台湾・台東県金尊港(2025年11月8日土曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイングシリーズ(QS)6000 台湾オープン・オブ・サーフィン大会4日目。
セミファイナルを戦う男女のベスト4が確定。 いよいよ明日がファイナルデイとなる予定。また中塩佳那のボンソイ・アジア・スーパーシリーズのチャンピオンに決定した。
がんばれ!日本!
本日は女子ラウンドオブ16からスタート。H1松野杏莉、H2松岡亜音、池田美来、中塩佳那、脇田紗良、H3野中美波、H4都築虹帆、川瀬心那が登場。
H2のオールジャパニーズ・ヒートはデッドヒートとなった。ヒートは池田が終始リードしたが、7.17をスコアしたカレントリーダーの中塩佳那が逆転トップ通過、2位で脇田紗良が続いた。
H3では野中美波が2位でアップ。H4の都築虹帆が昨日の勢いを維持し7.83 と7.00というハイスコアを揃えてトップでQFへ勝ち進んだ。

男子ラウンドオブ16ではH1で加藤翔平、伊東李安琉、ジョシュア・リヴィがタイ・リチャードソンと対戦。加藤は先制攻撃で7.00をスコアすると、昨日素晴らしいサーフィンを見せた伊東が再び覚醒。ハイパフォーマンスの連続で勝利。加藤もダブルエアを決め二人がQF進出。


H2では渡邉壱孔、西優司がザビエル・ハクスタブル、ターリー・ワイリーと対戦。今回好調な西はランプを見つけ得意のエアリバースをメイクしてヒートをリード。さらにバックハンドで縦に上がるオフザリップで5.50をスコアしてリードを広げる。最後はザビエルに逆転されるも西は2位で勝ち上がった。
女子クオーターファイナル

女子のクオーターファイナルでは、H1で台湾では優勝経験のある脇田紗良が新鋭のルーシー・ダラーと対戦。ルーシーは今年のQS6000ニアスプロで優勝した選手。
ヒートはスローな展開で脇田がレフトの波をバックハンドで5.33をスコアして開始。ルーシーはライトの波を掴み、バックハンドで6.83をスコアして逆転。

脇田は後半ライトの波でクイックなターンを見せ、5.17をスコア。バックアップを上げて食い下がる。しかしルーシーは終盤にバックアップを5.23まで上げ、リードを広げてタイムアップ。脇田は惜しくもここで敗退となった。
中塩佳那、ボンソイ・アジア・スーパーシリーズのチャンピオンに決定!
H2でイエロージャージを纏った中塩佳那がタイラー・グリーンと対戦。ライトの波で中塩佳那は4.33でヒートを開始。タイラーはレフトで6.00をスコアしてリードを取る。


さらにタイラーはアンダープライオリティで6.17をスコアしてリードを広げる。ニード7.84と追い込まれた中塩は惜しくもここで敗退となった。
それでも今大会を9位でフィニッシュした中塩佳那は、ボンソイ・アジア・スーパーシリーズのチャンピオンに決定となった!

「今シーズンは浜松から始まって、優勝して、まさかクルイでシリーズが始まってイエロージャージだよって言われて、最後まで1位なら賞金もあるよって聞かされていたので気合い入ってました。
韓国の2位と田原の優勝がこれに繋がったなと思うので、また来年もゲットできるように頑張りたいです。」と中塩が語った。
イエロージャージを切るプレッシャーについて聞かれると「クルイの時は少しあったんですけど、でも逆にそのプレッシャーが自分の力になってました。」
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H4で都築虹帆と野中美波が日本人対決。ヒートはバックハンドで先制攻撃を仕掛けた野中が5点台を2本揃えてリード。その後セットが入らずにシートはこう着状態に。
残り5分で優先権を使った野中がレフトのビッグセットをキャッチ。ビッグターン2発をメイクし7.00をスコアした野中美波がセミファイナルへ勝ち進んだ。
野中美波はSFのH2でパリ五輪代表選手のサフィ・ヴェット(NZL) と対戦する。


「今年は6000で良い結果が残せず、クオーターファイナルで負けたりしていたので、セミファイナルに勝ち上がれて嬉しいです。」と野中が語った。
「今回は最初に乗ってハマって行っているので、1本目を取ることを意識して試合運びをしていました。1本目乗ってから直ぐにタイミング良く2本目に乗れたので、それが良かったと思います。
7点の波は、乗るまでは良くないかなって思っていたんですが、アンダープライオリティだったので乗ってみようという思いで乗ってみたら、1発チェックターンぽくやったら(セクションが)出てきてくれて、エンドセクションで大きなターンができたので良かったです」
男子クオーターファイナル

男子クオーターファイナルH1で伊東李安琉と西優司が対戦。勢いの止まらない伊東はスタートから7.00をスコア。立て続けに乗っていて4本目の波でフィンを抜きながらのレイバックを決め5.00をスコア。

ノーライドの西はコンビネーションに。完全にリズムを掴んだ伊東はバックハンドのエアリバースを見せるなどやりたい放題。西に付け入る隙を与えずに伊東が圧勝した。


「最初の方に2本ぐらい乗って、7点出せたのでハッピーですね。」と伊東が語った。
その意欲は勝つと言うエネルギーからきているんですか? という和光大の質問に対し伊東は「もちろん勝負の世界なんで、勝つ気はあるんですけど。なんて言うんですかね。バランスですね。
うまい具合にバランス取ることだ大事で、楽しみながらやっていかないと、ずっと負けてたんで勝とう勝とうとし過ぎて。だから楽しんだもの勝ちです。楽しいです。フォー!
また最後に伊東はシークレットなフィンセッティングを明かした。「サイドフィンをミディアムにして、センターをラージにして調子がいいです。これはシークレットです。笑」
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H2では加藤翔平がザビエル・ハクスタブルと対戦。ハクスタブルがバックハンドのバーティカルなサーフィン2本で7.00と7.40をスコアしてヒートをリード。加藤はフォアハンドのエアリバースを決め応戦するが、ニード9.90と完全に追い込まれる。

加藤は後半に再びエアリバースを入れたコンビネーションをコンプリート。5.83をスコアして食い下がるが、そこまで。加藤は今大会5位でフィニッシュとなった。
いよいよ明日はファイナルデイ。
がんばれ!日本!
今後のWSL ASIAのQS大会予定
11/17-23 フィリピン / バレア
QS 4000「Baler International Pro QS4000 LQS1000」
11/26-30 ウエストパプア / マノクワリ
QS 2000「Manokwari Pro Pro Junior」
昨日のアナウンスで急遽 12/11-17の日程で中国海南島 / 万寧市日月湾において、QS 4000「WSL International Wanning Corona Cero Pro Pro Junior」が発表になった。大会会場は万寧市日月湾のレフトポイントとなる。
また大会会場近くに11月にオープンするウェイブプールで、選手向けのフリーセッションを企画中とのこと。さらに選手向けビュッフェ形式の朝食と昼食も用意される。




