JPSA特別戦「OSHMAN’S STYLE MASTERS 2015」ジャレッド・メルが2年連続で優勝。
JPSAの特別戦として2010年よりスタートした「OSHMAN’S STYLE MASTERS」は、使用するサーフボードが9’4”(284cm)以上の長さのシングルフィンに限定される、ロングボードサーフィンの文字通りスタイルを競い合う特別ルールで行われる試合。
サイドフィン付きのボードからサイドフィンを外して使用することもNGという基準。現在の通常の大会がハイパフォーマンスなマニューバーに点が出やすいのと違い、クラシックなスタイルしか評価しないという特別なもの。
それゆえにJPSAの上位選手に加え、スポンサーシードでは最近では大会に出ないようなスタイルマスターな国内外のプロを招待。現在のトッププロと同時にギャラリーが観たいプロたちが全員集合したような豪華な顔ぶれになる。
今年のSTYLE MASTERS は、大会会場をクラシックなスタイルが映える千葉県いすみ市「太東ビーチパーク」で開催。サーフタウンフェスタ2015の「Taito beach club classic」というロングボード・コンテストにエキシビジョンのような形で盛り込まれた。
スモールながらクリーンで、クラシックなロングボーディングには、この上ないコンディションとなった太東ビーチに於いて、ラウンド1の各選手がヒートでスコアした、ベスト2のヒートスコアの上位8名の選手がセミファイナルに進出。
その8名は、太東をホームとするJPSAカレントリーダーの森大騎、コンテストから離れている6XJPSAグラチャンの記録を持つ、ショーロクこと宮内謙至、昨年の優勝者であるジャレッド・メル、太東ローカルのパワーハウス櫻岡甲太、スタイルマスターの田中祐介、紅一点で登場の丸山良子、そして、このイベントで優勝経験のある日本を代表するスタイルマスター瀬筒雄太と秋本祥平の二人が勝ち上がった。
そしてファイナルは、このイベントのために来日した、昨年の優勝者であるジャレッド・メルと、宮内謙至、瀬筒雄太、秋本祥平の4名が顔を揃えた。
ジャレッド・メルは、ハングファイブから、キックファイブ、そしてハングヒールからのリバース・ステップバック、最後はリエントリーまでメイク。素晴しい技のバリエーションを披露して、見事2年連続でスタイルマスターの称号を獲得、優勝賞金¥120.000を獲得した。
ショートボードのようなモダンマニューバーが勝敗の鍵を握る昨今のロングボードシーンのなかで、クラシックなテクニックなど、スタイルを重視した今回のようなイベントを愛するロングボーダーは多い。
ロングボードの本来の姿とも言うべきクラシックなスタイルを貫き通す動きは、ジョエル・チューダーが行うダクトテープ・インビテーショ ナルなどのように海外でも注目されている。今後は日本でも、このようなスタイルのイベントが多く開催されていくことだろう。
結果:
優勝:ジャレッド・メル、第2位;宮内謙至、第3位:瀬筒雄太、第4位:秋本祥平
撮影:佐原健司
JPSA特別戦 OSHMAN’S STYLE MASTERS 2015
期日:2015年6月7日(日)
会場:千葉県いすみ市岬町 太東