仲村拓久未、村上舜、安井拓海、新井洋人がラウンド3進出。アリアンツASPワールド・ジュニア
プラヤ・デ・リベイラ・ディリャス、エリセイラ/ポルトガル(日曜日、2014年10月26日)ASPワールドジュニア・チャンピオン決定戦であるASP-WJC「アリアンツASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ」は、4~6フィートにサイズアップしたリベイラ・ディリャスのポイ ントブレイクで大会2日目を迎えた。
大会はウイメンズのラウンド4からスタート。早朝の波はジュニアのウイメンズにはハードなコンディションのようだったが、日が高くなるに連れて、ラインナップも整い始め、ウイメンズはクオーターファイナル終了後に行われた、メンズのラウンド1では、ソリッドなライトブレイクにハードなターンを見せるジュニア選手のハイパフォーマンスが披露され、エキサイティングな一日となった。
18歳のジョシュア・モニーツ(HAW)は、メンズ・コンペティションの最初のヒートを支配。フォアハンドのパワフルターンを爆発させて、ラディカルなレイバック・スナップで、9.00ポイント・ライドをスコアしてラウンド3へダイレクトに勝ち上がった。「こんな波でやれて、かなりハッピーでしたね。今朝は少し到着が遅れたんですが、パーフェクトなラインを見て、あの波をゲット出来て最高でしたね。」と、モニーツが言った。
「自分のホームであるサンセットに非常に似ていますね。トリッキーです。深い場所をキープして、ワイドにポジションし、そのビッグなオープン・フェイスの波をゲットすれば、よりイージーでスムーズなので、カーヴィングをすることが出来るんです。勝ち上がれて嬉しいですね。今年は自分にとってワールドジュニアの最後の年になるので、ラウンド4より上を目指したいですね。この場所は最高ですね。自分の大好きな場所の1つです。食べ物も美味しいし、クレイジー・スラブが至る所にあるので、最高に楽しい場所です。」
19歳のソリ・ベイリー(AUS)も、モニーツに続くソリッドなパフォーマンスで、ミゲール・トゥデラ(PER)とローカル・ワイルドカードのジョアオ・ケプケ(PRT)を下した。ベイリーはヒートスタート数分でベスト・ウェイブをキャッチ。波のクリティカル・セクションをフル・スピードでドライブし、タイトなターンを繰り出し、エクセレントな8.60をマークした。
「素晴しいヒートでしたね。ここに来て少し緊張していました。ラウンド2をスキップ出来て良かったです。ここの波は良い波ですね。ここで5日間やっていますが、最高に楽しんでます。」
快進撃を見せる日本チーム!
今回のパワフル・ライトハンダーで、そのサーフィンの真価を見せつけたチームジャパン。日本のトップバッターとしてヒート1に塚本勇太が登場。重量感のある太いトラックを強靭な足腰で描く塚本は、期待通りのサーフィンで、スタートから6.33をマーク。バックアップも4.17を揃えるが、17.33を揃えたモニーツらに抑えられ、3位でラウンド2を強いられた。
ヒート3の仲村拓久未(JPN)は、カム・リチャーズ(USA)、オニール・マシン(PYF)と対戦。アベレージスコアを2本揃えた仲村は2位で前半を折り返し、そして、後半に入り、リップでの際どいフリーフォール・エアドロップ・フローターをメイク。その体勢のまま見事にボトムターンに入り、オフザトップからカットバックとコネクト。6.43をスコアしてトップへ。さらに終了間際にはミドルからクリーンな波をゲット。カーヴィングターンと際どいセクションでのリエントリーを組み合わせて、6.87をスコア。更にリードを広げて1位でラウンドアップを決めた。
ヒート4の村上舜(JPN)はヒート前半は思うような波を掴めずにいた。しかし、3位を強いられて残り時間10分。フェイド気味にテイクオフからボトムターン。コミットしたバリエーションのあるバックハンド・ビッグマニューバーを披露。インサイドのクローズセクションまでキッチリと繋ぎ、6.37をスコア。2位に浮上した村上は、更にヒート終了間際、クリティカルセクションで大きくスプレーを上げるバックハンドのリエントリーから、インサイドではエアドロップのロールインをコンプリート。8.27のエクセレントをスコアして大逆転。トップでラウンド3へ勝ち進んだ。
「今日は少しサイズアップしたので、ウェイブ・セレクションが鍵でした。ラインナップでいくつかの良い波を見つけることが出来て、何とか勝ち上がることが出来ました」と、村上舜が言った。「仲間がみんな勝ち上がれて最高です。自分たちは特別なものは何も持っていません。ただモチベーションだけ高く持って、日本チームの誰かひとりがトップに立つことを見たいだけなんです。」
