ルイス・ディアスとキャロライン・マークスがUSオープン・ジュニア優勝。森友二が3位。

ルイス・ディアスとキャロライン・マークスがUSオープン・ジュニア優勝。日本の森友二3位入賞 


ジュニア優勝者のルイス・ディアスとキャロライン・マークス PHOTO: © WSL/ Van Kirk

 

ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA(2016年7月30日土曜日)カリフォルニアはハンティントン・ ビーチにおいて開催中の今夏最大のユースカルチャー・フェスティバル「VANS USオープン・オブ・サーフィン」は大会6日目。

 

YouTube Preview Image

2016 Vans US Open of Surfing – Junior Men and Women’s Final Day and Men’s QS Round 5 Highlights

 

本日は2~4フィートのコンディションでメンズQSラウンド5、、ダクト・テープ・インヴィテーショナルと男女ジュニアのファイナルまでが行われ、ジュニアは、ルイス・ディアス(CNY)とキャロライン・マークス(USA)、ロングはジャスティン・キンタル(USA)が優勝した。

 

ルイス・ディアス PHOTO: © WSL/ Van Kirk

 

 

カナリア諸島出身のディアスは、素晴しいパフォーマンスでノース・アメリカン・コンペティターから2016年のメンズのジュニア・タイトルを奪い取った。

 

森友二(JPN)、ジェイク・マーシャル(USA)、ノーラン・ラポザ(USA)とのファイナルを制した、17才のルイス・ディアス(CNY)は、海から上がって来た時に自分の勝利を信じる事が出来なかった。

 

ヨーロピアン・リージョンで戦う彼にとって、今回の勝利がランキング・ポイントとして加算されることはないが、彼のキャリア上では重大なマイルストーンとなった事は間違いない。

 

ルイス・ディアス PHOTO: © WSL/ Morris

 

「僕が優勝出来たなんて今でも信じられないですよ。みんな凄いサーフィンをしていましたからね。僕は自分のベストなサーフィンが見せられる波を2本見つけようとしていたんです。」

 

キャロライン・マークス(USA)PHOTO: © WSL/ Van Kirk

 

 

また、ディフェンディング・チャンピオンのキャロライン・マークス(USA)は、 素晴らしいスタイルで、彼女のVANS USオープン・ウイメンズ・ジュニア・タイトルを防衛。

 

マークスは、この名声のあるイベントで、初の2年連続でジュニア・タイトルを獲得するサーファーとなった。

 

「2年連続なんて信じられないですね。自分の両親と家族のサポートに感謝しきれないです。友達もビーチで叫んでました。信じられない感じですね。もう一つの大きい結果を残して、ワールド・ジュニア・チャンピオンシップに出場したいと思います。」

 

 

カノア五十嵐がコナー・コフィンを下してQF進出 


カノアと握手するコナー・コフィン PHOTO: © WSL/ Van Kirk

 

厳しいコンディションのなか行われたメンズQS10000のラウンド5において、コナー・コフィン(USA)と対戦したカノア五十嵐(USA)は、彼のローカル・ナレッジを用いて、2つのベストウェイブをスコアし、クオーターファイナルへと勝ち上がった。

 

ホームタウン・ヒーローであるカノアは 、30分ヒート を通して彼のリードを維持し、精神的にも身体的にもトップ・フォームのようだ。五十嵐は、セミファイナルへ進むために次のQFでビノ・ロペス(BRA)と戦う。

 

カノア五十嵐 PHOTO: © WSL/ Rowland

 

 

「それぞれの波がスコアリング・ポテンシャルを持っていることを認め、良い決断をすることが非常に重要ですね。」と、五十嵐が言った。

 

「6ポイントより良いスコアを出せる波は見えませんでした。コナー(コフィン)には何本か波を渡してしまいました。彼は素晴しいサーファーなので、すぐにスコアを出して逆転されてしまうんです。」

 

