日本時間24日午後1時よりWSLロングボードツアー第3戦サーフ・アブダビ・ロングボード・クラシック開幕。ファイナル8に残るのは誰だ。

明日開幕する2025サーフ・アブダビ・ロングボードクラシックに出場する選手たち[左から]テイラー・ジェンセン(USA)、アリス・リモイン(FRA)、スティーブン・ソイヤー(RSA)、レイチェル・ティリー(USA)。Credit: WSL / Max Physick

アラブ首長国連邦アブダビ、フダイリヤット島(2025年10月23日木曜日) – 世界トップクラスのロングボーダーたちが、2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ロングボードツアー第3戦となるサーフ・アブダビ・ロングボード・クラシックのためにアラブ首長国連邦に到着した。

大会は10月24日から26日まで開催され、2025年ワールドロングボードチャンピオンシップ(エルサルバドル開催)へ進む男女各8名の最終出場権を争う。

 

コンテスト会場のサーフアブダビ  Credit: WSL / Manel Geada

 

世界最高峰のロングボーダーたちがプレッシャーとパークフェクションを楽しむ準備は整った

 

田岡なつみ Credit: WSL / Manel Geada
会場で波を確かめる田岡なつみ Credit: WSL / Max Physick

 

今年、WSLロングボードツアーは2年連続で最先端施設「サーフ・アブダビ」に帰ってくる。このユニークな環境は、左右に500メートル以上続くパーフェクトな波を提供し、チューブ、ターン、ノーズライディング、トラディショナルなロングボードサーフィンを競うセクションを備えている。

 

ボタンひとつで全選手に平等な機会が与えられるため、この大会は地球上で最高のサーファーたちに、他のいかなる場所よりも大きなプレッシャーを背負わせる。

アブダビを背景に繰り広げられるこの大会は、ロングボードツアーの全選手が優勝を渇望する舞台であり、今後1週間の熱戦が約束されている。

 

前回イベント勝者がアブダビでバウンスバックを狙う

 

スティーブン・ソイヤー(RSA) Credit: WSL / Manel Geada

 

2018年ワールドロングボードチャンピオンスティーブン・ソイヤー(RSA)は2024年、史上初のサーフ・アブダビ・ロングボードクラシック優勝という歴史を刻んだ。

しかしその後、昨年のエルサルバドルファイナルズでは早期敗退、ハンティントンビーチのレクサスUSオープン・オブ・サーフィンでは5位に終わった。この超スタイリッシュなグーフィーフッターは競技からテイクオフしていたが、最後の主要大会優勝の地への復帰を強く望んでいた。

 

「パーフェクトなレフトとパーフェクトなライトがある。誰にとっても公平な舞台です」とスティーブン・ソイヤーは語った。「海のようにチャンスを待つ必要はない。決まった時間に波は来る。自分たちは人生をかけて、こういうチャンスを得るために努力してきたんです。だからここに戻って来られて、天気はパーフェクトだし、波はクレイジーだし、食事は最高。本当に光栄なことだし、プレッシャーなんてないですよ」

 

アリス・リモイン(FRA) Credit: WSL / Max Physick

 

アリス・リモイン(FRA)も前回勝者としてアブダビに復帰し、今季最高の結果を狙う。ロングボードツアーのベテランは昨年ここでキャリア2勝目を勝ち取ったが、それ以降フルイベントで同じ調子を維持できていない。

フランス人選手は昨年の好記憶が勢いにつながり、再び勝利の感覚を取り戻せることを願っている。今年のファイナル出場権を掴むには、その勢いを取り戻す必要がある。

 

「最高の気分です。この場所も、ここの人々も大好きなんです」とアリス・リモインは語った。「ボードの上での感覚も素晴らしい。今年は波が大きい。楽しい一週間になると思っています。本当に楽しみ」

 

ランキング3位のテイラー・ジェンセン(USA)が男子オープニングラウンド第1ヒートに登場する。

 

世界王者、タイトル争いの前にウェーブプール攻略を目指す

 

2024年に圧倒的な強さを見せたテイラー・ジェンセン(USA)は、シーズン4大会中3大会で優勝し、4度目のワールドロングボードタイトルを獲得した。ジェンセンがクオーターファイナル進出を逃した唯一の大会が、まさにこの会場だった。

2025年、41歳の彼はランキング3位につけているが、今シーズン勝利を未だ手にしておらず、義父であるナット・ヤング(AUS)とのタイ記録を破り、来月エルサルバドルで開催される大会で前人未到の5度目の世界ロングボードタイトル獲得を目指す。今週表彰台の頂点に返り咲くためには、アブダビでリズムを取り戻す必要がある。

 

