伊東李安琉と中塩佳那が最高得点を記録。WSLインターナショナル・ワニング・コロナ・セロ・プロQS4000 大会4日目

中塩佳那(JPN)Credit: WSL / Hannah Anderson

中国、海南島、日月湾(2025年12月14日(日)) – WSL インターナショナル・ワニング・コロナ・セロ・プロクオリファイングシリーズ(QS)4000 およびプロジュニアイベントの 4 日目の競技が再開された。

 

スウェルが高まり、インコンシスタントながら3~4 フィートのセットが入り、スコアを狙えるチャンスとなったが、ウェイブセレクションが極めて重要となった。

競技は女子 QSラウンドオブ 32 から始まり、男子ラウンドオブ 32 もホールドされ、男子プロジュニアではクオーターファイナルも行われた。これでプロジュニアは男女のベスト4が決定した。

 

伊東李安琉(JPN)が待ち望んでいた波を見つけたのは、ヒート終了間際の最後の1分だった。加藤翔平(JPN)、イシン・リン(CHN)、ジェ・リウ(CHN)と対戦する中、伊東は2つのロースコアながら2位につけ、他選手のスコアを待っていた。

残り50秒を切ったところで、伊東は今日最大級の波の一つにテイクオフ、鋭いレールターンを連発して7.67を叩き出した。これは男子QSにおける本日のベストスコアだった。

 

伊東李安琉 Credit: WSL / Hannah Anderson

 

「本当にスローヒートでしたね」と伊東は語った。「『どうか波をくれ』って思ってたんです。そして最後の波で7.60をスコアできて本当にラッキーでした。とても嬉しい。最初のターンもセカンドターンも上手く決めることができた。本当に良い波だった」と語った。

 

 

プロジュニアのクオーターファイナルにも進出したリュウは、伊東とともにQSのラウンドオブ16に進出したが、その日の後半に行われたジュニアイベントでは敗退した。

20歳のリュウは、このラウンドの最終ヒートで、アジア地域のQSランキングトップであり、ボンソイ・アジア・スーパーシリーズ勝者の小林桂(JPN)とともに勝ち上がったジャン・ジハオ(CHN)と対戦する。

 

ブロンソン・メイディ(INA)Credit: WSL / Hannah Anderson

 

男子の下位半分では、この2人の中国人が唯一の非日本人サーファーである。一方、上位半分には、現WSL世界ジュニアチャンピオンであるブロンソン・メイディ(INA)を含む4人のインドネシア人、3人の日本人、そしてラウル・ボーマン(BRA)が国際的な選手が顔を揃えている。

 

松田詩野 Credit: WSL / Hannah Anderson
松田詩野 Credit: WSL / Hannah Anderson

 

五輪代表の松田詩野(JPN)と稲葉玲王(JPN)はともにヒート勝利を勝ち取った。グーフィーフットの二人は、ロングレフトの波でフォアハンドでの競技を楽しんだ。アジアQSランキングで現在トップ10圏外に位置する稲葉は、来年まで続くチャレンジャーシリーズへのクオリファイシーズンの最終戦に向け、順位向上を目指している。

 

稲葉玲王(JPN)は、ランキングの順位を上げるため、中国での戦いをヒート勝利でスタートさせた。Credit: WSL / Hannah Anderson

 

「波は楽しめていて、今日はいくつかビッグウェイブも掴めました」と稲葉は語った。「ボードの感触もすごく良くて、ただ楽しんでいるだけですね。今年最後の大会だから、ここで良い結果を出して、その勢いを来年につなげたいです」

 

 

鈴木莉珠 Credit: WSL / Hannah Anderson
鈴木莉珠 Credit: WSL / Hannah Anderson

 

今回のプロジュニアではセミファイナル進出を果たしている鈴木莉珠。その成功をQSに生かし7.83をスコア。これは今大会のハイエスト・シングルウェイブ・スコアである。

 

