ブラジル・リオデジャネイロ州サクアレマ(2025年10月11日土曜日) – 2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャーシリーズ第5戦「バンコ・ド・ブラジル サクアレマ プロ プレゼンテッド・バイ・コロナ セロ」大会初日は、3~4フィートの厳しいコンディションの中、。男子ラウンド80と女子ラウンド48のヒート1~6が終了し、2026年チャンピオンシップツアー(CT)初のクオリファイ・シナリオが実現した。
ティーア・ゼブロウスキー、サーフィン史に名を刻む。史上最年少のCTクオリファイ


タヒチ出身のティーア・ゼブロウスキー(FRA)が14歳で史上最年少としてCTにクオリファイするという歴史を刻んだ。バンコ・ド・ブラジル・サクアレマ・プロでのラウンドオブ48の勝利が、彼女にクオリファイを確定させた。
「何と言っていいか分かりません。本当に嬉しいです。今朝は全く考えていませんでした」とゼブロウスキーは語った。
「予選を勝ち抜いた時、一緒に予選を突破した親友のキアラが『クオリファイするよ』と教えてくれて、私は『えっ、本当?知らなかった!』という感じでした。最年少でクオリファイすることができて本当に嬉しいです。今回のヒートも、今年出場した他のヒートと変わりませんでした。ただ楽しんで、ベストを尽くすだけです」
2022年のプロデビュー以来、2024年はゼブロフスキーにとって飛躍の年となった。ヨーロッパのQSを席巻し、3大会を制して13歳でWSLヨーロッパQSタイトルを獲得。
2024年エリセイラ・プロではワイルドカードで出場。圧倒的な強さで2位をスコアし、世界が注目する天才少女となった。2025年には世界トップクラスに名を連ね、レクサスUSオープン・オブ・サーフィンで2位、EDPエリセイラ・プロで優勝、さらに2度のクオーターファイナル進出を果たしている。
この会場でのCTワイルドカード出場を経て、アリーナ・ロドリゲス(ペルー)が圧倒的な形で復帰。ヒート合計13.00(満点20点)という本日の最高スコアを記録した。ペルーのロドリゲスは好調なバックハンドを披露し、午後遅くの2本の波で7.00と6.00を獲得した。

「ファーストラウンドを突破できてとても嬉しいです。捉えた波は本当に良くて、それを掴めたことが何よりの喜びです」とロドリゲスは語った。
「2025年はこれまでQSやジュニア大会、CTでも何度もここに来ています。 冷静さを保つよう心がけていました。最終ヒートになる可能性も認識していたので、ただ落ち着いて臨みました。この波はよく知っていて自信もあるんです。ただその瞬間に集中したかったんです」
ロドリゲスと共にラウンド32進出を決めたのは、2025年チャレンジャーシリーズの新鋭アナト・レリオール(イスラエル)。彼女は当日最高となるシングルウェイブ・スコア7.17を記録した。
バスク地方出身のエチャバリ姉妹、ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)とアネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)、 そしてリード・ヴァン・ワゴナー(USA)がヒート勝利を収めた。
チャレンジャーシリーズNo.1 カウリ・ヴァーストがさらなる勢い

現ゴールドメダリストカウリ・ヴァースト(FRA)は、直近のEDPエリセイラ・プロ優勝から続く勝利のフォームを維持し、サクアレマでのラウンド80進出を果たした。
チャレンジャーシリーズ現ランキングナンバー1のヴァストは、特徴的なフォアハンドのパワーと多彩な技で6.83点を獲得し勝利を確定。安室丈(JPN)がヴァストに次ぐ2位で勝ち上がり、地元ヒーローであるブラジリアンのダニエル・テンプラー(BRA)とホセ・フランシスコ(BRA)の2選手を敗退させた。

「私のヒートに出場した選手たちは地元の選手だと知っていました。地元の知識がコンテストで有利に働くこともあると理解していたため、ただ自分のスタイルを貫くことに集中しました」とヴァーストは語った。
「良い波に乗ること、そしてサーフィン中は冷静さを保つこと。さらにチャンスがあれば、一つの波で大きなターンを二回決めること。ここに出場できて大変嬉しく、次の試合も楽しみです」
さらに、もう一人のオリンピアン、ビリー・ステアマンド(NZL)も印象的なパフォーマンスを見せ、男子総合最高となるヒート合計12.50(満点20点)を記録した。
ネクストコールは日本時間10月12日の夜18時45分
https://www.worldsurfleague.com/events/2025/cs/347/banco-do-brasil-saquarema-pro/main
がんばれ日本!NAMINORI JAPAN




本日の波乗りジャパンは、男子ラウンドオブ80でH1岩見天獅、H2田中大貴、H3加藤翔平、H4安室丈が登場。女子ラウンドオブ48では、H3佐藤李、H4池田美来、中塩佳那、H6都築虹帆が登場。






