タジとジョン・ジョンの名勝負!タジは18年間の選手生活にピリオド。第5戦「フィジー・プロ」
タヴァルア、フィジー(2016年6月15日水曜日)、2016年のサムスン・ギャラクシーWSLチャンピオンシップ・ツアー第5戦「フィジー・プロ」は、一週間にわたる中断の後、6-8フィートまでサイズアップしたクラウドブレイクで再開。ラウンド3の12ヒートが行われた。
18年のCTベテランであるタジ・バロウ(AUS)は今日、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と彼にとって現役最後となるファイナルCTヒートを戦い、その勝負は今シーズンにおけるプレミア・バトルとなった。
フローレンスは、ディープ・バレルをロックしエクセレントな8.17でヒートを開始。それに対し、バロウは8.00のエクセレントで素早く反撃した。
スウェルはヒートの間、パルスし続け、両コンペティターは、交互に波をチャージし続けて、エクセレント・レンジのスコアをマークした。
Burrow Scores a Near-Perfect 9.20
バロウはパーフェクトに近い9.20で彼のベストスコアを塗り替えたが、フローレンスもパーフェクトな9.43で応戦するという信じ難いシーソーバトルとなった。
John John Strikes Back with 9.43
バトルを続けるバロウは、更にもうひとつのエクセレントスコア8.60をスコアして、トップのポジションを固める。終盤に入りトップをキープし続けたバロウは、残り時間15分で 17.80のヒート・スコアでフローレンスをリードしていた。
しかし、終了間際の攻防で両者がマッシヴなバレルをゲット。ニード8.37のフローレンスが9.33で逆転。逆にニード9.56と追い込まれたバロウは、大きなバレルをメイクし、パーフェクトに近い9.43をスコアしたが僅かに足らず、その熱いバトルはフローレンスに軍配が上がった。
「それは自分の人生におけるベストヒートの1つでした。そして、ツアーを離れる前にタジ(バロウ)と素晴しいヒートを戦えて最高でしたね。」と、フローレンスが言った。
「サーフィンに貢献してきたタジに対してサーフィンすることは本当に特別なんです。僕が小さい頃から彼がエアをして、優勝するのを見ていたんです。それは素晴らしいヒートでした。そして、僕は本当にストークしました。」
今年始め、エリートのチャンピオンシップ・ツアーから引退することを発表したバロウにとって、この フィジー・プロが、彼にとっての最後のCTイベントと決まっていた。
彼は18年のキャリアで15年間トップ10を維持。そして、1999年と2007年には世界ランク第2位のポジションを記録した。
「それは自分の人生におけるベストヒートの1つでした」と、バロウが言った。「毎回ジェットスキーに乗ってラインナップに戻ると、そこにクレイジーなパーフェクト・ウェイブがある。本当にパーフェクトなスポットにいたんだ。
ここ以外に自分の最後のイベントとして選べる場所は無かった。これは自分の人生最高の12日間だった、そして、すべてがパーフェクトだった。このイベントとワールド・タイトルに勝ったような気分だよ。とてもハッピーだね。ここに至るまでに携わった多くの人たちに感謝したい。自分の仲間、ファン、ファミリー、みんなが僕を支えてくれた。そして長年、自分のサポートしてくれた世界中のみんなに感謝したいです。ありがとう。」
11-タイムWSLチャンピオンと4-タイム・イベント勝利者のケリー・スレーター(USA)は、ラウンド3のヒート4でジョディ・スミス(ZAF)を下した。
3-タイムWSLチャンピオンのミック・ファニング(AUS)は、エクセレントな8.33でスタート。アダム・メリング(AUS)に対してヒートを支配し続けて、冷静なパフォーマンスで13.40のヒート・トータルで勝ち上がった。
2014WSLチャンピオンと元イベント勝利者であるガブリエル・メディーナ(BRA)は、マット・バンティング(AUS)とのラウンド3のオープニング・ヒートを支配。マッシヴなコンビネーション・マニューバーでバンティングをコンビネーション・シチュエーションで下した。
最後の2016WSLルーキーとなったカノア五十嵐(USA)とコナー・コフィン(USA)だったが、ふたりともミシェル・ボレーズ(PYF)とウィゴリー・ダンタス(BRA)にそれぞれ敗退。最後までリードしていたコフィンはインタフェアを侵して惜しくも敗退となった。
ネクストコールは、現地時間の6時30分 、日本時間の3時30分です。
現在の日本とフィジーとの時差は、3時間です。
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mct/1443/fiji-pro
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4 – 6フィートのクラウドブレイクでWSL-CT第5戦「フィジー・プロ」がスタート。
フィジー・プロ・ラウンド3結果:
ヒート1:ガブリエル・メディーナ(BRA)14.50 def.マット・バンティング(AUS)4.33
ヒート2:ミシェル・ボレーズ(PYF)7.67 def.カノア五十嵐(USA)5.46
ヒート3:ダスティー・ペイン(HAW)7.20 def.フリーペ・トリード(BRA)6.50
ヒート4:ケリー・スレーター(USA)16.56 def.ジョディ・スミス(ZAF)11.66
ヒート5:ウィゴリー・ダンタス(BRA)6.94 def.コナー・コフィン(USA)8.83
ヒート6:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)15.27 def.キアヌ・アシン(HAW)11.00
ヒート7:ジャドソン・アンドレ(BRA)14.50 def.イタロ・フェレイラ(BRA)13.73
ヒート8:ジョシュ・カー(AUS)14.26 def.ジェレミー・フローレス(FRA)12.20
ヒート9:ミック・ファニング(AUS)13.40 def.アダム・メリング(AUS)9.17
ヒート10:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)18.76 def.タジ・バロウ(AUS)18.60
ヒート11:エイドリアン・バカン(AUS)13.54 def.ミゲール・プポ(BRA)9.93
ヒート12:マット・ウィルキンソン(AUS)13.93 def.アレホ・ムニーツ(BRA)8.50
フィジー・プロ・ラウンド4マッチアップ:
ヒート1:ガブリエル・メディーナ(BRA)、ミシェル・ボレーズ(PYF)、ダスティー・ペイン(HAW)
ヒート2:ケリー・スレーター(USA)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)
ヒート3:ジャドソン・アンドレ(BRA)、ジョシュ・カー(AUS)、ミック・ファニング(AUS)
ヒート4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、エイドリアン・バカン(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)