ASPプライム「バンズ USオープン」がスタート。番狂わせも続出。 大原洋人はR1で敗退。
ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA(2014年7月28日月曜日):この夏、最大のユースカルチャー・フェスティバル「バンズ USオープン・オブ・サーフィン」は大会3日目。サーフイベントは、ピーキーな1~3フィートのコンディションで、男子プライムのメインラウンド1がスタートし、ヒート18までが終了した。
試合はワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)サーファーが素晴らしいパフォーマンスを見せる一方で、アップカマーのビッグな番狂わせも多発した。このVANS USオープンは2014年のクォリフィケイション・シリーズ(QS)イベントカレンダーの8試合が予定されているASPプライムの第3戦であり、QSランキングへ重要なポイントを提供する。
Day 3 Highlights – 2014 Vans US Open of Surfing
7月上旬にサウス・アフリカで行われたASPプライム「ミスター・プライス・プロ・ バリー ト」で優勝した、ハンティントン・ビーチのティム・レイズは、彼の地元でのイベント開催に気分もリフレッシュし、彼のラウンド1のヒートを最初から最後まで支配した。
「僕はいま最高の気分ですね。自分のボードが絶好調な感じがしている」と、レイズが言った。「僕はたくさんのニュー・ボードを注文したんですが、ミスタープライス・プロで乗った同じボードに戻ったんです。今週始め、波は本当にスモールでしたが、自分のベッドで眠り、自分のホームスポットでサーフできることは素晴らしい。家族や友人を含む、多くのギャラリーの前で最高のサーフィンを楽しみますよ。」
アレックス・リベイロ(BRA)は本日最大の番狂わせをデリバリーし、ディフェンディング・イベント・チャンピオンのアレホ・ムニーツ(BRA)を下した。リベイロは、ベンチュラ・ペアのデーン・レイノルズとコナー・コフィンをも抑えて、トップスコアでラウンドアップを決めた。
「ヒート組を見て、自分のファースト・ヒートに世界のベストサーファーが居るのは分かっていました。」と、リベイロが言った。「だから、ベストウェイブを掴まなくては勝てないと思っていました。コンディションはロータイドでタフでしたが、リラックスして楽しもうと努力しました。僕はこのイベントのために、一日3回のトレーニングを週5日間続けて来ました。だから勝てて本当に嬉しいです。」
Top Moves – Tanner Gudauskas Round 1
2013年のVANS USオープンでブレークスルー・パフォーマンスを披露し、第9位という結果を残した、ヴィンセント・デヴィニャック(FRA)は、ハンティントン・ビーチとの絶妙なコネクションを続け、ハイ・スコアをマーク。9.13のシングル・ウェイブ・スコアと16.00のヒート・トータルを叩き出した。
「プライムで残りのシーズンを戦うためには、ここで結果を残す必要があると思っていたので、それはタフなヒートでした。 」と、デヴィニャックが言った。「ハードなヒートになると思っていたので、勝ち上がれてホッとしています。部屋に戻って、自分がどんなミスをしたか反省会ですね。ベストを尽くして、勝利の目標を目指します。」
イベント・ワイルドカードをゲットし、今回のプライムに出場したロコボーイの16才、カノア五十嵐(USA)は、ワールドクラス・サーフィンを披露し、2012年のイベント・チャンピオンのジュリアン・ウィルソン(AUS)、ヤイディン・ニコル(AUS)、ディロン・ペリロー(USA)に対するマッシヴなヒートを克服した。
ローカルナレッジを使った五十嵐は、レフトの波に的を絞り、バックハンドで17.66という本日のハイ・ヒート・トータルをマークした。「これは、おそらく僕がこれまで勝ったベスト・ヒートの1つだと思います。」と、五十嵐が言った。「去年はジュリアン(ウィルソン)に負けて、ファースト・ラウンド敗退でした。今年もまた彼とファーストヒートで当たるのを見て笑っちゃいましたね。でも、彼を克服出来て最高の気分です。」
日本から出場の大原洋人は、ラウンドオブ96のヒート5で、WCTサーファーのCJホブグッド、ブラジルのジェシー・メンデス、ハワイのイズキール・ラウと対戦。セットが入らないとフラットのようなタフなコンディションで、メンデスがレフトの波でフォアハンドのリバースをリカバー。5.33をスコアして、ヒートをスタートする。ホブグッドは得意のレイバックスナップ、イズキールもエアリバースを決め、6.43、4.67を揃えヒートをリード。
良い波を待っていた大原はヒート中盤にレフトの波を掴み、パワフルなバックハンドのカーヴィング・スナップのコンビネーションで、6.07をスコア。3位でバックアップを探す。後半に入り、ホブグッドがエクセレントをマークしてトップへ。メンデスが2位で、大原は4位と追い込まれる。
残り時間は10分。再びレフトの波を掴んだ大原は、インサイドまでコネクトし、クローズセクションでリエントリーでコンプリート。6.37をスコアすると3位に浮上した。しかしニード7.63で残り時間は5分を切った。そして、ラストウェイブでイズキールが気合いのライディングで2位に浮上。大原洋人は4位で敗退となった。ラウンド1で敗退という残念な結果に終わった大原洋人だが、プライムでもUSオープンという檜舞台で、自分のサーフィンを披露。次に繋がるヒートを戦えたのではないだろうか。
これで日本最後の砦となったのは野呂玲花。野呂玲花は、ジュニアプロのウイメンズでセミファイナルまで勝ち進んでおり、セミファイナルで野呂玲花はヒート1で、ハワイのブリアナ・コープ、ベイリー・ナージ、ブラジルのチェルシー・トゥアと対戦。またヒート2には、ハワイの前田マヒナ、タティアナ・ウェストン・ウェブ、アメリカのミアー・コリンズ、ティア・ビアンコといった強豪が顔を揃える。
Vans USオープン・ウイメンズ・プロジュニアのセミファイナルは、現地時間の現地8月2日(土)午後12時半頃からスタート予定。(日本時間の 2014年8月3日4時30分頃)
彼らの活躍を期待し、エールを送り続けよう!
