ギルモアの6度目のタイトル獲得なるか。ウイメンズの世界タイトル・レースは3名に絞らる。
メディーナ、ファニング、スレーターという3名に絞られ、最終戦のパイプラインで、クライマックスを迎えることとなったメンズのワールドタイトルレース。一方、今年が飛躍の年となったASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)のワールドタイトル・レースは、ウイメンズWCT史上最も僅差の戦いとなっており、3人のサーファーの誰が獲得してもおかしくない状況にある。
その3名は全員がオーストラリアのサーファーで、カレントリーダーのステファニー・ギルモア、No.2のサリー・フィッツギボンズ、No.3のタイラー・ライト。この3名が世界タイトルをかけて、11月22日からハワイのマウイ島ホノルアベイで行われる、今シーズンのファイナル・ウイメンズ・イベント「ターゲット・マウイ・ウイメンズプロ」を戦う。
そこで考えられるシナリオは、以下の通りである:
フィッツギボンズとギルモアは、サーフ・オフなしでワールド・タイトルに勝つことができる。
ギルモアがファイナルをメイクするならば、彼女はワールド・タイトルを獲得できる。
フィッツギボンズが優勝、そして、ギルモアが第3位のポジションでフィニッシュすると、ふたりは同点になる。
フィッツギボンズが優勝、そして、ギルモアが第5位のポジションでフィニッシュするならば、フィッツギボンズがワールド・タイトル決定。
ライトが優勝、そして、ギルモアが、第5位またはそれ以下でフィニッシュするならば、ふたりは同点。
同点の場合にはASPルールにより、ワールド・タイトルをかけたプレイオフが行われる。
5つのワールド・タイトルを保持するギルモアにとって、2014年のシーズンはロキシープロ・ゴールド・コーストで開幕優勝という素晴らしいスタートを切った。しかし、そのあとはカリッサ・ムーア(HAW)とフィッツギボンズが猛威を振るった。そして、9月に好転したギルモアは、第1回のスウォッチ・ウイメンズ・プロ・トラッスルズのファイナルでフィッツギボンズに圧勝。そして、10月にはポルトガルのカスカイスでもフィッツギボンズを破り、今シーズン3度目の優勝を手にし、現在のトップの座にいる。
長年のライバルである、ギルモアとフィッツギボンズ。二人の決着はマウイ島のホノルアで着くこととなる。
一方、ライトは、シーズン後半に巻き返しを図り、7月のVANS USオープンと、10月のロキシー・ウイメンズプロで2勝。そして前回のポルトガルで3位となりタイトルレースに残り、3名によるオージーバトルという展開となった。ホノルアベイでは何が起きてもおかしくない状況である。
ASPウイメンズWCT最終戦「ターゲット・マウイ・プロ presented by シック・ハイドロ・シルク」は、2009年以来初めて、ホノルアに世界最高峰の女性サーファー達を呼び戻す。そして、ステファニーが6度目のワールドタイトルを獲得するのか。それとも、サリー、タイラーが初の王冠を手にするのか。最終戦のウエイティング期間は、11月22日から12月6日までとなる。
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オフィシャルサイト:
http://www.aspworldtour.com/events/2014/wct/986/target-maui-pro