ワールドタイトル・ショーダウンがキックオフ! ビラボン・パイプ・マスターズR1スタート。
バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2014年12月12日金曜日)コンディション不良で、レイデイが続いていたASP-WCT最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ・イン・メモリー・オブ・ アンディ・アイアンズ」が、ついに戦いの火蓋を切り、ラウンド1が終了した。
現在メディーナ、ファニング、スレーターという3人のASPワールド・タイトル争いに注目が集まる中、パイプライン・ローカルのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、圧倒的なラウンド1でのパフォーマンスを見せた。
ダブル・オーバーヘッド・バレルでの彼のリーサル・アタックは、リラックスして洗練されていた。フローレンスは、前回のポルトガルでワールドタイトル争いから既に外れており、この最終戦でのプレッシャーはない。思い通りの自分のサーフィンをするだけだ。そして、本日の最高点となる18.16(8.93と9.23)の2ウェイブ・トータルで、オーストラリアン・ペアのマット・ウィルキンソンとミッチ・コルボーンをコンビネーション・シチュエーションに追い込んでの圧勝。フローレンスは、ダイレクトにラウンド3へ勝ち上がる。
早朝のコンディションはパーフェクトだった。風はなく、掘れ上がるバックドアとパイプラインのスピリット・ピーク・バレル。「本当にアメイジングです!」と、フローレンスが言った。「それは、今年の自分のお気に入り時間です。今シーズン最後のイベントですね、本当に長い一年でした。そして、ホームでシーズンを終えられることは世界最高のフィーリングです。本当にピーキーで、スポットにいれば最高のライトブレイクが入って来ていました。」
ケリー・スレーター(USA)、ミック・ファニング(AUS)、レイティング・リーダーのガブリエル・メディーナ(BRA)の3名によるワールド・タイトル・バトルは今日、ラウンド1で火蓋を切った。スレーターは、VANSトリプルクラウン・シリーズ・リーダーである絶好調のダスティ・ペイン(HAW)と対戦、ファイナル・ブザーの大逆転バレルでアダム・メリング(AUS)によってラウンド2を強いられた。スレーターは、タイトル・レースを続けるためにラウンド2を生き残らなければならない。
「僕はただバレルをメイクすることだけを考えていました。本当に楽しいヒートでしたね」と、メリングが言った。「朝は、すべての選手が、かなり素晴らしいチューブを手に入れていた。フリーサーフィンしたかったですね。前半は全く波を掴めなくて最悪でした。でも最後の5分で、やっと自分のファーストウェイブをゲット。そのあと直ぐにバックドアの凄いバレルをメイク出来たんです。ラッキーでした。5分ヒートを戦った気分でしたよ」
「それはどちらが勝ってもおかしくないヒートだった。」と、スレーターが言った。「思ったようなサーフィンは出来なかったね。僕は36日間海に入れなかった。復活して4日目。海に入れて最高だったよ。僕はリーフ(マッキントッシュ)がラウンド1でメディーナを破ることを期待していた。しかし、そうはならなかった。パイプで勝ちたいし、ベストサーファー達を克服しなければならない。そして、僕はラウンド2を強いられた。自分自身をスローダウンして、いまに集中する必要があるね。」
スレーターのラウンド1のヒートに対し、ファニングとメディーナは、比較的ロースコアリング・ヒートとなった。ファニングのヒートは、波数の少ないヒートで、そんな中で唯一アリツ・アランブルー(ESP)が素晴らしいチューブを見つけて9.27をマーク。しかし彼はバックアップを見つけられず、ファニングがトップ通過でラウンド3進出した。
「タイトなヒートだったので勝ち上がれて本当に嬉しいです。」と、ファニングが言った。「ガブ(メディーナ)が2、3ラウンドは勝ち上がると思うので、ファイナルのことを考えています。自分の全体のゴールとしては、このイベントに勝つこと。それは自分が生きているうちに成し遂げたいこと一つなんです。スマートにスルーして行きたいですね。」
メディーナのヒートはバレル・ライディングのチャンスがなかった。そして、ブラジリアンは、ディオン・アトキンソン(AUS)とメンズのパイプ・マスターズ・インヴィテーショナル勝利者であるリーフ・マッキントッシュ(HAW)とバレルを捜した。
メディーナは、そのヒートでソリッドなセカンド・スコアを見つけることができた唯一のサーファーで、ダイレクトにラウンド3へ勝ち上がる足がかりを見つけ、ワールド・サーフィン・クラウンに向って勝ち進んだ。
「楽しいヒートでしたね。パイプでサーフィンするのも大好きなんです。」と、メディーナが言った。「バレルをゲットして、良いサーフィンをするのを楽しみにしています。最高のスタートが切れましたね。良い感じです。バックドア、パイプとバレルになるような波が大好きなんです。サーフボードの調子も最高で、良い結果を残したいと思いますよ。」
メインラウンド終了後には、ウイメンズ・パイプ・マスターズ・インヴィテーショナルも開催され、6-タイムASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)、2タイムASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)、オーストラリアン・パワーハウスのタイラー・ライト(AUS)、インターナショナル・アイコンのベサニー・ハミルトン(HAW)が対戦。マウイでのWCTツアーで優勝したカリッサ・ムーア(HAW)が、11.00の2ウェイブ・ヒート・トータルをスコアして勝利した。
また、ゲイリー・エルカートン(AUS)、トム・キャロル(AUS)、デレク・ホー(HAW)、サニー・ガルシア(HAW)による2014年シーズンの第3戦であるASPヘリテージ・シリーズも行われ、2度のASPワールド・チャンピオンであるトム・キャロル(AUS)が、往年のバレルライドを披露して、サーフファンの声援に応えた。