男子では、加藤翔平、安室丈が勝ち上がった。加藤翔平は、僅差のクロスヒートで全くリズムが掴めず4位と追い込まれた。しかしヒート終盤に4.83 と3.97を揃えて、2位でラウンドアップ。
安室丈はヒート後半にバックハンドで3ターンコンボを決めて6.77をスコアして2位となりラウンドアップ。
女子は池田美来、都築虹帆がラウンドアップ。池田は、中塩佳那と2位争い。中塩はヒート終盤、優先権を持ってニード4.18で池田を追いかける。ラストウェイブを掴むも惜しくも逆転ならず。池田が2位で勝ち上がった。
都築虹帆は残り時間5分を切って4位と完全に追い込まれていた。しかし都築は終了間際にレフトをキャッチ。バックハンドでクリティカルなターンをメイク。6.43 をスコアして見事大逆転でラウンドアップを決めた。


明日試合が再開されれば、H7の松岡亜音、野中美波のヒートから再開、ラウンドオブ32H3池田美来、H4都筑有夢路、H5都築虹帆。
男子ラウンドオブ64には、H3大原洋人、伊東李安琉、H6加藤翔平、H8安室丈、H16西慶司郎。がんばれ!日本!
ラファエル・テイシェイラがブラジリアン勢の序盤攻勢を牽引

サクアレマのファンは男子ラウンド80で応援すべきブラジリアン選手を多数擁し、ラファエル・テイシェイラ(BRA)はフォアハンドのパワーを披露した。32歳のテイシェイラはチャレンジャーシリーズでの経験を活かし、初戦で6.50を記録するなど早い段階から好調を維持。ホームウォーターで大きな結果につなげたいと意気込む。
「あのコンディションで良い波を掴むのは非常に難しい。潮の流れが大きく変わり、波に凹凸が多いこともあるが、冷静さを保ちサーフィンに集中しました」とテイシェイラは語った。
「ただサーフィンとこの瞬間を楽しみたい。この感覚を一年かけて探してきたが、コーチが大きな助けとなった。ここには素晴らしい思い出があり、あのフローを見つけたい」

