野呂玲花、宮坂桃子が立ち上げた「Chuucat」が新メンバーを加えてパワーアップ!
プロサーファーの野呂玲花、宮坂桃子が立ち上げたガールズサーファーチーム「Chuucat」。「Chuucat」については以前にもサーフメディアにて取り上げたが、新メンバーを加え「Chuucat Girls」も発足、今年から7人で活動中だ。気になる彼女たちについて、サーフメディアがインタビュー!
まずは【Chuucat Girls】のメンバーの3人を紹介します。
★渡辺愛(まな)【Chuucat Girls】
14歳、中学3年生。ホームブレイクは宮崎の木崎浜。スポンサーはFreedom Surfboards
ーサーフィンはいつから始めたの?
小学6年生からです。
ーいつもどんなふうに練習しているの?
家が木崎浜から3分ぐらいの所にあって、学校行く前にサーフィンしたり、学校終わったらすぐそのまま海に向かったり。お母さんがビデオを撮ってくれて、キッズサーファーとか友達と一緒に海に入ります。
ーサーフィンは誰に教えてもらっているの?お兄ちゃんはプロサーファーの渡辺寛プロだよね?
お父さん、お母さん、お兄ちゃんにも教えてもらっています。
ー大会で最近の成績は?
鹿児島の「鹿児島カップ」、「西方カップ」、宮崎の「ブラストカップ」で優勝しました。
ー夢は?
プロサーファーになって、WCTに行って、世界チャンピオンを目指したいです。
ー憧れのサーファーは?
サラ・メイソンです。同じスタンスで、観ていて勉強になります。
ーChuucat Girlsに加わったのは?
Chuucatに入りたくて、玲花ちゃんに話したら、「Chuucat Girls」作るよって言ってくれて。
ーどんな活動をしていきたい?
みんなで楽しくサーフィンしたり、写真撮影をいっぱいしたいです!
★川瀬新波(にいな)【Chuucat Girls】
13歳、中学2年生。ホームブレイクは伊勢の国府の浜。スポンサーはスポンサーはSMACサーフボード、RONIN、Skullcandy、Syndicate、Bluekaascompany
ーサーフィンはいつから始めたの?
小学4年生です。お父さんがサーフィン、お母さんがボディボードをやっていて、サーフィンをやってみたら面白くて始めました。
ーいつもどんなふうに練習しているの?
国府の浜は家から1時間半かかるので、土日に練習に行きます。家の近くの海でできるときは平日も入りますけど。学校では陸上部に所属しています。
ーサーフィンは誰に教えてもらっているの?
お父さんに見てもらって、できていないところとかアドバイスをもらいます。
ー大会で最近の成績は?
今年のNSAのジュニアマスター選手権のガールズクラスでセミファイナルまでいきました。
ー夢は?
サーフィンで食べていけるように、プロサーファーになりたいです。
ー憧れのサーファーは?
レイキー・ピーターソンです。パワフルなサーフィンに憧れます。
ーChuucat Girlsに加わったのは?
よく四国に行くことがあって、玲花ちゃんと話したことがあったんです。話を聞いたら、面白いし、一緒にやっていきたいなって思って。
ーどんな活動をしていきたい?
サーフィンをしている女の子たちと楽しくサーフィンしたいです。それから、サーフィンしていない女の子にもサーフィンの楽しさを伝えていければいいなと思います!
★川瀬心那(ここな) 【Chuucat Girls】
11歳、小学5年生。ホームブレイクは伊勢の国府の浜。スポンサーはルミーナサーフボード、RONIN、Skullcandy、Syndicate、Bluekaascompany
ーサーフィンはいつから始めたの?
幼稚園の年長です。サーフィン、めっちゃ楽しくて。
ーいつもお姉ちゃんと一緒に練習しているんだよね?
そうです。家の近くの海で波があれば学校帰りにも練習します。
ー学校の勉強では何が好き?
