陵水、海南/中国(2017年11月19日日曜日)中国屈指のリゾート地である海南島で開催されたWSLメンズ・クオリファイング・シリーズ(QS)3000イベント「ジープ・インターナショナル海南オープン」が終了。
フランスのチャーリー・マーティン(FRA)がオンショアで面が乱された1フィートのコンディションで行われたファイナルで今シーズン初優勝を飾った。
ファイナルは、チャーリー・マーティン(FRA)に小林桂(USA)、サミュエル・プポ(BRA)、和井田理央(IDN)というタフなファイナルデイを勝ち上がった4名の選手が顔をそろえた。
今大会はスタートから厳しいスモール・コンディションを強いられたが、ファイナルデイは僅かにサイズアップ。昨日がレイデーとなったため、早朝から夕方まで27ヒートを行う、マラソンデイとなった。
スモール・コンディションのファイナルではあったが、各選手がエクセレントなパフォーマンスを見せ、トップが激しく入れ替わる、ファイナルに相応しい素晴らしいバトルが繰り広げられた。しかし、最後には スモール・サーフでマーティンのパワーとテクニックが、13.95のウイニング・ヒート・トータルで彼に勝利をもたらした。
「この数年は自分にとって厳しいシーズンが続いていたので。今日やっと優勝できて本当に嬉しいです。」と、マーティンは言った。「僕は遠く遥々カリブ海からやって来たんです。それは長い旅でしたが、今日の優勝で全てが報われました。コンディションはタフでしたが、全員が同じ状況を克服しなければならなかった。特に主催者の方も大変だったと思う。このイベントに尽力してくれた人たちに感謝したいです。」
マーティンは、QSランキングで現在第109位で、今回のQS10000のハワイアン・イベントにエントリーすることが出来なかった。しかし、今回の優勝でトップ100に入り、来シーズンはグレードの高いQSイベントに出場できることになるだろう。
「このイベントの自分の目的は、自分のシードを改善されるために、できるだけ多くのポイントを獲得することでした。」とマーティンは続けた。1位より多くポイントを稼げることはできないので、目標を達成できて最高に嬉しいです。復活した気分です。来シーズンが待ち切れない。」
一時はファイナルをコントロールしたかに見えたカリフォルニア在住の小林桂(USA)が、2位となった。「ファイナルに進出した時点で、その結果にすでにストークしていました。」と、小林は言った。
「ファイナルをあのクルーとシェアできることは、素晴らしいことでした。僕たちは全員が素晴らしい友人なのです。波は小さかったですが、まだ十分に楽しい波でしたし、板も調子が良かったので、今回は気合が入ってサーフィンしていました。今回が初めての中国だったのですが、忘れられない旅になりました。」
和井田理央がQSアジア・ランキングでトップ
現在WSLアジアQSランキングをリードするインドネシアの和井田理央(IDN)は、今回のイベントでも素晴らしいパフォーマンスでファイナル進出。12.20のヒート・トータルで惜しくも3位となったが、アジア・ランキングのトップのポジションを更に固めて、2018年のシーズンでQS6,000と10,000イベントに出場できるシード権の獲得も、ほぼ確定的だ。
インドネシア人の父と日本人の母を持つハーフの和井田理央。 日本で生まれ、5歳の時にバリ島へ移住し、現在はバリ島を拠点に世界を目指す。
「本当に波が小さかったので、今回のイベントが始まる時はどうなるかと思っていました。だからファイナル進出を果たせて最高に嬉しいです。」と、和井田は言った。
「ファイナルでは、しばらくの間リードしていて、楽しんでいましたね。もちろん優勝したかったですが、QS3000イベントで3位になれて満足です。いまWSLアジア・ランキングをリードできて本当に最高です。来年は、より多くのビッグ・イベントに参加して、良い結果を残せるように頑張りたいと思います。」
イベントを通して、電光石火のプログレッシブ・アプローチを披露し、イベント・ハイエスト・ヒート・トータルとシングル・ウェイブ・スコアを叩き出して、間違いなく優勝候補だったサミュエル・プポ(BRA)。しかし、ファイナルではリズムを崩して4位でフィニッシュとなった。
また今回、安室丈と森友二がセミファイナル進出。ファイナル目前で両者とも惜しくも3位で敗退となった。
次はいよいよWSLアジアの最終戦となるWSLメンズQS1500「台湾オープン・オブ・サーフィン」が、11月22日から26日まで台湾の東台湾の金樽漁港(Jinzun Harbor)で開催される。
このイベントには、今回のイベントに続き、日本から村上舜、仲村拓久未、稲葉玲王、大橋海人、田中大貴、西修司、慶司郎、優司、森友ニ、松下諒大、野呂海利、加藤嵐、都筑百斗、安室丈、堀越力、山中海輝、脇田泰地、太田拓杜、粟田海、辻裕次郎、牧野大智、粟田生、大音凛太、塚本勇太、村田嵐、関口真央、佐藤魁、渡辺寛、黒川楓海都、三浦涼といった多くサムライサーファーが参戦。
世界を目指し挑戦を続ける彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。さらなる頂を目指せ。がんばれ!日本!
The 2017 Jeep International Hainan Open runs from November 16 – 19 at the beautiful QingShui Bay in LingShui County.
結果
優勝:チャーリー・マーティン(FRA)
第2位:小林桂(USA)
第3位:和井田理央(IDN)
第4位:サミュエル・プポ(BRA)
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/2586/jeep-international-hainan-surfing-open