テイシェイラは、元CT選手ピーターソン・クリサント(BRA)、予選通過を目指すウェズリー・レイテ(BRA)、カウア・コスタ(BRA)、カウエ・ゲルマーノ(BRA)、そしてワイルドカード出場のウェズリー・ダンタス(BRA)らブラジリアンと共に、シード上位のラウンドオブ64に進出した。
大会運営陣は現地時間午前6時45分(GMT-3)にファーストコールし、7:05 a.m.開始を予定している。日本時間12日夜19時
詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。
バンコ・ド・ブラジル サクアレマ プロ 女子ラウンドオブ 48 結果:
HEAT 1: ティーア・ゼブロウスキー (FRA) 11.67 DEF. キアラ・グールド (PYF) 11.63, ジャーリー・ストークス (AUS) 9.93, ソフィア・ゴンサルベス (BRA) 4.93
HEAT 2:アネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK) 10.96 DEF. イーデン・ウォーラ(USA) 9.50、ダニエラ・ロサ(PER) 9.37、ウィロー・ハーディ(AUS) 6.30
HEAT 3:ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK) 11.50 DEF. サノア・デンプフル・オリン(CAN) 11.50、レイラニ・マクゴナグル(CRC) 8.67、佐藤 李(JPN) 5.96
HEAT 4:アナト・レリオール(イスラエル) 12.80 DEF. 池田美来(JPN) 9.67、中塩佳那(JPN) 8.47、マリア・リマ(HAW) 2.07
ヒート5:リード・ヴァン・ワゴナー(USA)9.07 DEF. タイナ・ヒンケル(BRA)8.77、エウェレイウラ・ウォン(HAW)7.50、ヴァイヒティマハナ・インソ(HAW)4.60
HEAT 6:アリーナ・ロドリゲス(ペルー)13.00 DEF. 都築虹帆(JPN)8.70、オセアナ・ロジャース(AUS)8.20、タリア・スウィンダル(USA)7.80
バンコ・ド・ブラジル・サクアレマ・プロ 女子ラウンド48(ヒート7~8)マッチアップ:
HEAT 7: サラ・バウム(RSA) vs. 松岡亜音(JPN) vs. 野中美波(JPN) vs. ノア・クラップ(DEU)
HEAT 8: ソル・アギーレ(PER) vs. ルイーズ・ルプロン(RSA) vs. ジェシー・ヴァン・ニーケルク(RSA) vs. サラ・レイセアガ(FRA)
バンコ・ド・ブラジル・サクアレマ・プロ男子ラウンドオブ80結果:
HEAT 1:カウア・コスタ(BRA)10.50 DEF. ヤゴ・ドミンゲス(EUK)7.90、岩見天獅(JPN)6.23、ジャドソン・アンドレ(BRA)5.90
HEAT 2:ビリー・ステアマンド(NZL)12.50 DEF. ルーク・スリッペン(RSA)10.67、田中大貴(JPN)10.33、ダコダ・ウォルターズ(AUS)8.03
HEAT 3:ウェズリー・レイテ(BRA)9.00 DEF. 加藤翔平(JPN)8.80、イゴール・モライス(BRA)8.06、タジ・ストークス(AUS)7.90
HEAT 4:カウリ・ヴァスト(FRA)12.33 DEF. 安室丈(JPN)10.77、ダニエル・テンプラー(BRA)9.24、ホセ・フランシスコ(BRA)8.70
HEAT 5: ウェスリー・ダンタス(BRA)9.83 DEF. ピーターソン・クリサント(BRA)8.90, ディラン・モファット(AUS)8.83, ジャスティン・ベクレ(FRA)8.80
HEAT 6:ラファエル・テイシェイラ(BRA) 12.23 DEF. ルーク・テマ(HAW) 10.50、アフォンソ・アントゥネス(POR) 10.06、タリー・ワイリー(AUS) 8.73
HEAT 7:アドゥア・アマトリアン(EUK) 11.03 DEF. カウエ・ゲルマーノ(BRA) 10.00、ライアン・ハッカビー(USA) 9.37、フレデリコ・モライス(POR) 7.90
HEAT 8:ルーク・スワンソン(HAW) 11.57 DEF. トーマス・リンドホルスト(RSA) 10.94、ジョシュ・バーク(BRB) 10.73、ルーカス・キャシティ(MEX) 8.00
バンコ・ド・ブラジル・サクアレマ・プロ男子 ラウンドオブ64 マッチアップ:
HEAT 1: マシュー・マクギリヴレイ(RSA) vs. ルーカス・シルベイラ(BRA) vs. ジャクソン・ベイカー(AUS) vs. カウア・コスタ(BRA)
HEAT 2: イマイカラニ・デヴォルト(HAW) vs. ケイド・マトソン(USA) vs. フィン・マクギル(HAW) vs. ヤゴ・ドミンゲス(EUK)
HEAT 3: 大原洋人(JPN) vs. ディミトリ・プーロス(USA) vs. 伊東李安琉(JPN) vs. ビリー・ステアマンド(NZL)
HEAT 4: サミュエル・プポ(BRA) vs. ノーラン・ラポーザ(USA) vs. カルロス・ムニョス(CRC) vs. ルーク・スライペン(RSA)
HEAT 5: ジャクソン・バンチ(HAW) vs. ジョーダン・ローラー(AUS) vs. ブロンソン・メイディ(INA) vs. ウェズリー・レイテ(BRA)
HEAT 6: ジェイコブ・ウィルコックス(AUS) vs. カラム・ロブソン(AUS) vs. チャーリー・キュボーン(FRA) vs. 加藤翔平(JPN)
HEAT 7:デイヴィッド・シルバ(BRA)vs. モーガン・シビリック(AUS)vs. オリバー・ジーツ(NLD)vs. カウリ・ヴァースト(FRA)
HEAT 8:ジョアオ・チアンカ(BRA)vs. ジョーガン・クズネット(FRA)vs. イアン・ジャンティル(HAW)vs. 安室丈(JPN) (JPN)
HEAT 9:ジョージ・ピター(AUS) vs. ルッカ・メシナス(PER) vs. シオン・クロフォード(HAW) vs. ウェズリー・ダンタス(BRA)
HEAT 10:エドガード・グロッジア(BRA) vs. ウィンター・ヴィンセント(AUS) vs. ケオニ・ラサ(EUK) vs. ピーターソン・クリサント(BRA)
HEAT 11:イアン・ゴウベイア(BRA)vs.マイキー・マクドナー(AUS)vs.ルーカス・ビセンテ(BRA)vs.ラファエル・テイシェイラ(BRA)
HEAT 12:マイケル・ロドリゲス(BRA)vs.オスカー・ベリー(AUS)vs.フランコ・ラジウナス(アルゼンチン)vs.ルーク・テマ(HAW)
HEAT 13:マテウス・ハーディ(BRA)vs. 渡部太郎(USA)vs. マキシム・フスナット(FRA)vs. アドゥア・アマトリアン(EUK)
HEAT 14:ライアン・カリナン(AUS)vs. イーライ・ハンネマン(HAW)vs. カイアス・キング(AUS)vs. カウエ・ジェルマーノ(ブラジル)
HEAT 15: リーバイ・スローソン (USA) vs. ルーク・トンプソン (RSA) vs. アディン・マセンキャンプ (RSA) vs. ルーク・スワンソン (HAW)
HEAT 16: リアム・オブライエン (AUS) vs. 西慶司郎 (JPN) vs. ザビエル・ハックスタブル (AUS) vs. トーマス・リンドホルスト (RSA)