社会が好きです。
ー大会で最近の成績は?
今年のNSAのジュニアマスター選手権のガールズクラスでセミファイナル、「ビラボンゲームス四国」はウィメンズオープンクラスで3位でした。
ー夢は?
小学6年生までにプロに合格したいです。
ー得意な技は?
あんまりないけどリップかな…
ーどれぐらいまでのサイズの波に入るの?
頭ぐらいの波にはいきます。
ー今までで良かった波は?
カリフォルニアのローワーズです。
ー憧れのサーファーは?
ガブリエル・メディーナです。ああいうサーフィンがしたいです。
ーChuucat Girlsは?
楽しみです。みんなで楽しくやりたいです!
★石丸乃晏(のあん)【Chuucat】
13歳、中学1年生。ホームブレイクは湘南茅ヶ崎のパーク前。スポンサーはBillabong
ーサーフィンはいつから始めたの?
小学4年生です。お父さんがサーフィンをしていて。サーフィンをするために横浜から茅ヶ崎に引っ越してきました。
ーいつもどんなふうに練習しているの?
早起きすれば学校に行く前に入って、だいたい学校帰って来てから海に入ります。
ー大会で最近の成績は?
NSA公認Aランクの「鴨川シティーカップ」で5位、千葉チャンピオンシップで5位でした。
ー今まででに印象に残った波は?
うちの目の前のポイントがダブルぐらいあったときに、ライフジャケットをつけて、サーフィンを教えてくれている人と入ったんですけど、その波は半端なかったです。ショアブレイクもすごくて。巻かれてやばかったです。
ー憧れのサーファーは?
玲花ちゃんや桃子ちゃんです。かわいいし、サーフィン上手いから。それとビラボンチームの人です!
ー夢は?
海外に住んで、ずっとサーフィンしたいです。ハワイとかカリフォルニアとか。今年の夏、初めて1人でバリに行くんです。
ーChuucatに加わったのは?
玲花ちゃんがInstagramで声かけてくれて、入りました。
ーどんな活動をしていきたい?
一緒にサーフトリップに行きたいです!
★脇田紗良(さら)
12歳、ハワイで中学2年生。ホームブレイクはハワイ・ノースショア。スポンサーはVolcom Japan、DOVE SURFING WETSUITS、ブルーエコシステム、NIXON、Tokoro Surfboards、FCS、Peace Wave、North Shore Surf Shop、GoPro、Gorilla Grip、iheartpompom
ー前にも聞いたけどサーフィンはいつから始めたんだっけ?
7歳のときです。サーフィン歴は5年です。
ーいつもどんなふうに練習しているの?
朝入るときもありますけど、いつも学校から帰ってすぐに海に入ります。お母さんが一緒に海に入ってくれたり、ビデオを撮ってくれたりします。お父さんとお兄ちゃんはグーフィースタンスだし、サーフィンする場所が違うので。
ー大会で最近の成績は?
NSSAのハワイのステートチャンピオンシップで優勝しました。その後、カリフォルニアで行われたナショナルチャンピオンシップに行きましたが、エクスプローラーはファイナルまでいけたけど、オープンは全然だめでした。
ーどんどん上手くなっているけど、ハワイの波はどう?
今年の冬は結構大きな波に挑戦しました。試合の時に波が大きくて。子供の試合なんですけど、ハレイワでやった試合は5~6ftありました。みんな全然恐くないって入っていくので。ホームブレイクがベルジーランドなのでリーフとかで怪我したりするけど、サーフィンが楽しくて。
ーWCTの選手とか海で見たりするのかな?
タウンに行くと、カリッサ・ムーアが入っていたりして。普通の女の子とサーフィンのレベルが全然違います。カリッサは顔を覚えてくれていて、こないだカリフォルニアのローワーズで会ったときも声をかけてくれました。
ー日本の波はどう?