「プレッシャーは好きですね。」と、五十嵐が付け加えた。「プレッシャーがエキストラの自信を与えてくれるんです。他の場所では家族や友人のサポートはないです。道で会う人は、おめでとう!次ぎのヒートも頑張ってね!って言います。それでスイッチが入るんですね。それがパフォーマンスを発揮するためのモチベーションになるんです。」

 


森友二がジュニアで3位入賞を果たして、USオープンの表彰台に立つ。 


見事ファイナルまで勝ち上がった森友二PHOTO: © WSL/ Van Kirk

 

 

セミファイナルのヒート1で、大注目のイーサン・ユーイング(AUS)、ノーラン・ラポザ(USA)、そしてサンクレメンテ在住の小林桂(USA)と対戦した、湘南茅ヶ崎の森友二は、ファーストウェイブからバックハンドで4.67をスコアして、4.20でバックアップ。3位の小林の追い上げを振り切り、2位でファイナル進出を決めた。

 

森友二PHOTO: © WSL/ Rowland

 

 

ファイナルでは、スタートからバックハンドで4.33をスコアする森友二は、トップでファイナルを開始。続けてフォアハンドで6.17をスコアして、ヒート前半をリードした。バックアップを5.07に塗り替え、ヒートスコア11.24でリードを広げる森友二。

 

森友二PHOTO: © WSL/ Morris

 

 

後半に入りトップをキープする森友二はフォアハンドで7.40をスコア。2位のラポザをニード7.01と追い込んでいた。

 

しかし残り時間10分を切り、プライオリティを持った4 位だったディアスが、パワフルなバックハンドサーフィンを披露し、8.33のエクセレントで一気にトップへ。


 

森友二PHOTO: © WSL/ Rowland

 

 

そして、残り時間5分を切り、今度は4位だったジェイク・マーシャルが優先権を使いセットのレフトをゲット。バックハンドで8.73のエクセレントで2位にジャンプアップ。3位を強いられた森友二。最後までチャージを見せたが逆転ならず、3位でフィニッシュとなった。

 


初のUSオープン出場でジュニアといえ表彰台は素晴しい結果。「日本人でも戦える」という勇姿を見せた、昨年の大原洋人効果が既に現れ始めたと言えるのではないだろうか。

 

表彰台に上がった森友二

 

今回の森の成績は、W洋人として大原洋人ととも世界を転戦する新井洋人が昨年、ジュニア最後の年に残した3位とタイ記録。素晴しい成績を手に入れた。

 

森友二 photo from his SNS

 

 

「US Openのプロジュニアは3位でした!結果には満足してませんが、この舞台でファイナルを戦えたのはとても良い経験になりました。次は千葉で行なわれるGO Pro Junior!応援ありがとうございました」と自身のSNSでコメント。

 

2016年1月にポルトガルで開催されたWJCに日本代表選手として参加した2000年生まれの森友二。世界を目指す彼の戦いはこれからが本番となる。頑張れ!森友二!

 


明日のファイナルデイは、ローカル・タイムで午前8時、メンズQS10,000クオーターファイナルからスタート。そしてウイメンズのチャンピオンシップ・ツアー・クオーターファイナルと続き、男女のチャンピオンが決定する。

 

 

スケジュール:http://www.vansusopenofsurfing.com/2016-surf/schedule

 

 

関連記事:

ディフェンディング・チャンピオンの大原洋人はラウンド4敗退。カノア五十嵐はR5進出

カノア五十嵐はR4進出。森友二がジュニアでSF進出。女子8強決定。「VANS USオープン」

大原洋人が快進撃。ラウンド3もトップ通過。「VANS USオープン・オブ・サーフィン」

カノア五十嵐もエクセレント2本でR3進出。「VANS USオープン・オブ・サーフィン」

昨年のUSオープン・チャンピオン大原洋人が2連覇に向けて素晴しいスタートダッシュを見せる

VANS USオープンは男子ジュニアはベスト16決定。トライアルでデレク・ピータース優勝。

 

