ASP南房総ジュニアプロ優勝は、安井拓海、川合美乃里、中塩裕貴。併せてWJC代表も発表。

ASP南房総ジュニアプロ優勝は、安井拓海、川合美乃里、中塩裕貴。併せてWJC代表も発表。 


3名の優勝者。左から中塩裕貴、安井拓海、川合美乃里
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千葉県南房総市千歳(2014年9月14 日日曜日)2014年ASPジャパンツアー第5戦目となるジュニアイベント『南房総ジュニアプロ』は大会最終日。今回ASPイベント初開催となった千歳ポイント。天候は快晴、北東の風でサイズは胸~肩というファイナルデイに相応しいグッドコンディションとなった。

 

コンテストは、アンダー16カデットQFからスタートし、ジュニアガールズSF、カデットSF、ジュニアQF、ジュニアSFと進行。各クラスの3位決定戦の終了後にファイナルでクライマックスへ。また今回の最終リザルトでASP-WJC日本代表選手が全て確定した。

 

最後はカーヴィングとエアリバースで大逆転した安井拓海

 

注目のジュニアクラスは、ファイナルデイに4本のエクセレントを連発し、セミファイナルでは今回絶好調の仲村拓久未を下した新井洋人と、今回バックハンド・パワーハックで大逆転劇を演じて勝ち上がった塚本勇太をセミファイナルで下した安井拓海がファイナルで激突。

 

他の選手を寄せ付けない圧倒的なサーフィンを見せた新井洋人だったが

 

日本の未来を背負って立つ、今回絶好調の二人のファイナルは、スタートから予想通りの激しい展開となる。オープニングライドを掴んだ安井拓海に対し、新井洋人は、スコアリング・ウェイブを引き寄せるかのように、次々とハイスコアをマーク。ヒートスタート早々にエクセレントの8.00を含むヒートスコア14.50をマーク。ヒート開始10分で大きなリードを奪う。

 

見事優勝してWJCの切符を手に入れた安井拓海

 

更に中盤、フルレール・カーヴィングでバックアップを7.00と上げた新井洋人は、再びセットで3つの違うマニューバーを披露して、9.00をマーク。新井洋人は安井拓海をコンビネーションに追い込む。しかし直ぐさま、安井拓海も7.65をスコアして応戦。コンボを外す。残り時間は10分を切った。安井拓海はニード9.35、プライオリティは新井洋人と追い込まれた。

 

そんな厳しいシチュエーションで残り時間5分。安井拓海はエアリバースを含む、ラディカルな2つビッグマニューバーで9.65をスコアして大逆転。絶好調の新井洋人は目前の勝利を逃し、安井拓海が勝利を手にし、念願のWJC代表の座を手に入れた。

 

 

安井拓海

 

“コンビネーションに追い込まれた時は正直諦めかけたんですけど、良い波に乗って、いつも通りのサーフィンが出来てスコアが出て良かったです。8点を2本スコアしなくては駄目だなと思っていました。時間が無くて無理かなと思ったんですけど、思いっきりサーフィンしたら決まったんで良かったです。

 

あの波は、乗った時に良くないと思ったんですが、ダブルアップして、いいセクションが出て来たんです。一発目を思い切り決めたら、次のセクションも出来て来て、それも決めることが来たんです。念願のWJCではいろんな人のサーフィンを見て、経験して行きたいと思います。本当に嬉しいです。”  安井拓海。

 

 

 

ガールズでは、千葉のジュニアイベントでも優勝している田代凪沙が2試合連続でファイナル進出。また13歳の川合美乃里がASP初のファイナル進出を決めた。ヒートは、僅差の激しいデッドヒートの展開。ヒート前半に川合が5.25、4.00をスコアしてリード。田代がヒート中盤に沖からのレールワークとパワフルヒットのパワーサーフィンを披露。7.75をスコアして逆転する。

 

13歳の川合美乃里が優勝
惜しくも2位となった田代凪沙

 

バックアップを上げたい田代。しかしセットを逃した田代から川合に優先権が移り、インサイドで波を捕まえる作戦に切り替える田代。残り時間5分、プライオリティ田代で、じっくりと沖のセットを待った川合が、バックハンドでビッグターンを決めて5.60をスコアして大逆転。そのまま初優勝を手に入れた。

 

 

 

アンダー16カデットのファイナルは、村田 翔と中塩裕貴が対決。オンショアが強まりワイドなブレイクが目立つなか、試合はスタートから中塩裕貴が的確な波をセレクトしヒートをコントロール。終始リードを奪う。波を選び切れない村田に対し、ヒート終盤には、フォアハンドのカーヴィングターンでエクセレントの8.25をマークした中塩裕貴が、危なげない試合運びで見事優勝した。

 

エクセレントの8.25をマークした中塩裕貴が優勝
カデットで2位となった村田翔

 

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ASPジャパン『南房総ジュニアプロ』が、9月13日から千葉県南房総市千歳ポイントで開催。

イベント公式ページは、http://www.aspjapantourlive.com/2014/boso/

 

取材、文、写真:山本貞彦

大会結果は下記のとおり。
ASP JAPAN 「Minami Boso Junior Pro」

 

 

Men’s Pro Junior
優勝 安井拓海
2位 新井洋人
3位 仲村拓久未
4位 塚本勇太

 

Women’s Pro Junior
優勝 川合美乃里
2位 田代凪沙
3位 宮坂桃子
4位 須田那月

 

Cadet
優勝 中塩裕貴
2位 村田翔
3位 森友二
4位 粟田生

 

GoPro賞の安井拓海と、今回素晴しいMCでコンテストを大いに盛り上げた脇田貴之

南房総市長杯 : 安井拓海

 

WJC日本代表選手

Men’s
大原洋人
新井洋人
仲村拓久未
安井拓海
塚本勇太
村上舜

Women’s
野呂玲花
田代凪沙

以上8名が確定しました。

 

 

Men’s Pro Junior 優勝 安井拓海
2位 新井洋人
3位 仲村拓久未
4位 塚本勇太
カデット3位 森友二
カデット4位 粟田生
カデット優勝の中塩裕貴
ガールズ3位 宮坂桃子
4位 須田那月