明るく元気で楽しい海辺のガールズ・フェスティバル
BPDガールズサーキット第1戦「BEACH BABY CUP 」が
千葉県一松海岸で開催された。
2012年6月17日(日)千葉県一松海岸にて、BPDガールズサーキット第1戦「BEACH BABY CUP 」が開催された。大会当日の天候は、朝のうちは雨がパラつく不安定な天気だったものの、午後に真夏のような暑い日差しが照りつけ、ガールズたちの素晴しい演技を色鮮やかに 浮かび上がらせ、見る人の心を熱くした。
今年3年目を迎えるBPDガールズサーキットは、「ビーチ・プレジャー・デベロッパー(BPD)」をテーマに、サーフィンの最高の愉しみを提供する株式会社サンコーが中心となって、日本各地で盛り上がりを見せているアマチュア・ガールズ・コンテストを一つにまとめたもの。今シーズンは全5戦が予定されており,今回の一松海岸を皮切りに、愛知、静波,千葉の志田下、千倉と続く。
このサーキットの根底にあるコンセプトは、何らかの理由で海から離れてしまったり、海に来る機会が減ってしまった女性たちに、海に戻って来てもらいたいという気持ちが込められている。そのため、クラスがスペシャル、オープン、ビギナーと3つのレベルに分けられており,スペシャルでは多くの大会経験を持つ選手が出場するが,ビギナークラスにはサーフィンを始めたばかりの人でも出場OK。この大会を通じて,サーフィンの楽しさを知ってもらったり、サーフィンを再開する切っ掛けになってくれれば、このサーキットのミッションはクリアーなのである。
そんな運営側の気持ちが通じたのか、今大会は昨年度よりもエントリー数が増加。イベント自体も、ダンスステージが設けられ,よさこいソーラン、ストリートダンス、フラダンスに,最後はKATのライブ演奏が行われ、レベルアップしたイベントにギャラリーも盛り上がりを見せた。また、ステージの前には、女の子が大好きなお店が20店舗も出店する「ビーチマーケット」が登場。明るく元気で楽しい海辺のガールズ・フェスティバルとなった。コンテストのファイナル前には、応援に駆けつけたボディボード、ショートボードのガールズ・プロたちによるエキシビションも行われ大会を盛り上げていた。
各カテゴリーのスペシャルクラスは強者が顔を揃えた。
天候が良くないという天気予報で心配されたが,午前中に雨も上がり,緩いオフショアで吹く腰からセットで胸ぐらいのコンディション。少し繋がり気味の波が多かったが,ロータイドから夕方のハイタイドに向けコンディションはどんどん良くなり,コンテストには絶好のコンディションで白熱したヒートが繰り広げられた。
なかでも,ショートボードのスペシャルクラスでは、昨年度のBPDグランドチャンピオンで,2011年のISA世界アマに日本代表選手とし出場した清永亜希子が出場。素晴しいサーフィンでファイナルまで駒を進めた。ファイナルでは,昨年のイベントチャンピオンである菜花 つばさをはじめ、浅野こなみ、森敬恵といった強者が顔を揃えた。スタートから立て続けにアベレージ・スコアを2本ゲットしてリードしたのは清永。しかし、森敬恵が中盤にライトの波を掴み,素晴しいオフザトップを披露。ファイナルのベストスコアとなる6.67をマークする。昨年のBPD最終戦のオープンクラスで優勝した浅野こなみは,波とのリズムが合わず,セミファイナルまでのサーフィンが見せられない。ディフェンディングチャンピオンの意地を見せた菜花 つばさは,後半に鋭いフォアハンドのリエントリーを見せ追い上げるがバックアップを見つけられない。試合はその後にバックアップの3.36をスコアした全日本レベルのサーフィンを見せた森敬恵がヒートトータル10.34をマークして勝利を手に入れた。
また。ロングボードのスペシャルクラスのファイナルでは、昨年のイベントチャンピオンであるASPの大会でも活躍するピロタンこと吉川広夏と、昨年のイベントでは3位だった今季絶好調の岡澤紫穂が一騎打ち。スタートから安定感のあるバックハンドで大技を披露する17歳の岡澤紫穂。対する吉川は波とのリズムが合わずに良い波を掴めない。そして中盤に入り,岡澤はライトの波を掴むと,長いハングファイブでインサイドまで繋ぎ,フローターでフィニッシュ。その素晴しい演技にジャッジはパーフェクト10を与えた。更にラストライドでスコアを伸ばす岡澤は、ヒートスコア15.67という圧倒的なスコアで2位以下に大差を付けて圧勝した。
ボディボードのスペシャルクラスでは,ロングの岡澤紫穂の妹である岡澤紫織が、クラスは違うが姉妹揃ってファイナル進出。スピンのコンビネーションでスタートから高得点を連打。しかし,後半追い上げて来た昨年のチャンピオンである井上さゆりが,深いボトムターンから際どいセクションに当て込むエルロロを決めて,パーフェクト10をスコア。大逆転で2年連続の勝利を手に入れた。
また今回のショートボードのビギナークラスでは,上位2名が小学生という快挙。小学生とは思えない安定したサーフィンで優勝した都筑あむろちゃん。彼女のお兄ちゃんは、ASPなどのキッズ・コンペシーンで活躍する中学生の都筑百斗くん。お兄ちゃん譲りの熱いサーフィンを披露した。また,惜しくも2位となった野中美波ちゃんは、昨年のBPD第3戦で4位となった選手。ファイナルでは思ったような波に乗れずスコアを伸ばせなかったが,見事ベストライディング賞を獲得。将来が非常に楽しみなキッズの活躍にギャラリーも最後まで 熱い視線を送っていた。
次回BPDガールズサーキット第2戦は、7/15(日)愛知の赤羽海岸で開催される「TAHARAおいでんGIRL’S CUP」と、第3戦 7/16(祝)静岡県静波海岸で開催される「静波ガールズコンテスト」が2日連続で開催。今回は,関東から出場されるガールズサーファーのために、相乗り出来るサーキットキャラバンを企画。千葉から愛知,静岡と移動のストレスを軽減してイベントを思いっきり楽しもう! 詳しくはBPDガールズサーキットのホームページをチェックして下さい。