ勝ち上がったカノア五十嵐と大原洋人。カノアはヒート2でCTサーファーのアダム・メリングと、大原洋人は、ヒート4でミッチ・クルーズと対戦。
今回の彼らの戦い方を見る限り、勝てない相手ではないだろう。しかし、どちらもCTを経験する強者。マンオンマンの試合巧者である事は間違いない。当たって砕けろ。失うものはない。
プロジュニアで新井洋人がセミファイナル進出
プロ・ジュニア・クオーターファイナルでは、新井洋人と仲村拓久未が同じヒート2でジェイク・ケリーとカム・リチャーズと対戦。新井洋人がスタートからバックハンドでエクセレントの8.17をスコア。仲村拓久未も目の覚めるようなライディングで7.33をスコア。二人とも快調な滑り出しを見せる。
しかし、リチャーズがフォアハンドのエアリバースで8.27をスコアしてトップへ。仲村拓久未が2位に付け、バックアップのスコアを上げてポジションを固めていく。
3位でバックアップを探していた新井は、残り時間5分を切ってレフトブレイクをキャッチ。オフザトップでのスラッシュからインサイドへ繋げて、6.60をスコアして逆転で第2位へ。3位となった仲村拓久未。優先権を持ってチャージを見せたが逆転に必要な7.45はスコア出来ず、ここで敗退。新井洋人がセミファイナル進出を決めた。
QSとのダブルヘッターとなったカノア五十嵐は、プロ・ジュニア・クオーターファイナルのヒート4で、ディラン・ライトフット、シェーン・サイクス、ジョシュア・バークと対戦。2位でセミファイナル進出。
新井洋人はセミファイナルH1で、セス・モニーツ、カラニ・デビッド、カム・リチャーズと。
カノア五十嵐はH2で、グリフィン・カラピント、ソリ・ベイリー、ディラン・ライトフットと対戦。
世界を目指して、がんばれ日本!
明日も現地7時30分からコンテストがスタート。メンズQSのラウンド4から行われ、男女プロジュニアのセミファイナルとファイナル、VANSジョエル・チューダー・ダクトテープ・インヴィテーショナルもファイナルが行われる。
ライブ中継が行われるオフィシャルサイトはこちら。
http://www.vansusopenofsurfing.com/
現地時間の朝7時30分は、日本時間の夜11時30分です。
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今シーズンの「VANS USオープン・オブ・サーフィン」は現地25日に男子ジュニアから開幕。
Men’s QS 10,000 Round 3 Results:
Heat 1: Nathan Yeomans (USA) 13.43, Adam Melling (AUS) 13.17, Marco Fernandez (BRA) 11.23
Heat 2: Kanoa Igarashi (USA) 16.10, Michael Rodrigues (BRA) 13.44, Joan Duru (FRA) 13.27
Heat 3: Tim Reyes (USA) 14.76, Mitch Crews (AUS) 12.60, Freddy Patacchia (HAW) 10.57
Heat 4: Hiroto Ohhara (JPN) 13.67, Ryan Callinan (AUS) 13.67, Carlos Munoz (CRI) 11.10
Heat 5: Filipe Toledo (BRA) 18.67, Alex Ribeiro (BRA) 13.40, Aritz Aranburu (ESP) 11.63
Heat 6: Maxime Huscenot (FRA) 16.57, Beyrick De Vries (ZAF) 14.47, Miguel Pupo (BRA) 11.86
Heat 7: Tanner Hendrickson (HAW) 16.26, Kolohe Andino (USA) 11.36, Dion Atkinson (AUS) 10.94
Heat 8: Tomas Hermes (BRA) 14.33, Billy Stairmand (NZL) 13.90, Charles Martin (GLP) 13.87
Men’s QS 10,000 Round 4 Match-Ups:
Heat 1: Nathan Yeomans (USA) vs. Michael Rodrigues (BRA)
Heat 2: Kanoa Igarashi (USA) vs. Adam Melling (AUS)
Heat 3: Tim Reyes (USA) vs. Ryan Callinan (AUS)
Heat 4: Hiroto Ohhara (JPN) vs. Mitch Crews (AUS)
Heat 5: Filipe Toledo (BRA) vs. Beyrick De Vries (ZAF)
Heat 6: Maxime Huscenot (FRA) vs. Alex Ribeiro (BRA)
Heat 7: Tanner Hendrickson (HAW) vs. Billy Stairmand (NZL)
Heat 8: Tomas Hermes (BRA) vs. Kolohe Andino (USA)
Men’s Pro Junior Quarterfinal Results:
QF 1: Seth Moniz (HAW) 11.94, Kalani David (HAW) 11.13, Deivid Silva (HAW) 11.94, Parker Coffin (USA) 7.57
QF 2: Cam Richards (USA) 14.87, Hiroto Arai (JPN) 14.77, Takumi Nakamura (JPN) 13.60, Jake Kelley (USA) 8.76
QF 3: Griffin Colapinto (USA) 9.13, Soli Bailey (AUS) 7.73, Colt Ward (USA) 6.50, Noe Mar (CRI) 3.67
QF 4: Dylan Lightfoot (ZAF) 16.33, Kanoa Igarashi (USA) 14.53, Joshua Burke (BRB) 10.14, Shane Sykes (ZAF) 7.66
Men’s Pro Junior Semifinal Match-Ups:
SF 1: Seth Moniz (HAW), Kalani David (HAW), Cam Richards (USA), Hiroto Arai (JPN)
SF 2: Griffin Colapinto (USA), Soli Bailey (AUS), Dylan Lightfoot (ZAF), Kanoa Igarashi (USA)