ブラジル・リオデジャネイロ州サクアレマ(2025年10月11日土曜日) – 2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャーシリーズ第5戦「バンコ・ド・ブラジル サクアレマ プロ プレゼンテッド・バイ・コロナ セロ」大会2日目は、霧のためスタートが遅れたが、女子ラウンドオブ48のヒート7~8、男子ラウンドオブ64H14までが終了した。
チャレンジャーシリーズがサクアレマにカムバックし、バンコ・ド・ブラジル サクアレマ・プロ プレゼンテッド・バイ・コロナ・セロでは既に熱気が渦巻いている。

トップシード選手たちの見事なパフォーマンスが大会を盛り上げ、ブロンソン・メイディとサミュエル・プポが、カリフォルニアの現エース、ディミトリ・プーロスと共に大会のレベルをプッシュした。
さらに、ソル・アギーレと野中美波が女子ラウンドオブ48の締めくくりとなるヒートで勝利を収めた。
プポと共に、地元ヒーローのジョアオ・チアンカがサクアレマに新たな活力をもたらした。またデイヴィッド・シルバがチャレンジャーシリーズ現ナンバー1のカウイ・ヴァーストを破る活躍を見せた。カウイ・ヴァーストは今大会ファイナル進出でCTクオリファイが可能だった。
トップ5モーメントには、プーロスのエクセレントなプッシュ、ケオニ・ラサのブザービーター、メイディのフルローテーション、ヴィンセントの完璧なスタート、地元ヒーロー・チアンカの活躍が含まれている。
本日は、H7で松岡亜音と野中美波のヒートから再開。ヒートはスタートから素晴らしいレフトの波を掴み6.50をスコアする松岡亜音。今回も大原洋人とともにジェイク・パターソンのコーチング・チームに参加。気合も十分だ。完全に松岡ペースでヒートが進んでいた。
しかし、ヒート中盤にグリーンのノア・クラップと波を取り合った松岡がインターフェアを取られるトラブルが発生。セカンドウェイブをカットされるという手痛いペナルティを科せられた。
このプライオリティ・インターフェアレンス。松岡はレッドの選手サラ・バウムに対して優先権を持っていたが、グリーンとホワイトに対しては持っていなかったというシチュエーションだった。完全リードの松岡にしてみれば青天の霹靂。


逆に前半波をつかめなかった野中は、アンダープライオリティでダブルアップしウォールになるレフトの波をキャッチ。クリティカルなバックハンドターンを繰り返し、6.33をスコア。4位からトップに躍り出る。
ヒートのトップスコアを持っていた松岡は、その後もバックハンドで良いサーフィンを見せるも3位敗退。完全に勝利していたヒートを落とした。



男子ラウンドオブ64には、H3大原洋人と伊東李安琉が登場。ディミトリ・プーロス(USA)ビリー・ステアマンド(NZL)と対戦した。
ヒートは、当日微熱があり体調が悪かったという伊東がスタートからレフトの波でクリティカルなセクションでハイリスクなビッグターンをメイクし、7.10 をスコア。さらにバックアップを4.00まで上げてトップに躍り出る。

大原洋人はパワフルなサーフィンを見せるが決めきれずにスコアが伸ばせない。伊東は最後にエアリバースをメイクし5.70でバックアップを塗り替える。
ヒート終盤にディミトリ・プーロス(USA)が8.33 と 6.00をスコアして逆転トップに。伊東は3位のビリー・ステアマンド(NZL)の追撃を振り切り、2位で勝ち進んだ。

このブラジルで結果を残して、トップ10内に入っておきたかったが、ポルトガルでの想定外の敗退から歯車が狂ってしまったのか大原洋人。現在14位で残り2戦はパイプラインとニューカッスルのみ。サーフィンの調子は悪くないだけに歯痒さが残る。

H6の加藤翔平、H8の安室丈は惜しくも敗退となり、明日試合が再開となれば、男子ラウンドオブ64H16に西慶司郎。
女子のラウンドオブ32H3に池田美来、H4都筑有夢路、H5都築虹帆、H7野中美波。男子ラウンドオブ32H1に伊東李安琉がクレジットされている。
がんばれ!日本!
ネクストコールは日本時間10月13日の夜18時45分
https://www.worldsurfleague.com/events/2025/cs/347/banco-do-brasil-saquarema-pro/main




