JPSAジャパンプロサーフィンツアー2012ロングボード第3戦
「WellBeing presents マーボーロイヤル Kj プロ」が終了。
尾頭、植村がバリに続き2連勝!
7月8日(日)神奈川県藤沢市辻堂海岸において、JPSAロングボード第3戦「WellBeing presents マーボーロイヤル Kj プロ」が大会最終日を迎えた。本日は朝の満潮も重なり、昨日までの波が嘘のようにサイズダウン。午後のロータイドに願いを託してウエイティングを行った。早朝6時半のファーストコールから何度となくコールが繰り返され、潮が干いてブレイクするようになった辻堂海岸で、ようやく女子のセミファイナルが昼前にスタート。その後、続けて女子のファイナルを行い、辛うじてブレイクする2つのポイントを利用して男子のラウンド5、クオーター、セミファイナルまでを行い。無事ファイナルまで漕ぎ着けた。
女子のファイナルは宇井初美、内田一音、水口朋香、植村未来というメンバー。昨日までのコンディションとは違い、パワーも無く厚いブレイクに苦戦する各選手。そんななかで、ファイナルの開始ホーンと同時に、試合巧者の植村未来が、緩慢なセクションでもハングファイブをきめて、3.50をスコアしてスタートする。その後もしっかりとアベレージスコアをまとめてくる植村未来。今大会、好調の宇井初美と内田一音は昨日までのサーフィンが出せずスコアが伸ばせない。一方、2009年の辻堂大会で
ファイナリストになっている水口 朋香。昨日の勢いのままファイナルでも長いハングファイブを披露して5.33をスコア。さらにバックアップも3.23を揃え、ヒート終盤にトップに躍り出た。しかし、グランドチャンピオンの植村未来が安定感のあるフォアハンドのサーフィンで5.43をスコア。再びトップの座を奪い返して、そのままバリ島の第2戦に続く、2連勝を決めた。
男子ファイナルは、宮内謙至、鈴木剛、ユージン・ティール、尾頭信弘というメンバー。午後1時のロータイドの前後は、小さいながらもロングボードなら充分にライダブルな辻堂海岸だったが、ファイナルを迎えてた16時ぐらいには潮も上げ、うねりもかなり弱まってショアブレイクに近い感じの波での厳しい戦いを強いられた。そんな厳しいコンディションでもベストを尽くす各選手たち。フェイスのある、少ないセットの波を選び、つないでインサイドのショアブレイクに的確にリエントリーを決められるかが高得点の鍵。しかし、このコンディションで大きめのサーフボードをチョイスする選手は、それが仇となり、最後のワンアクションが決められない。
波数が減って行くファイナルを見越して、スタートから確実にフォアハンドでハングファイブとリエントリーのコンビネーションを見せる尾頭が3.17をスコアしてファイナルを開始する。昨年のグランドチャンピオンであるユージンも、バックハンドでハングファイブとリエントリーのコンビネーションで4.17をスコア。ユージンと尾頭の千葉勢が優勢のファイナルとなった。湘南勢の宮内、鈴木は多くの地元応援団の声援の中、ホームでのがんばりを見せたいところ。宮内は6年連続グラチャンの意地を見せ、グレイスフルなバックハンドを披露して3.67をスコアするも、その後のスコアが伸びない。鈴木は全く波とのリズムが合わず苦戦を強いられた。
ヒート後半に入り、ファイナル最大のセットのレフトを掴んだ尾頭は、長いハングファイブから、インサイドセクションでのフローターをコンプリートして、ファイナルのベストスコアとなる4.83をスコア。トータル8.00にして下位の選手を引き離す。そのまま波は入らず終了ホーンが鳴り響き、尾頭信弘がバリ島で行われた第2戦に続く2連勝を決めた。
JPSA2012のロングは早くも5戦中の3戦が終了し、残すは新島のオールジャパンとスリランカの最終戦の2戦となった。全5戦中、上位4戦のポイント合計で年間ランキングが決定されるJPSAのなかで5戦中2戦で優勝した尾頭と植村は、かなりのアドバンテージを得たことになる。試合後のヒーローインタビューでは、「スリランカの日程がまだ出ていませんが、ASPのWLTと重なってしまうと出れなくなってしまうので、とりあえず次の新島を頑張りたいと思います。」と植村未来がコメント。また尾頭信弘は「今日は続けてヒートが行われて、各選手疲れたと思うんですけど、どんな波でもやれるのがプロだと思います。まだこの先何があるか分からないので、次の試合も一生懸命やって頑張るだけです。」とコメントした。次回JPSAは、8月29日からショート、ロングとも新島で開催されるオールジャパンとなる。
またJPSAロングボード第3戦「 WellBeing presents マーボーロイヤル KJ PRO」終了後には、同じ会場において、9’4”以上のシングルFINでのクラッシックスタイルのコンテスト「OSHMAN’S スタイルマスターズ」が開催される予定で、サプライズゲストとしてアレックス・ノストもスタンバイしていたものの、コンディション不良で延期となった。
男子優勝:尾頭信弘、2位 ユージン・ティール、3位 宮内謙至、4位 鈴木剛、
5位 デイヴィッド木下、石井勇基、7位 松山欣則。
女子優勝:植村未来、2位 水口朋香、3位 宇井初美、4位 内田一音、5位 小栗瑞恵、上田純子
バリに続き2連勝の尾頭。「次の試合も一生懸命戦って良い成績残せるように頑張ります」とコメント。
男子2位 ユージン・ティール−1。昨年のグラチャンのユージン。今期初優勝を狙うもあと一歩及ばず。
男子3位 宮内謙至。波が小さくともスタイルは完璧。ただマニューバーが足りなかった。残念!
男子4位 鈴木剛。持ち前の体格を活かし、大きなアクションでアピール。今年の剛は違う。
女子優勝は植村未来。厳しいコンディションを経験の差で今大会の優勝を飾る。
大会主催の小室正則。来年もこの辻堂で大会の開催を約束。お疲れ様でした!
大会の写真はこちらからご覧下さい。
http://twitpic.com/photos/SURFMEDIA_LIVE
また今大会の情報はJPSAのオフィシャルページに掲載されています。
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2012
ロングボード第3戦
期 日/7月7日(土)~8日(日) |
会 場/神奈川県藤沢市 辻堂 |
特別協賛/株式会社 ウェルビーング 有限会社 マーボーロイヤル 神奈川地所 株式会社 協 力/ 辻堂ビーチフェスタ |
主 催/JPSA |