11XASPワールド・チャンピオン・ケリー・スレーター、開幕直前インタビュー。(2/20)

ケリーがクイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストを語る。

ゴールド・コースト、クイーンズランド/オーストラリア(2012年2月20日月曜日)今年の2月に40歳になったばかりのサーフィン界の王者、ケリー・スレーター。この20年間で11回の世界チャンピオンとなり、今もなお圧倒的な強さで頂点に君臨し続ける。この11X世界チャンピオンは、今週からスタートするクイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストの3度の優勝者であり、その開幕を前にエキサイトしているようだ。スレーターは、世界最高峰のエリートツアーで48勝を記録し、実質的にサーフィン界に存在する、あらゆる記録を保持する。現時点で注目が集まっているのは、「ケリーは、彼の王座を守るためにフル参戦するのだろうか ?」ということだ。

彼が年間計画について、決して明らかにしようとしないのは毎年の事だが、開幕戦となるクイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストでの彼のパフォーマンスが、その後の彼の動きに大きな影響を与えている事は明らかである。「このアプローチに少しイライラした年もあった。それはワイルドカードを決める方法のようなものだからね。」とスレーターが言った。「ゴールドコーストでは良い結果を残している。だから今年も楽しみだね。待ち遠しいよ。今年フル参戦するかはまだ決まっていない。それを秘密にするつもりもないよ。僕は感覚に従うつもり。どんなことが本質的に正しいと感じても、僕はそれにあくまで忠誠だろう。」

「僕はいつも、リンコンでのサーフィンで一年のスタートの準備を終わりにしている。」と、スレーターが言った。「そこでは何に対処すれば良いか分かるから素早くボードの調整が簡単なんだ。このところずっと良い波でサーフィンしていたんだ。たぶん、いつもよりサーフィンしているんじゃないかな。ほとんど短いボードには乗らなかったけれど、パフォーマンスに限らず、主にバレルにフォーカスして、オーストラリアでの波を想定したチューンナップにしなくてはならないからね。」

つい先日40歳になったスレーターは、肉体的な欠乏はほとんど感じず、彼が20歳でツアーを回り始めた時より強いオールラウンド・サーファー、コンペティターになったと感じている。「いくつか厄介な怪我はあるけど、全体としてはかなり良い状態だね。」と、スレーターが言った。「僕は二週前に、かなりひどく肋骨に怪我をした。しかし、スナッパーまでには間に合うと思うよ。そこに僅かな問題を感じるけど、今後数年間、より強く健康でいるつもりなんだ。20歳だった時より、今はるかに調子が良い。」

2012年のASPトップ34は、最年少と最年長の差が23歳という歴史的な年齢格差となる。「もちろん、デーン(レイノルズ)をはじめ、コロヘ(アンディーノ)、ガブリエル(メディーナ)、ジュリアン(ウィルソン)、ミゲール(プポ)、ジョシュ(カー)のような選手を見るのは楽しみだよ。」と、スレーターが言った。「そして、いつもの要注意人物は、ジョエル(パーキンソン)、ミック(ファニング)、タジ(バロウ)など。我々は、必ずや数週間のうちにASPワールド・タイトルの脅威の話題を聞くことになるだろう。そして、そこから誰が実際に上位に食い込んで来るのか、誰がそれに苦しむのかを見たら面白いと思う。シーズンのスタートはいつも興味深いものだよ。」

 

http://www.quiksilver.co.jp/

 

 

世界最高峰のプロサーフィンツアー「ASPワールドツアー」がいよいよ2月24日(トライアル含む日程)からスタートする。ASPワールドツアーで第一戦目にあたる今大会は、今年のツアーの動向を占う上でも多くの注目が集まっている。オフィシャルサイトでは日本語ライブ配信も行われ、iPhone/iPadアプリでのライブ中継のフォローも可能。現地スタッフによるライダーインタビュー、臨場感あふれるTwitterによるライブレポートと、まるで現地にいるかのようなFacebookでの写真ギャラリーやプレゼントキャンペーンなどを続々と情報配信される予定なので今年の開幕戦は面白くなりそうだ。

初戦となる「クイックシルバー・プロ ゴールドコースト」はツアーの第1戦ということだけではなく、その結果いかんでは、通算11度のワールドタイトルホルダーであるケリー・スレーターが今年 のツアーにフル参戦するのかどうかなど、今年のツアーの動向を占う上でも注目のイベントといえるだろう。