サーフィンを2020年東京五輪の追加種目とするためのプレゼンテーションに大野修聖が参加。
去る2015年8月7日、インターナショナル・サーフィン・アソシエーション／国際サーフィン連盟（ISA）は、2020年東京大会種目追加検討会議で、2020年オリンピック大会競技種目にサーフィンを採用するようにプレゼンテーションで力説した。
ここにプレスリリースを翻訳したものを掲載します。今後、東京2020大会組織委員会は、IOCへ提案する種目について本年9月末までに決定。その後、来年2016年にリオで行われるIOC総会において投票が行われ、追加種目が最終決定される。
フェルナンド・アギーレ会長率いるISAの代表団の構成メンバーは以下のとおりである。
·日本サーフィン連盟理事長の酒井厚志氏、
·日本を代表するプロサーファー大野修聖氏、
·ウェイブガーデン社の取締役フェルナンド・オドリオゾーラ氏、（ウェイブガーデンは、サーフ・スノードニア・ウェイブパークに導入された造波設備を提供している会社）
ISAは、5年後のオリンピック大会の種目として検討されている８つの国際競技連盟の１つである。2020年東京大会種目追加検討会議は、審査に合格した連盟と種目をIOCに提案し、2016年8月の129 回IOC総会（リオデジャネイロ）で最終決定が行われる。
ISAのフェルナンド・アギーレ会長は、次のように語った。
「本日プレゼンテーションを行う機会をいただき誠にありがとうございました。これは、ISAと世界96カ国のサーフィン団体にとって画期的な出来事です。本日、チーム全体がよくやってくれて、この競技がオリンピック大会で実現できるのではないかと自信を持ちました。
本日のプレゼンテーションを通して、我々は、サーフィンが世界的に普及しているスポーツであり、若者の心をとらえていることを強く訴えました。世界3500万人のサーファーのうち1400万人は、2020年東京大会とオリンピック運動にとって重要になる12〜24歳の若者だと推定されます。
サーフィンの導入で東京大会が夏のオリンピックの歴史を変えることになると信じています。
サーフィンは、スポーツ演技、ファッション性、躍動感が一体となった競技であり、全世界の放送会社や営利企業の一層の関心を高めるだけでなく、さらに多くの強力な観衆をオリンピック大会に惹きつける役目を果たすことができます。
「オリンピック・アジェンダ2020」の精神で、我々はまた、持続的で想像力に富み柔軟性がある東京大会の競技計画オプションを提案しました。すなわち、海の波、あるいは最先端のサーフパークのいずれにおいても、日本及び東京の社会、スポーツを楽しむ人、そして経済に長期的利益をもたらすための提案です。
イノ ベーションは、我々のスポーツ、サーフィンの若いファン層、素晴らしいスター選手などのすべてを支え、完全にデジタル時代の力を発揮しています。我々のオンライン・ソーシャル・コミュニティは、新しいメディア・プラットフォームを使って、2020年東京大会のメッセージ「未来につなげよう」を広めており、これまでで最も革新的なオリンピックにするという東京都のビジョンを発信するのに役立っています。
長野オリンピックでスノーボードが採用されたことにより、冬季オリンピックの姿が変わったのと全く同じように、サーフィンの導入で東京大会が夏のオリンピックの歴史を変えることになると信じています。まさしく、オリンピック運動の画期的な出来事になります」。
日本を代表するプレミア・サーファーの大野修聖は、次のように述べた。
「オリンピックで競技することが、あらゆるスポーツ選手の夢であり、それは世界のトップサーファーにとっても同じです。日本には200万人のサーファーがいますが、その自分の国で開催されるオリンピックで、サーフィンが初めて登場することは素晴らしいことです。
オリンピックのサーフィン競技がすべての選手と若いファンにとって、素晴しい体験となり、2020年東京大会の目標と目的に完全に一致するものだと確信しています。
最近の世界でのサーフィン大会における日本選手の活躍はめざましく、先週、18歳の大原洋人選手が日本人初のUSオープン・サーフィン・チャンピオンになるとい う歴史的な出来事が起きて、私たちは興奮しました。サーフィンが大会種目になった場合、大原選手の演技は、2020年東京大会で日本チームがメダルを獲得 する大きな希望を私に与えてくれます」。
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