WSLジャパン「IZU Super Kids Challenge」でカデット田中透生、グロム伊東李安琉が優勝。
静岡県下田市吉佐美多々戸海岸:2015年3月29日(日曜日)
未来のスーパースターはここから誕生する!2015年WSLジャパンツアーの第1戦となる「IZU Super Kids Challenge」が、静岡県下田市吉佐美多々戸海岸でファイナルデイを迎えた。波は、昨日から更に厳しいスモールなコンディションとなったが、各クラスの選手達は、波のパワーを最大限に利用し、見事にセクションを見つけ出して、激しくターンを繰り出した。
U-12グロムのファイナルでは、矢作 紋乃丞(やはぎ・もんのじょう)と伊東 李安琉(いとう・りある)が激突。サイズもなく波数も極端に少ない厳しいコンディションの中、レフトに的を絞り、フォアハンドで3マニューバー入れた伊東が6.00をスコア。昨年もこのイベントでグロムのファイナルを戦った矢作 紋乃丞は、そのリベンジに燃えていたが、波が来ない。
さらにキッチリとパワーゾーンを上手く使った伊東が4.00をスコアして、完全にファイナルをコントロール。昨シーズンの宮崎県日向市での最終戦に続き、伊東李安琉が連勝。今シーズンの初戦を制し、素晴しいスタートを切った。
アンダー16カデットのファイナルは、セミファイナルで西優司を破った田中 透生(たなか・とうい) と、グロム優勝の伊東 李安琉(いとう・りある)を破った西慶次郎(にし・けいじろう)の戦い。
ヒートは、田中 透生がファイナルのオープニング・ライドで7.00をスコア。この厳しいコンディションでの先制攻撃で、大きなアドバンテージをとってファイナルをコントロールする。さらに田中 透生は、レフトの波をバックハンドで4.00をスコアして完全にファイナルをリード。
西慶次郎もフォアハンドで3.50、3.00をスコアするも、逆転出来るだけのスコアが出せる波が掴めない。西が逆転に必要なスコアは7.50。そのままタイムアップとなり、14才の田中 透生がWSL初ファイナルに於いて初優勝を手に入れた。
厳しい2日間のコンディションを良く戦い抜いたキッズ達。今シーズンのジュニアは、2015年12月31日の時点で20歳以下の選手が適応。そして、これまで「U-20(20歳以下)」で競われてきたジュニア・イベントは、2016シーズンより「U-18(18歳以下)」となることを発表したWSL。
ここ数年、ジュニアのCTイベントである、ワールド・ジュニア・チャンピオンシップでは、大原洋人が3位、安井拓海が5位になるなど、経験値の高いメンバーに好成績が続いていた。しかし2016シーズンから大きくメンバーが変わることが予想されるチームジャパン。日本の未来を担うジュニア予備軍である彼らの今後の活躍に期待したい。
イベント公式ページは、http://www.worldsurfleague.jp/2015/izu/
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カデット優勝:田中 透生、第2位:西慶次郎、第3位:西優司、伊東 李安琉
グロム優勝:伊東 李安琉、第2位:矢作 紋乃丞、第3位:竹内克斗、岡村迅帝(おかむら・はやて)