ライブ中継が行われるオフィシャルサイトはこちら。サイトではヒートアナライザーも設置され、見逃したヒートもチェック可能。今回出場予定だったケリーは怪我のため欠場。昨日フロリダでボートサーフィンをしていたという報道もあるようだが定かではない。
明日はメンズ・プライムR1の残りの6ヒート終了後、ウイメンズのWCTのラウンド1、そしてメンズのラウンド2の6ヒートが行われる予定。
http://www.vansusopenofsurfing.com/2014
現在の日本とロサンゼルスとの時差は、16時間 (サマータイム中)。
関連記事:バンズ USオープン・オブ・サーフィンのジュニア・プロで、野呂玲花がセミファイナル進出
バンズ USオープンは、男子ジュニアがスタート。ベスト16決定。大原、仲村R1敗退。
バンズ USオープン・オブ・サーフィンは、日本時間7月27日午前0時(26日深夜)にスタート。
ASP「VANS USオープン」ジュニアプロは日本時間27日0時開始。大原、仲村、野呂が出場。
VANS US OPEN OF SURFING MEN’S ROUND 1 RESULTS:
Heat 1: Josh Kerr (AUS) 14.14, Beyrick De Vries (ZAF) 13.60, Kai Barger (HAW) 12.53, Glenn Hall (IRL) 12.33
Heat 2: Tim Reyes (USA) 15.14, Nathan Yeomans (USA) 14.40, Dion Atkinson (AUS) 13.16, Cooper Chapman (AUS) 11.70
Heat 3: Mitch Crews (AUS) 15.50, Tom Whitaker (AUS) 14.74, Tomas Woods (AUS) 10.60, Marc Lacomare (FRA) 10.57
Heat 4: Miguel Pupo (BRA) 14.26, Thiago Camarao (BRA) 13.46, Wade Carmichael (AUS) 13.17, David Do Carmo (BRA) 10.97
Heat 5: C.J. Hobgood (USA) 15.70, Ezekiel Lau (HAW) 14.06, Jesse Mendes (BRA) 14.00, Hiroto Ohhara (JPN) 12.44
Heat 6: Tanner Gudauskas (USA) 15.10, Joan Duru (FRA) 12.30, Kai Otton (AUS) 12.06, Messias Felix (BRA) 9.86
Heat 7: Aritz Aranburu (ESP) 15.34, Willian Cardoso (BRA) 14.20, Jack Freestone (AUS) 13.90, Evan Geiselman (USA) 12.73
Heat 8: Jordy Smith (ZAF) 15.76, Krystian Kymerson (BRA) 13.83, Maxime Huscenot (FRA) 14.17, Dylan Graves (PRI) 11.83
Heat 9: Vincent Duvignac (FRA) 16.00, Keanu Asing (HAW) 15.67, Matt Wilkinson (AUS) 13.00, Heitor Alves (BRA) 11.30
Heat 10: Charles Martin (GLP) 10.73, Adam Melling (AUS) 9.90, Ramzi Boukhiam (MAR) 8.40, Marlon Lipke (PRT) 5.50
Heat 11: Perth Standlick (AUS) 14.30, Wiggolly Dantas (BRA) 13.57, Marco Fernandez (BRA) 13.03, Patrick Gudauskas (USA) 10.57
Heat 12: Gavin Gillette (HAW) 12.53, Bino Lopes (BRA) 12.36, Kiron Jabour (HAW) 12.27, Frederico Morais (PRT) 10.93
Heat 13: Cory Arrambide (USA) 14.87, Jonathan Gonzalez (CNY) 14.77, Nat Young (USA) 13.54, Dusty Payne (USA) 12.64
Heat 14: Matt Banting (AUS) 15.33, Michael Dunphy (USA) 12.17, Tomas Hermes (BRA) 11.07, Dale Staples (ZAF) 7.30
Heat 15: Alex Ribeiro (BRA) 13.60, Dane Reynolds (USA) 12.77, Alejo Muniz (BRA) 12.43, Conner Coffin (USA) 9.17
Heat 16: Carlos Munoz (CRI) 14.17, Filipe Toledo (BRA) 12.86, Ricardo Christie (NZL) 8.40, Olamana Eleogram (HAW) 7.57
Heat 17: Kanoa Igarashi (USA) 17.66, Julian Wilson (AUS) 14.94, Dillon Perillo (USA) 12.53, Yadin Nicol (AUS) 11.80
Heat 18: Travis Logie (ZAF) 12.63, Granger Larsen (HAW) 11.37, Jean Da Silva (BRA) 10.33, Davey Cathels (AUS) 10.24