WSL-QSイベント「ボルコム・パイプ・プロ」はベスト16が決定。日本の大野修聖がQF進出。
パイプライン、オアフ/ハワイ(2015年2月1日日曜日):WSL-QSイベント「ボルコム・パイプ・プロ」は大会3日目。クリーンなコンディションながら、昨日からサイズダウンとなった。
ノースウェストのスウェルは、理想的なウインド・ディレクションながら、朝から更にサイズを落とした。首尾一貫しないラージ・セットはダブル・オーバーヘッドのサイズを維持したものの、ヘッド・ハイからオーバーヘッド・ハイ・レンジとなった。
そんな中でラウンド3ではトップシードが登場。本日の第1ヒートとなったH8には、ジョン・ジョン・フローレンスが登場。続けて11-タイムWSLワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)が姿を見せて、ハイパフォーマンスを披露した事は説明するまでもない。
ハイクオリティであるが、首尾一貫しない8~10フィートのバレルでスレーターは、バックドアとパイプでチューブ・ライディング・クリニックを開催。ラウンド3と4で、イベントの3つのハイエスト・ヒート・スコアのなかの、16.2ポイントと15.6ポイントという2つのスコアを叩き出した。
そんなスレーターを上回ったのは、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)ただ一人。彼は17.0でラウンド4におけるスコアのトップに立った。しかし、ディフェンディング・ボルコム・パイプ・プロ・チャンピオンである42歳のスレーターは今もなお、フローレンスを含むプロ・サーファーのニュージェネレーションをインスパイアする役割を果たしている。
スレーターは、今日のヒートでベスト16に勝ち上がった。そこでは素晴らしい友人で、過去にツアーを一緒に回ったカ イポ・ハキアスの息子、21才のカイマナ・ハキアス(HAW)と戦った。「カイマナとサーフィン出来て良かったよ。僕は20年以上も前に彼のおとうさんとサーフィンをしていた。いま彼の息子とサーフィン出来るなんて信じられないよ。」と、スレーターが言った。
スレーターが初めてパイプラインを経験したのは14歳のとき。彼は今もその時の変わらない気持ちでパイプラインでサーフィンしていると言った。
「ここは、自分にとって究極のプレイ・グラウンドなんだ。自分の仕事として、これと同じぐらい楽しいものは他にはないからね。本当に大好きさ。パドルアウトする前に、ビーチに座って自分がこれからやる事を想像する。誰かが素晴らしい波を手に入れたのを見ると本当にストークするよ。そして、年齢を重ねる毎に、ますます結果に執着しないようになってきている。」
生まれも育ちもノースショアであるジョン・ジョン・フローレンス。子供の頃からパイプラインを遊び場として育った彼は、数週間前に終了した2014年度のシーズンにおいて、この地元でブラジリアンのガブリエル・メディーナがワールドチャンピオンを獲得した事で、気持ちに大きな変化が見られたようだ。
「昨年末は、自分にとって多くの自信を持つことが出来ました。そしてガブリエル・メディーナがワールドチャンピオンを獲得しました。」と、フローレンスが言った。「それは本当に自分の目を開かせてくれました。なんて日だ!って感じでしたね。自分はいまワールドタイトルを獲得したい! それが我々全員を本当にプッシュしているんです。
2015年に入って、僕は本当にワクワクしています。そして、自分のホームブレイクの素晴らしい波で今シーズンをスタート出来る事は本当に素晴らしいです。このイベントは、今シーズンの勢いを掴むのを助けてくれるんです。」
その他の今日のトップ・パフォーマーは、イズキール・ラウ(HAW)、セバスチャン・ジーツ(HAW)、CJホブグッド(USA)、マイキー・ブリュノー(HAW)、大野修聖(JPN)、ハンク・ギャスケル(HAW)。
日本の大野修聖は、ラウンド3、ラウンド4と一貫した作戦で、コンパクトなパイプのバレルをセレクトして確実に2本メイク。大野は2位でラウンドアップを果たした。ラウンド3は2位で、僅差の戦いとなったラウンド4では見事1位でラウンドアップ。パイプラインで自身2度目のクオーターファイナル進出を決めた。
大野修聖は、クオーターファイナルのヒート4で、カイマナ・ハキアス(HAW)、CJホブグッド(USA)、メイソン・ホー(HAW)と対戦。大野は自身が持つ13位の記録を塗り替えることは出来るか。
世界を目指しチャージを続ける大野修聖の活躍に期待したい。頑張れ!日本!
ネクストコールは現地時間の7時30分 、日本時間の深夜2時30分。
クオーターファイナル・ドロー:
H1:Eラウ(HAW)、アランブルー(ESP)、Sジーツ(HAW)、Iゴウベイア(BRA)
H2:Mブリュノー(HAW)、Kデビッド(HAW)、JJフローレンス(HAW)、Iウォルシュ(HAW)
H3:Kスレーター(USA)、Bトス(PRI)、Hギャスケル(HAW)、Kアンディーノ(USA)
H4:M大野(JPN)、Kハキアス(HAW)、CJホブグッド(USA)、Mホー(HAW)
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