JPSA「I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」安井拓海がJPSA初優勝。田代凪沙が2連勝。

JPSA「I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」安井拓海がJPSA初優勝。田代凪沙が2連勝


優勝した安井拓海と田代凪沙

 

 

2015年9月6日(日)、茨城県大洗町 大洗海岸:茨城県大洗町大洗海岸において開催されていた、JPSAショートボード第6戦「第20回 I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」は大会最終日。

 

風はサイドオンで少し強く吹く。波はムネカタ。昨日と違ってウネリの向きが変わるコンディション。本日は、マンオンマンの男子クオーターファイナルからスタートし、チャンピオンが決定しクライマックスを迎えた。

 

安井拓海

 

 

セットの数が少ないなか、行われたメンズのクオーターファイナルでは、田中英義と西修司 、田中樹と大澤伸幸、山中海輝と小川幸男、安井拓海と加藤嵐の8名よって激しいバトルが繰り広げられた。


昨日まで勢いのあった西修司は、経験豊富な田中英義との戦いで、優先権を持ち波を待ったが僅か2本で自分のサーフィンを見せられないまま敗退。


田中樹

田中樹と大澤伸幸の戦いでは、大澤がエクセレントをスコアしてリードするも、最後の土壇場で田中樹が見事、スリリングな大逆転劇でセミファイナル進出。

山中海輝

初のベスト8進出を果たした山中海輝が、残り時間3分、ヒートを終始リードしていた小川幸男に大逆転して、初のセミファイナル進出を決めた。

加藤嵐

QF第4ヒートでは、今大会絶好調な二人、加藤嵐と安井拓海の対決。スタートから激しいデッドヒートとなり、僅かに加藤がリード。追い込まれた安井だったが、ラストライドでエアリバースをメイクして大逆転。セミファイナルへ勝ち上がった。

 

 

安井拓海がJPSA初優勝


 


 

メンズのファイナルでは、田中樹に対したセミファイナルで9.10のエクセレントライドをフォアハンドでメイクした田中英義と、今回絶好調の山中海輝をセミファイナルで下した、安井拓海が顔を合わせた。

 

安井拓海

 

 

スタートから激しいバトルが展開される中、プライオリティを田中英義が持つ状況で、ビッグセットを捕らえた安井拓海。レイト気味にアンダーザリップからテイクオフ。エアをファーストマニューバーで入れ、カーヴィングターンのコンビネーションで波をメイク。そのライディングが9.65のエクセレントとなった。


 

田中英義

 

 

プライオリティの無い中で、更にバックアップを引き上げ、ヒートスコアを15.30とする安井拓海。完全に流れを自分に引き寄せ、田中英義をコンビネーションに追い込んだ。

 

田中英義は7.15で反撃するも、勢いに乗る安井拓海は終盤、駄目押しとなるエクセレントの9.75を再びスコア。圧倒的な強さを見せた安井拓海が、この20回記念となるI.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯でJPSA初優勝を飾った。

 


 

強い凪沙が帰ってきた。田代凪沙が2連勝。


田代凪沙

 

ウイメンズのファイナルは、セミファイナルで庵原美穂を破った、オールジャパンの優勝から勢いの付いている田代凪沙と、宮坂莉乙子との姉妹対決となったセミファイナルを大逆転で制した宮坂桃子が顔を合わせた。

 

宮坂桃子

 

 

宮坂は今回キレたターンを見せているバックハンドで際どいセクションを攻めて、5.25をスコア。幸先の良いスタートを切る。しかし、プライオリティを持ち、じっくりと波を待った田代凪沙が、バックハンドで7.25をスコアして逆転。

 

田代凪沙

 

 

そのまま後半戦へ入り、田代凪沙が今度はフォアハンドで7.75をスコア。宮坂も6.00で応戦するが、逆転できず、田代凪沙が前回のオールジャパンに続き2連勝。そして今シーズンのJPSAランキングのトップのポジションを固め、2年連続グランドチャンピオンへ向け一歩前進した。

 


2連勝でグランチャンへ1歩前進した田代

 

 

ファイナル後に抱き合う宮坂桃子と田代凪沙

 

 

 

今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

https://www.facebook.com/SURFMEDIA.JP

 

関連記事:

番狂わせ続出! JPSA「I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」男子8強、女子4強確定

JPSA「I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」男女ラウンド2が終了。女子8強決定

「第20回 I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」金尾と三浦がプロ資格獲得。仲村拓久未の勝利へのシナリオ。

 

 


 

 

JPSAショートボード第6戦「第20回 I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」

男子
優勝:安井拓海
2位 :田中英義
3位 :田中樹、山中海輝

女子
優勝:田代凪沙
2位 :宮坂桃子
3位 :庵原美穂、宮坂莉乙子

THE BEST RIDING
男子:安井拓海 10.00ポイント 10万円
女子:田代凪沙  8.75 ポイント   3万円

EXPRESSION SESSION
BEST PERFORMER :中村昭太 10万円
GOOD PERFORMER  :椎葉順         5万円

安井拓海。
JPSA初優勝。今大会では先輩にリスペクト。
なので、最初から攻めに攻めた。エアーはフィニッシュだけでなく、演技の最初に入れてもコンプリート。技のバリエーションも出し、文句なしの栄冠。おめでとう!

田中英義。
波を待ちに待つ「地蔵のヒデ」からの「ネオヒデヨシ」へ。積極的に攻めていくとニュースタイル。しかし、ファイナルでは魔物に魅入られたか、ポテンシャルのある波がつかめずに演技するも点は伸びず。「あまり練習が出来ないまま、ファイナルまで来れた。これで優勝したらラッキーすぎ。やはり、これで勝っちゃいけないとお告げですね。次回頑張ります。」とコメント。

山中海輝。
腰を痛めて半年もサーフィンができず、リハビリに努める日々。初の決勝進出に期待がかかるも残念ながら敗退。しかし、これは次に繋げることができる3位という結果。Go ! Next !

田中樹。
QFでの試合運びは見事。優先権をうまく使い逆転勝利。しかし、SFでは「ネオヒデヨシ」の先攻に苦戦。

田代凪沙。
勝ち方を思い出したか。強い凪沙が帰ってきた。
技にキレも出て、千葉のオールジャパン、今大会と2連勝。おめでとう!

宮坂桃子。
姉妹対決。バックサイドの演技で、初めて莉乙子を破り、ファイナルへ。

桃子、莉乙子。試合前でも二人して笑顔のピースサイン。

莉乙子、桃子にお疲れ様とともに残念の握手。

抽選会ではアライッペも登場して、会場を盛り上げる。

エクスプレッションセッション。
椎葉順はカラップ・フリップに挑戦するも成功せず。しかし、きっちりキメてグッドパフォーマー。
ベストパフォーマーは中村昭太。高さのあるエアーはさすがです。

小川幸男はヒート終了後も10分も佇む。

優勝の安井拓海、準優勝の田中英義とさわかみファンドの方々で記念写真。

大澤伸幸。
ビーチクリーンでは大物をゲット。文句なしの優勝です。

大澤伸幸、田中樹。
「あっ!樹先輩だ。挨拶しなきゃ。」
ここで樹の先制口撃。ここから戦いが始まった(笑)。


ノブはエアーを含めた演技でラウンドアップを確信したものの、最後に逆転されて天を仰ぐ。

試合開始で、お互い背を向けパドルアウト。

もちろん試合終われば、健闘をたたえて握手。

 

今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

https://www.facebook.com/SURFMEDIA.JP

 

今回もライブ中継が行われるので要チェック!

ライブ中継はこちら。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/

 

取材、撮影:山本貞彦