ヒート5で安井拓海(JPN)は、カノア五十嵐(USA)、ルーク・ディロン(GBR)と対戦。先手必勝のセオリー通り、スタートからポケットでタイトなターンを繰り出して、5.6と7 6.33をスコア。カノア五十嵐の追従を振り切ってトップでラウンド3へ。
ヒート11の新井洋人(JPN)もスタートホーンとともにチャージを開始。3.67と5.17を開始直後に2本揃えて、ヒートをリードした。ヒート中盤にはバンピーなコンディションの中、新井洋人はセクションを見つけ出し、ビッグセットで5.73をスコア。更に後半にはトップスコアを5.97に塗り替えて、1位でラウンドアップを決めた。
昨年のWJCでは日人初のセミファイナル進出を果たし、第3位となった大原洋人は、ヒート7に登場。トーマス・フェルナンデス(PRT)、マシュー・マギリヴレイ(ZAF)と対戦した。ハイタイドで緩慢なセクションが多いなか、リズムを掴めない大原は3位で後半戦へ。残り時間5分を切って、ビッグセットにテイクオフ。得意のカーヴィングターンのコンビネーションで5.83をスコアして2位に浮上するも、最後に逆転され3位でラウンド2を強いられた。
野呂玲花はR4で敗退。9位でフィニッシュ。
ジュニアのウイメンズにはハードな朝のコンディションで、ウイメンズのラウンド4からスタート。ヒート3に野呂玲花がジュニア・チャンピオンのエラ・ウィリアムズ(NZL)と対戦した。
強烈なセットがブレイクする中、かなり慎重に波を選ぶ野呂玲花。波を選び切れないでアウトのセットに手を出す。そしてミドルの波を掴んでターンを繰り返して3.27をスコアする。
的確なウエイブセレクションで、ビッグスラッシュをオフザトップで決めるウイリアムズは7.33をスコアしてヒートをリード。さらにバックアップ5.17をスコアしてヒートスコア12.50をマーク。チャンピオンの貫禄を見せ、ラウンドアップを決めた。野呂玲花は惜しくもここで敗退。9位という結果で今大会を終了となった。
ウイメンズはラウンド4に続き、クオーターファイナルが行われ、セミファイナルのベスト4が決定。日本でも活躍するハワイのマヒナ・マエダがセミファイナル進出を決めた。
SF 1:チェルシー・トゥアク(BRB)対テサ・ティッセン(GLP)
SF 2:ブロンテ・マコーレー(AUS)対マヒナ・マエダ(HAW)
イベント・オフィシャルは、現地時間で月曜日朝、午前6時30分ニコール。エリセイラでコンペティションの3日目のスケジュールを決定する。
現在の日本とポルトガルとの時差は、9時間です。
現地時間の 2014年10月27日6時30分 は、
日本時間の 2014年10月27日15時30分です。
オフィシャルサイトではライブ中継が行われる予定。
http://www.aspworldtour.com/events/2014/wjun/1081/allianz-asp-world-junior
今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。
https://www.facebook.com/SURFMEDIA.JP
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ASP-WJC「2014アリアンツASPワールド・ジュニア」はポルトガルで今日から開幕。
アリアンツASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップがポルトガルのエリセイラで開催。
REMAINING Allianz ASP World Junior Championships Men’s Rd 1 MATCHUPS:
Heat 13: Noe Mar McGonagle (CRI), Seth Moniz (HAW), Benji Brand (HAW)
Heat 14: Deivid Silva (BRA), Tom Cloarec (FRA), Juninho Urcia (PER)
Heat 15: Mateia Hiquily (PYF), Luan Wood (BRA), Kelly Norris (AUS)
Heat 16: Dylan Lightfoot (ZAF), Jake Marshall (USA), Jacob Willcox (AUS)
