大村奈央と野呂玲花がASP6スター「パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」でベスト24進出

大村奈央と野呂玲花がASP6スター「パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」でベスト24進出 


Coco Ho (HAW) - ASP / Thomas Lodin

 

 

2014年8月28日木曜日、プラヤ・デ・パンティン、ガリシア ― スペイン :ASP「パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」は大会3日目。昨日サイズダウンしたかに見えた大会会場のプラヤ・デ・パンティンは、再びクリーンな4~5フィートのコンディションにサイズアップ。6スターのウイメンズのラウンド1からスタート。ラウンド2を完了してベスト24に絞られた。本日メンズはなし。

 

ゲティング・アウトがハードなタフなコンディション。ラウンド2からはトップシードも登場し、WCTサーファーも顔を揃えた。中でもノース・ナラビーンのローラ・エネバー(AUS)は、焼け付くようなフォームでパンティン・ライトをシュレッド。 彼女のシグネチャー・ターンとダイナミックなフロントサイド・アタックを披露。エクセレントを含む16.25というヒートトータルをマークした。

 

スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス・ジュニアで優勝した19歳のキーリー・アンドリュー(AUS)もまた、16.25のヒート・トータルをマーク。カレント・ワールドNo.15のページ・ハレブ(NZL)も、正確なテクニックとパワーサーフィンで2つのエクセレントなライトをナビゲートした。

 

スウォッチ・ガールズ・プロ・フランスで5位となったココ・ホー(HAW)は、ここパンティンでもその勢いをキープ。ピーリング・ライトでロング・カーヴィングとパワーターンを描き、7.50をスコアして勝ち上がった。

 

「このイベントに参加できて本当にうれしく思います。パティンには初めて来たんですが、期待以上の素晴しい場所ですね。」と、ホーが言った。「スウェルが毎日あって、それは本当にファンなライトブレイクです!」

 

 

タフなコンディションにジャパニーズ・ガールズたちがチャージを見せた。 


日本でお馴染みMCのベン・ウェイのインタビューに応える1位通過の大村奈央

 

今回のイベントにはフランス大会に続き多くのジャパニーズ・ガールズが参戦。タフなコンディションに彼女たちがチャージを見せた。

フランスで好成績を集めた前田マヒナは、注目選手のひとりで、余裕のバックハンドで1位でラウンドアップ。北沢麗奈は惜しくも4位で敗退。武知実波はヒート後半で逆転されるも2位でラウンドアップを決めた。

 

大村奈央は、朝よりもサイズアップするタフなコンディションのなのか、素晴しいウェイブセレクションで、ファーストウェイブでビッグセットをキャッチし4.90をスコア。ヒート後半にはヒート最大のセットを掴み、クリティカル・セクションでの2発のターンを決めて7.50をスコア。更にトップスコアを7.65とし、ヒートスコア15.15で下位の選手をコンビネーションに追い込んで圧勝した。

 

大村奈央

 

水野亜彩子は、バックハンドで3.00をスコアしてスタート。エクアドルのドミニク・バローナもバックハンドでチャージを見せて4.75、6.75をスコアしてヒートをリード。水野もヒート後半に入り、バックハンドで2本のソリッドなターンを披露。4.50、4.00のスコアを揃え、ヒートスコア8.50として2位でラウンドアップを果たした。

 

水野亜彩子

 

 

H9の野呂玲花はスタートからバックハンドの激しいターンを見せて5.50をスコア。ポルトガルのテレサが7.5のハイポイントをマーク。野呂玲花はセカンドウェイブでも、コミットしたターンを繰り出して5.05をマーク。ヒートスコア10.55として、ヒートをリード。しかし、終了間際にローラ・マコーレーがフォアハンドで6.60をマーク。4位から一気に1位にジャンプアップ。野呂玲花は2位で勝ち上がった。H10の須田那月は惜しくも4位敗退となった。

 

 

野呂玲花

 

 

前田、大村、武知、水野、野呂がラウンド2進出
 


プレッシャーからか3位敗退となった前田マヒナ - ASP / Thomas Lodin

 

ラウンド2が続けて行われ、ヒート1には前田マヒナが、ページ・ハレブ(NZL)、ブロンテ・マコーレー(AUS)、アン・セシール(FRA)と対戦。ヒートはスタートから各選手の激しいバックハンドアタックの応酬でヒートアップ。ハレブが6.90 、7.90を揃えてヒートをリード。マコーレーも7.25、5.25をスコアして2位につける。最後はハレブが駄目押しのエクセレント8.05をスコア。前田はバックハンドでチャージするも、最後まで思ったような波を掴めず5.90、5.25でヒートスコア10.90とするも3位で敗退となった。

 

 

Nao Omura (JPN) - ASP / Thomas Lodin

 

大村奈央と武知実波は同じヒートで、WCTサーファーのディミティ・ストイル(AUS)、イザベル・レド(ESP)と対戦。大村が大きなラウンドハウス・カットバックのコンビネーション、武知実波も2マニューバーのコンビネーションで4.50をスコア、ジャパニーズの好スタートとなる。ストイルが5.25をマーク。武知は再び3.00をスコアして、ヒートをリード。それに対し大村奈央は5.75で大逆転。武知実波が2位につける。しかし、WCTサーファーの違いを見せつけたストイルが再び5.15をスコア。トップへ躍り出て、武知実波は3位を強いられ、大村奈央は2位で勝ち上がった。

 

 

水野亜彩子は、タティアナ、ジョージ・フィッシュ、ミアー・コリンズと対戦。ヒートはジョージアが、ライトブレイクでフォアハンドのシャープなスラッシュを見せて6.00をスコア。ヒートをリードする。ヒート後半に入りタティアナがレフトで物凄いリエントリーを決めて6.25をスコア。バックアップも4.00をスコアし大逆転する。しかし、再びジョージアが逆転。タティアナ2位。水野はバックハンドで2.50、2.20をスコアするも4位で敗退となった。

 

 

野呂玲花

 

 

野呂玲花は、キーリー・アンドリュー(AUS)、マウド・ル・カー(FRA)、ミカエラ・グリーン(AUS)と対戦。そのころになると、波が落ち着き始めサイズダウン。しかし、逆に技の入れ易いライダブルなコンディションとなった。野呂は、スタートからバックハンドの3つのパワフル・ハックで6.75をスコア。その後のヒートは波数が極端に少ない厳しい展開。後半に入りスウェルが入り出し、キーリー・アンドリューが追い上げて来る。マールカーもレフトの波で、フォアハンドの素晴しいターンを見せる。最後は僅差のクロスヒートとなるも、野呂玲花が2位で逃げ切り、ラウンド4へ勝ち上がった。

 

 

ビッグセットにドロップした須田那月
チャージした武知実波

 

明日は男子が再開されれば、ラウンド3のH12で仲村拓久未、H15では大原洋人がアメリカのカノア五十嵐らと対戦。

 

女子ラウンド3が再開されれば、H1に大村奈央、H6に野呂玲花が登場する。

 

 

昨年のこのイベントでは、新井&大原のW洋人が大活躍。新井洋人はセミファイナルまで勝ち上がり5位入賞を果たした。今回も世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!

 

ネクストコールは、日本時間で2014年8月26日午後3時30分。

 

オフィシャルサイトではライブ中継が行われています。

http://www.aspworldtour.com/events/2014/mqs/1013/pantin-classic-galicia-pro/live

 

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