湘南は台風とかが来るとすごくいい波のイメージです。いつもは波が小さくて、乗れるかな~って感じだけど。
ー憧れのサーファーは?
マリア・マニエルです。女の子っぽいサーフィンなんだけど、たまに男っぽいサーフィンを見せて、エアとかもできるので。
ー夢は?
今度NSSAのナショナルチャンピオンシップに行けたら、優勝したいです。将来的にはWQSで優勝したいし、WCTに入ってトップ5ぐらいに入れたらいいなって思います。
ー学校は?
中学までは通って、高校からはオンラインのホームスクールにしたいと思っています。
ー「Chuucat」でどんな活動をしていきたい?
「Chuucat」のメンバーでサーフトリップをしてDVDを作って、それを観た女の子たちがサーフィンしたいと思えるとうれしいです。それと「Chuucat」のメンバーがみんなで頑張ってガールズのサーフィンのレベルも上げていきたいし、女の子たちを「Chuucat」によって 盛り上げたいです。
★宮坂桃子
19歳。ホームブレイクは千葉・一宮。スポンサーはVOLCOM、CHP、Bewet、be mermaid、on a mission、Trywheel
ー今年から千葉の一宮で一人暮らしをしているんだよね?どんな毎日?
今年の2月から一人暮らしを始めて、だいぶ慣れました!平日は仕事に行って、土日は1日中サーフィンという感じです。平日も朝、海に入ってから仕事に行けるし、夏だったら日が落ちるのが遅いので、夕方サーフィンできます。
平日は1人でサーフィンすることが多いですが、土日は妹の莉乙子が来て一緒にサーフィンします。最近は妹全員サーフィンするようになって、波が大きくなくて雨降っていなければ、妹たちとサーフィンしているんです。
ー仕事は?
ウェットスーツを作っていて、ウェット生地を貼り合わせて形を作る部分を担当しています。職場はサーフィンしている人が多く、夕方になるとどこどこの波がいいらしいよとか情報を分け合っていたりしています。
ー一人暮らしを始めて変わったことは?
体型ですかね(笑)。実家にいると美味しいご飯が出て来くるけど、一人暮らしだと自分で全部やらないといけないから。コンビニには頼らず、自分で作っています。昼間はお弁当を持って行ってます。それと会社まで5kmぐらいあるんですけど、自転車で通っています。雨の日もよっぽど雨がひどくないとき以外はかっぱを着て。みんなに痩せたねって言われるのがうれしかったり(笑)
ー「Chuucat」の活動を始めてどう?
人の輪が広がりましたね。Chuucatを始めてからNSAに出ている子や、サーフィンをやっていても試合に出ていない子とかとも繋がれて。自分にとってプラスです。
ー「Chuucat」の今後の活動は?
メンバーも増えたし、プチトリップに行きたいなって思っています。トリップで自立心を育てたり、みんなで協調性を身に付けることができたらいいなと。もっと年下の子たちを増やして、どんどん育てていけたらいいですね。もう親目線(笑)。「Chuucat」の活動を通して、女の子のサーファーってかっこいいとか、かわいいとか思ってもらえることが狙いなんです。
ープロサーファーとしては最近はどう?
プロ4年目ですけど、最近負け続けていて。せっかく海の近くに引っ越して来て、毎日サーフィンできる環境なのに負けていて。勝たなきゃ勝たなきゃっていう気持ちが前に出過ぎて、試合も上手く行かず。諦めたくないけど、心が折れそうになって。プロ意識が逆に自分に重くのしかかってしまっているような感じです。これを1回リセットして、サーフィンを楽しむということからまた始めたいというか、その気持ちを取り戻したいですね。
ー目標は?
まだJPSA優勝がないので、優勝したいです。いずれはグランドチャンピオンを取りたいですけど、まずは小さなことからコツコツとですからね。スポンサーによくしてもらっていて、恩返しがしたいです。
ー悩みながらも「Chuucat」の活動も頑張っているんだね?