長いウォールでポケットにしっかりと収まった一連のソリッドなバックハンドフックを披露し、鈴木はイェンシュアン・チャン(CHN)を抑え、シュエイイン・デン(CHN)とベッキー・リウ(SIN)を敗退させた。

 

「このヒートで勝てて、すごく嬉しいです」と鈴木は語った。「すごく楽しそうに見えるけど、実は波の動きがすごく遅くて、セットもなかなか来なかったです。でも、7点を取ったライディングはすごく良かったですね。最初は、最初のライディング、5点の波をキャッチできるように、自分を落ち着かせようとしていました。やっと7点以上のスコアを取れて、本当に嬉しいです」

 

佐藤李(JPN) Credit: WSL / Hannah Anderson
佐藤李(JPN) Credit: WSL / Hannah Anderson

 

鈴木と共に7点台を記録したのは、佐藤李(JPN)と中塩佳那(JPN)だ。アジアQSランキング首位の中塩は7.67と6.83をマークし、ヒートトータル14.50を記録。これは大会現時点でのハイエストスコアである。

 

2024年WSLワールドジュニア2位の彼女は、今年すでに2つの大きな勝利とQS6000ファイナル2位を勝ち取っており、ボンソイ・アジアスーパーシリーズでのチャンピオンを獲得し、初のチャレンジャーシリーズ参戦で好調を維持している。

 

中塩佳那(JPN)Credit: WSL / Hannah Anderson
中塩佳那(JPN)Credit: WSL / Hannah Anderson

 

「中国は波も素晴らしく、水温も暖かく、素晴らしい場所ですね」と中塩は語った。「いよいよ大会が始まり、私の試合も始まった。早く試合に出たいと待ちきれなかったから、良い波で戦えることは本当に楽しいです。自分のスタイルでサーフィンし、優勝を目指して頑張るつもりです」

 

初のQSイベントに出場した中国のミシェル・ワン(CHN)は、ヒート勝利を勝ち取り、ラウンドオブ16に進出した。Credit: WSL / Hannah Anderson

 

このラウンドを勝ち抜いた 8 人の中国人女子のうち、ミシェル・ワン(CHN)だけがヒート勝利を勝ち取った。20 歳の海南出身のこのサーファーは、QS 出場は今回が初めてである。

 

プロジュニアで傑出した存在であるウー・ヤオメイ(CHN)は、再び中国チーム最高のスコアをスコアし、11.50 のヒート合計で佐藤に次ぐ 2 位でプログレッションした。

ワン・イヤオ(CHN)
ワン・イヤオ(CHN)

 

この2人に加え、ユティン・チャン(CHN)、ヤン・ユー(CHN)、インシュアン・チャン(CHN)、ワン・イヤオ(CHN)、ジンウェイ・ワン(CHN)、シュゲ・ジャン(CHN)がラウンドオブ16入りし、少なくとも1人の中国人選手がクオーターファイナルに進出することが確定した。

 

プロジュニアクオーターファイナルでは、アジアジュニア王者渡邉壱孔(JPN)が再びペースを握り、ラウンド最高HEATスコアを記録した。渡辺はテディ・ダグ・ビレ(スウェーデン)、金沢 太規(JPN)、長沢侑磨(JPN)と共にセミファイナルへ進む。

 

 

WSL ASIAのQS大会予定

12/11-17 中国海南島 / 万寧市日月湾
QS 4000「WSL International Wanning Corona Cero Pro・Pro Junior」

2026/2/18-22     オーストラリア・クイーンズランド州バーレーヘッズ
QS4000ゴールドコースト・オープン 

本大会はアジアおよびオーストラリア/オセアニアのデュアル公認大会となる。

 

Wanning Pro Juniorは、2026年アジア・ジュニア・ランキングにカウントされる大会となります。

 

WSL International Wanning Corona Cero Pro

Wanning, Hainan Island, China 

Dec 11 – 17, 2025 QS4000

オフィシャルサイト:WSL International Wanning Corona Cero Pro

オフィシャルサイト:WSL International Wanning Pro Junior