オフィシャルサイト:http://www.vansusopenofsurfing.com/2016-surf/live

 

 

VANS USオープン ― メンズ・ジュニア・ファイナル結果:
1-ルイス・ディアス(CNY)14.90/2,000ドル1,000ポイント
2-ジェイク・マーシャル(USA)14.63/900ドル750ポイント
3-森友二(JPN)13.57/$600 560ポイント
4-ノーラン・ラポザ(USA)11.64/500ドル525ポイント

 

VANS USオープン ― メンズ・ジュニア・セミファイナル結果:
ヒート1:ノーラン・ラポザ(USA)13.27、森友二(JPN)8.87、
小林桂(USA)6.73、イーサン・ユーイング(AUS)5.67
ヒート2:ルイス・ディアス(CNY)15.66、ジェイク・マーシャル(USA)11.47、
ライラン・ルーベンス(USA)11.37、クリストファー・カーヴィン(USA)4.37

 

ノース・アメリカ・ジュニア・メンズ・ツアー・トップ5ランキング(VANS USオープン後):
1. 小林桂-1,840
2. ノーラン・ラポザ-1,575
3. グリフィン・コラピント-1,280
4. コール・ハウスマンド-1,235
5. チョーンシイ・ロビンソン-1,235
VANS USオープン ― ウイメンズ・ジュニア・ファイナル結果:
1-キャロライン・マークス(USA)14.00/2,000ドル1,000ポイント
2-アリッサ・スペンサー(USA)12.10/900ドル 750ポイント
3-ブリーサ・ヘネシー(HAW)9.14/$600 560ポイント
4-ベサニー・ザラスコ(USA)8.03/$500 525ポイント

 

VANS USオープン ― ウイメンズ・ジュニア・セミファイナル結果:
ヒート1:キャロライン・マークス(USA)14.17、アリッサ・スペンサー(USA)11.70、
レイラニ・マクゴナグル(CRI)10.13、メイシー・キャラハン(AUS)7.47
ヒート2:ブリーサ・ヘネシー(HAW)13.17、ベサニー・ザラスコ(USA)10.87、
キラ・ピンカートン(USA)8.56、マディ・ピーターソン(USA)5.74

 

ノース・アメリカ・ジュニア・ウイメンズ・トップ5ランキング(VANS USオープン後)
1. アリッサ・スペンサー-2,030
2. レイラニ・マクゴナグル-1,470
3. マディ・ピーターソン-1,340
4. ミアー・コリンズ-1,245
5. キャロライン・マークス-1,200

 

アップカミングVANS USオープン ― メンズQS10,000クオーターファイナル組合せ:
ヒート1:ライアン・キャリナン(AUS)対イーサン・ユーイング(AUS)
ヒート2:セバスチャン・ジーツ(HAW)対エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)
ヒート3:カノア五十嵐(USA)対ビノ・ロペス(BRA)
ヒート4:フリーペ・トリード(BRA)対ミシェル・ボレーズ(PYF)

 

VANS USオープン・メンズQS10,000ラウンド5結果:
ヒート1:ライアン・キャリナン(AUS)12.33 def.ミッチ・クルーズ(AUS)9.23
ヒート2:イーサン・ユーイング(AUS)11.50 def.ミッチ・コルボーン(AUS)8.53
ヒート3:セバスチャン・ジーツ(HAW)12.67 def.ミッチ・コルボーン(AUS)8.53
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)12.36 def.ネイザン・ヨーマンズ(USA)12.23
ヒート5:カノア五十嵐(USA)13.27 def.コナー・コフィン(USA)8.66
ヒート6:ビノ・ロペス(BRA)13.60 def.トリー・マイスター(HAW)9.16
ヒート7:フリーペ・トリード(BRA)14.67 def.マキシム・フスナット(FRA)10.90
ヒート8:ミシェル・ボレーズ(PYF)12.90 def.カルロス・ムニョス(CRI)12.17