「ここに戻って来られて素晴らしいです」とテイラー・ジェンセンは語った。「完璧な波が得られるのは明らかですからね。サーフィン大会としては最高の条件です。天気も良く、ファンも集まっている。最高の場所です。プールでさらに時間を過ごし、パーフェクトな波をもっと乗りたいですね。本番で会おう」

 

レイチェル・ティリー(USA) Credit: WSL / Manel Geada

 

ジェンセンと同様、2度の世界ロングボードチャンピオンであるレイチェル・ティリー(USA)も、2025年シーズンではまだファイナルズ進出を果たせていない。

シーズン最初の2大会では同率5位に終わった。ティリーは昨年アブダビでクオーターファイナル進出を果たしている。27歳の彼女は、来月のエルサルバドル大会でスポット上位進出を狙うなら、この成績を上回る必要があるだろう。

 

レイチェル・ティリー(USA)

 

「昨年の経験を経て再びここに戻って来られたのは信じられない気持ちです」とレイチェル・ティリーは語った。「昨年は私たち全員にとって全く新しい機会と経験でした。そして今回ここに戻ってきて、この1年間でCT(チャンピオンシップツアー)や昨年の波乗り大会を通じて様々な波のパターンを目にしてきました。

今年はまた新たな波を学ぶことになります。挑戦的で、本当に楽しいです。これは世界の他のどこでも決して体験できないものです。ツアーを楽しんでいます。3大会からなるツアーを締めくくる素晴らしい機会であり、来月開催されるファイナルズへのクオリファイを目指しています。」

 

サーフ・アブダビ・ロングボード・クラシックは、現地時間の本日10月24日(金)午前8時(GST)より、女子オープニングラウンドで開幕する。 ライブ中継開始:2025年10月24日 午後1時(日本時間)*

 

 

サーフ・アブダビ・ロングボード・クラシック 女子オープニングラウンドのマッチアップ:

HEAT 1:クロエ・カルモン(BRA) vs. ジンジャー・カイミ(イタリア) vs. シヴ・ジャラード(ASM) vs. クリスタル・ヒューレット(RSA)

HEAT 2: 吉川広夏(JPN)vs. メイソン・シュレマー(USA)vs. 田岡なつみ(JPN)vs. コーラル・サラス(HAW)

HEAT 3: アヴァロン・ガル(USA)vs. ホノルア・ブルームフィールド(HAW)vs. 井上楓(JPN)vs. ジャスティン・デュポン(FRA)

HEAT 4:ケリス・カレオパア(HAW)vs. マリア・イラガン(USA)vs. アリス・リモイン(FRA)vs. キラ・モルナー(AUS)

HEAT 5:レイチェル・ティリー(USA)vs. ナタリア・ワンダーリッヒ(HAW)vs. キャッシュ・フーバー(USA)vs. ルアナ・ソアレス(BRA)

HEAT 6:タリー・ホワイト(AUS)vs. ソフィア・カルヘイン(HAW)vs. エミリー・レスブリッジ(AUS)vs. オフェリー・ア・クエン(FRA)

 

サーフ・アブダビ・ロングボード・クラシック 男子オープニングラウンドのマッチアップ:

HEAT 1:テイラー・ジェンセン(USA)vs. エドゥアール・デルペロ(FRA)vs. ジョマリー・エブエザ(PHL)vs. ジェフソン・シルバ(BRA)

HEAT 2:マックス・ウェストン(AUS)vs. ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)vs. スティーブン・ソイヤー(RSA)vs. イグナシオ・ピニャタロ(ウルグアイ)

HEAT 3:カイ・エリス=フリント(AUS)vs. 井上鷹(JPN)vs. オリバー・パッカム(RSA)vs. カイ・マクフィリップス(USA)

HEAT 4:ケビン・スクバーナ(USA)vs. カイ・サラス(HAW)vs. ベン・スキナー(イギリス)vs. サム・クリスチャンソン(RSA)

HEAT 5:ロジェリオ・ジェイ・アール・エスキヴェル(PHL)vs. カニエラ・スチュワート(HAW)vs. チェイス・リーダー(USA)vs. アントニオ・ダンタス(POR)

HEAT 6:デクラン・ワイトン(AUS)vs. コール・ロビンス(USA)vs. クリントン・ゲスト(AUS)vs. トニー・シルヴァーニ(USA)

 

ライブ中継を見る

サーフ・アブダビ・ロングボード・クラシックは、2025年WSLロングボードツアーの第3戦。競技期間は2025年10月24日から26日までで、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリでライブ中継される。

2025年サーフ・アブダビ・ロングボード・クラシックは、モドン、サーフ・アブダビ、アブダビ文化観光局の協賛により開催される。

詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。