日本のサーフィン界の未来を担うジュニア選手たちが、世界トップレベルの指導者から直接学ぶ貴重な機会を得た。2月21日から23日にかけて、湘南・藤沢で「日本ジュニアサーフィン育成キャンプ」が開催され、次世代のトップアスリートたちが世界基準のトレーニングを体感した。
スキル、戦術、マインドセットまで。総合的な強化プログラム

今回の合宿には、ジュニア・育成強化指定選手12名が参加。最大の特徴は、元CTサーファーで世界的なコーチとして知られるグレン・ホール氏と、国際ジャッジのリッチー・ポーター氏を海外から招聘したことだ。
選手だけでなく、日本のコーチやジャッジも同時に参加し、それぞれの立場から世界基準を学ぶ、三位一体の強化プログラムが展開された。
初日はスモールコンディションの中、基本的なドリルの正確性を追求。セッション後には、ヒートを組み立てる上での視点の置き方や戦術の土台を、実践と座学を繰り返しながら体に染み込ませた。

2日目は波のないフラットコンディション。しかし、その状況下で何ができるかを追求するのも今回のテーマだ。午前は高強度のフィジカルトレーニングで自身の限界に挑戦し、午後はプールでのパドリングトレーニングで実戦を想定した持久力と出力のコントロールを学んだ。
選手・コーチ・ジャッジが「評価の物差し」を共有


合宿では、選手とジャッジ、コーチが同じ目線で「評価基準」を共有することにも重点が置かれた。ジャッジ陣は過去の大会映像を用いて採点基準を具体的に分析。夜には、選手のライディング映像を見ながら、ジャッジが評価ポイントを選手へ直接フィードバックし、コーチも交えて活発な意見交換が行われた。

最終日はサイズアップしたコンディションで試合形式のヒートを実施。2日間で学んだことを実戦で試し、リアルタイムでジャッジからのフィードバックを受けることで、選手たちは自らの課題と成長を明確に認識した。

感謝の心を忘れずに。世界への挑戦は続く

グレン・ホール氏は最後に、「この環境は当たり前ではない。支えてくれる家族やスタッフへの感謝を忘れないでほしい」と、アスリートとして最も大切な心を選手たちに伝えた。
今回の合宿は、単なる技術向上だけでなく、競技者としてのマインドセットから評価基準の理解まで、選手たちが世界で戦うために必要な全てを網羅した総合的な強化プログラムとなった。
選手、コーチ、ジャッジが共通のビジョンを持ち、世界基準を見据えた「波乗りジャパン」の挑戦は、これからも続いていく。