Allianz ASP World Junior Championships Men’s Rd 1 RESULTS:
Heat 1: Joshua Moniz (HAW) 17.33, Kalani Ball (AUS) 10.97, Yuta Tsukamoto (JPN) 10.50
Heat 2: Soli Bailey (AUS) 14.77, Miguel Tudela (PER) 12.50, Joao Kopke (PRT) 8.67
Heat 3: Takumi Nakamura (JPN) 13.30, Cam Richards (USA) 11.60, O’Neill Massin (PYF) 11.50
Heat 4: Shun Murakami (JPN) 14.64, Joshua Burke (BRB) 14.33, Natxo Gonzalez (EUK) 9.23
Heat 5: Takumi Yasui (JPN) 12.00, Kanoa Igarashi (USA) 10.00, Luke Dillon (GBR) 9.10
Heat 6: Cooper Chapman (AUS) 13.00, Barron Mamiya (HAW) 9.76, Kaito Kino (HAW) 8.93
Heat 7: Tomas Fernandes (PRT) 12.74, Matthew McGillivray (ZAF) 11.47, Hiroto Ohhara (JPN) 10.50
Heat 8: Leonardo Fioravanti (ITA) 11.83, Kai Hing (AUS) 6.43, Kaulana Apo (HAW) 3.40
Heat 9: Parker Coffin (USA) 12.20, Italo Ferreira (BRA) 11.77, Jordan Maree (ZAF) 8.93
Heat 10: Vasco Ribeiro (PRT) 14.60, Slade Prestwich (ZAF) 12.00, Matheus Navarro (BRA) 10.67
Heat 11: Hiroto Arai (JPN) 11.70, Miguel Blanco (PRT) 10.67, Joshe Faulkner (ZAF) 5.87
Heat 12: Lucas Silveira (BRA) 13.50, Diran Zakarian (ZAF) 12.13, Timothee Bisso (GLP) 11.33
UPCOMING Allianz ASP World Junior Championships Women’s SEMIFINALISTS MATCHUPS:
SF 1: Chelsea Tuach (BRB) vs. Tessa Thyssen (GLP)
SF 2: Bronte Macaulay (AUS) vs. Mahina Maeda (HAW)
Allianz ASP World Junior Championships Women’s QUARTERFINALISTS RESULTS:
QF 1: Chelsea Tuach (BRB) 12.33 def. Bailey Nagy (HAW) 10.00
QF 2: Tessa Thyssen (GLP) 15.50 def. Keely Andrew (AUS) 12.14
QF 3: Bronte Macaulay (AUS) 12.60 def. Ella Williams (NZL) 6.50
QF 4: Mahina Maeda (HAW) 13.50 def. Teresa Bonvalot (PRT) 12.06
Allianz ASP World Junior Championships Women’s Rd 4 RESULTS:
Heat 1: Bailey Nagy (HAW) 12.50 def. Frankie Harrer (USA) 6.84
Heat 2: Tessa Thyssen (GLP) 9.83 def. Carina Duarte (PRT) 8.33
Heat 3: Ella Williams (NZL) 12.50 def. Reika Noro (JPN) 5.70
Heat 4: Teresa Bonvalot (PRT) 11.84 def. Meah Collins (USA) 11.06