「Chuucat」という支えがあって頑張ろうと思えているのもあるんです。今の環境の中でこれからどう自分が変わっていくかです。毎日が挑戦です!
★野呂玲花
20歳。ホームブレイクはカリフォルニア・ハンティントンピア。スポンサーはRip Curl、SMAC Surfbords、Creature of Leisure、Futures Fin、SEX Wax、FreeStyle watch、Peace Wave、VANS、PLAYER RESORT
ー今はカリフォルニアを拠点にしているのだよね?
アスリートビザで3月からカリフォルニアに住んでいます。ハンティントンピアの目の前に住んでいます。
ーなんでカリフォルニアへ?
少なくても25歳までは世界の試合をメインに出たいと思っているので、英語が必要になってくるということと、海外のレベルに照準を持っていくために海外で毎日練習したいと思ったからです。いろんな国に行って来て、波がいいところはいっぱいあるけど、カリフォルニアは人も街も雰囲気も全部好きで。
ーどんな毎日なの?
朝4時半から5時に起きて、朝イチ海に入ります。波が小さかったり、クローズのときは走りに行って。学校は9時からで、昼過ぎに終わります。学校が終わったらご飯を作って、サーフィンをして、海から上がったらトレーニング。ご飯を食べてから学校の勉強をして、10時半には寝ます。週末は学校がないので、トラッセルズの方にサーフィンしに行きます。
ートレーニングも行ってるの?
コスタ・メサでやっているトレーニングに行ってます。カノア・イガラシ、コートニー・コンローグ、セージ・エリクソンが通っているところです。
ーカリフォルニアのサーファーはどう?
お年寄りも若い人もみんな上手いですね。レベルが高いです。少し年上のセージ・エリクソンと仲良くさせてもらっていて、コーチがサンタバーバラに居て一緒にサーフィンさせてもらったりしているんですけど、全然上手くて。
ー最近の試合はどう?
試合は今年に入って全然だめです。去年はR24に行って頑張らなきゃって感じだったけど、今年はR24に行っても1コケした気分なんです。でも今年は今までやって来たこととは違う新しいことをしているので。環境が変わったので、これからだと思っています。今年の最後の試合とか来年に向けて今は頑張っています。
ー「Chuucat」が人数増えてパワーアップしたことは?
もっとメンバーを増やして、ガールズサーファーに夢を与えられるように盛り上げていきたいと思ったんです。今頑張っている若い女の子たちを集めて、これから7人で活動開始です!
ー今後の「Chuucat」の活動は?
みんなで集まって撮影するのが楽しいですね。それと、トリップに行きたいです。みんなそれぞれ違う場所に居るのでなかなか集まる機会がなくて、Instagramだったり、いろいろみんなSNSで「Chuucat」を広めてくれていて。
すぐはできませんが、いずれはスクールとか大会とかもやりたいですね。「Chuucat」というグループとしてもそうですが、個人としても、みんなから憧れられるようなガールズサーファーが、もっと増えたらいいと思うんです。そうしたら女の子のサーファーももっと増えると思うし。みんなで憧れられるサーファーになっていこうと活動しています。
ープロサーファーとしては?
海外でトップになりたいです。スポンサー、応援してくれている人たちに結果で返したいです。ビザは延長できて10年なので、まずは5年はアメリカに居たいと思っています。ハワイにも行けるので。25歳まではWQSを回って、25歳になったら日本に帰って来るか、帰ってこないか、試合をやめるかやめないかはわからないけど、25歳までは絶対に努力していきたいです。
何歳までここまで何歳までここまでと決めているのでそのまま行けたらと思います。日本に居るときは日本に居る子たちと競い合ってここまで来れたと思うんです。次のステップは海外の子たちと競い合ってそれでまたレベルアップできたらと思っています。
取材、インタビュー:米地 有理子、撮影:山本貞彦
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