キャロルは、最大級のセットを深い位置からドロップ。10年前と変わらないパフォーマンスで9.60をスコアして、そのヒートを勝利した。「ここで最後にサーフィンしたのは2011年。おそらく8年前だったと思う。」と、キャロルが言った。「昔の仲間と再びヒートが出来て嬉しかったよ。この波は宝石だと思ったね。この場所にいられることが本当に素晴しいと思う。昔みんなと一緒に長い間サーフィンをしていた。再び彼らとサーフィンが出来て素晴しい気持ちです。明日はサイズアップしそうなので、自分もワクワクします。」
今年もビラボン・パイプ・マスターズは日 本語放送でライブ中継が行われています。日本語放送メインコメンテーターには、2014年もエデイー・アイカウにも招待を受けた唯一の日本人、世界が認めるパイプスペシャリスト脇田貴之 と、VOLCOM PIPEに出場した、辻裕次郎の2名で、パイプを知り尽くしているプロならではの実況、解説をお届けしています。
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日本語のライブ中継はこちら。
http://www.aspworldtour.com/events/2014/mct/730/billabong-pipe-masters/live?language=ja
オフィシャルサイト:
http://www.aspworldtour.com/events/2014/mct/730/billabong-pipe-masters
ビラボン・パイプ・マスターズ・ラウンド2マッチアップ:
ヒート1:ケリー・スレーター(USA)対リーフ・マッキントッシュ(HAW)
ヒート2:ミシェル・ボレーズ(PYF)対マカイ・マクナマラ(HAW)
ヒート3:ジョディ・スミス(ZAF)対ダスティー・ペイン(HAW)
ヒート4:ナット・ヤング(USA)対ミッチェル・コルボーン(AUS)
ヒート5:ミゲール・プポ(BRA)対ラオニ・モンテイロ(BRA)
ヒート6:フリーペ・トリード(BRA)対グレン・ホール(IRL)
ヒート7:エイドリアン・バカン(AUS)対トラヴィス・ロギー(ZAF)
ヒート8:カイ・オットン(AUS)対ブレット・シンプソン(USA)
ヒート9:フレデリック・パターチア(HAW)対ミッチ・クルーズ(AUS)
ヒート10:ジャドソン・アンドレ(BRA)対ティアゴ・ピレス(PRT)
ヒート11:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対ディオン・アトキンソン(AUS)
ヒート12:マット・ウィルキンソン(AUS)対アリツ・アランブルー(ESP)
メンズ・パイプ・マスターズ・インヴィテーショナル・ファイナル結果:
1-リーフ・マッキントッシュ(HAW)12.60pt 、2-マカイ・マクナマラ(HAW)12.10pt、
3-ジェイミ・オブライアン(HAW)12.00pt、 4 ― ハンク・ギャスケル(HAW)8.63pt
ウイメンズ・パイプ・マスターズ・インヴィテーショナル結果:
1-カリッサ・ムーア(HAW)11.00pt、 2-タイラー・ライト(AUS)8.67pt
3-ベサニー・ハミルトン(HAW)6.83pt、 4 ― ステファニー・ギルモア(AUS)2.63pt
ASPヘリテージ・シリーズ結果:
1-トム・キャロル(AUS)14.77pt 、2-サニー・ガルシア(HAW)8.34pt 、
3-デレク・ホー(HAW)7.00pt、 4― ゲイリー・エルカートン(AUS)2.67pt
Billabong Pipe Masters Round 1 Results (1st to R3, 2nd and 3rd to R2):
Heat 1: Joel Parkinson (AUS) 13.83pts, Glenn Hall (IRL) 4.26pts, Julian Wilson (AUS) 1.23pts
Heat 2: Sebastian Zietz (HAW) 14.13pts, Raoni Monteiro (BRA) 4.77pts, Michel Bourez (PYF) 2.90pts
Heat 3: John John Florence (HAW) 18.16pts, Mitch Coleborn (AUS) 3.34pts, Matt Wilkinson (AUS) 2.23pts
Heat 4: Adam Melling (AUS) 15.90pts, Kelly Slater (USA) 15.80pts, Dusty Payne (HAW) 13.84pts
Heat 5: Mick Fanning (AUS) 12.16pts, Aritz Aranburu (ESP) 9.27pts, Makai McNamara (HAW) 2.20pts
Heat 6: Gabriel Medina (BRA) 6.50pts, Reef McIntosh (HAW) 5.10pts, Dion Atkinson (AUS) 3.30pts
Heat 7: Jeremy Flores (FRA) 9.30pts, Jadson Andre (BRA) 3.90pts, Jordy Smith (ZAF) 2.07pts
Heat 8: Kolohe Andino (USA) 10.77pts, Fredrick Patacchia (HAW) 7.50pts, Travis Logie (ZAF) 0.00pts
Heat 9: Josh Kerr (AUS) 11.10pts, Brett Simpson (USA) 9.63pts, Kai Otton (AUS) 1.67pts
Heat 10 : Owen Wright (AUS) 17.50pts, Adrian Buchan (AUS) 15.07pts, Mitch Crews (AUS) 8.50pts
Heat 11: Alejo Muniz (BRA) 14.94pts, Filipe Toledo (BRA) 12.90pts, Nat Young (USA) 1.90pts
Heat 12: Bede Durbidge (AUS) 15.20pts, Miguel Pupo (BRA) 3.23pts, Tiago Pires (PRT) 1.63pts