ポルトガル、エリセイラ、リベイラ・デ・イーリャス(2025年10月1日水曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャーシリーズ第4戦「EDPエリセイラ・プロ」の大会3日目。
男子ラウンドオブ64の残りのヒートから競技が始まり、続いて女子ラウンドオブ32が行われた。
リベイラ・デ・イーリャスには西寄りのスウェルが入り、風は弱く、波は3~5フィートでグラッシーだが、スローなコンディションとなった。
ネクストコールは、10月2日(木)午前7時30分(GMT+1)日本時間15時30分。
日本期待の大原洋人がH15で、 モーガン・シビリック(AUS) アディン・マセンキャンプ(RSA)アフォンソ・アントゥネス(POR)と対戦。



大原洋人はスタートからクリエイティブでパワフルなコミットしたラインを組み合わせて6.50をスコア。バックアップ5.93をスコア。マセンキャンプに次いで2位をキープした。
ヒート終盤にはシビリックにも逆転されて3位と追い込まれた大原。残り10分を切り、スピード、フローとコントロールされたランディングでインサイドのクローズセクションまでメイク。大会ハイエストシングル9.00 をスコアして大逆転。トップでラウンドアップを決めた。

「最高に嬉しいですね。僕がプライオリティを持っていて、モーガンが7.5ポイントを出していたんで、6ポイントが必要な状況だった。その波が見えて、6点を出すポテンシャルがある波だと思いました。」と大原が語った。
「だから、その波に乗って、波がインサイドまでずっと開いていてくれたので特に何か特別なことをしたという感じではないんです。ただ自分のターンをきっちり決めて波をメイクしようとしたら、9ポイントが出て最高に嬉しいです。」
「ここにはそんなに多くの日本人選手がいるわけではないですが、何人かコンペティターがポルトガルに来ています。それで、みんなで、特に日本人選手を応援し合っています。今、ケイジロウが海に入っている。僕たちは結束の固いチームなので、誰かがファイナルデーまで勝ち進んでくれることを願っています。」


西慶司郎はH16でリアム・オブライエン(AUS)ジャクソン・ベイカー(AUS)タリー・ワイリー(AUS)と対戦。大原に触発されて良いリズを掴んだ西もスタートから得意のバックハンドでスコアを伸ばし、5.67 と 5.30をスコアしてリアム・オブライエンに次いで2位で勝ち上がった。



男子に続き、女子ラウンドオブ32では、中塩佳那と池田美来がH2でソフィー・マカロック(AUS)キラ・ピンカートン(USA)と対戦。ヒートは波が入らずにリスタート。



中塩佳那は6.67というハイスコアを叩き出す素晴らしいスタートを見せる。バックアップ3.17をスコアした中塩がトップ。池田は波を狙い過ぎたのかリズムが掴めない。
後半にバックアップを5.40まで上げた中塩だったが、ピンカートンに逆転されて2位へ。しかし、ヒート終盤にビッグセットを掴み、3つのビッターンで7.83をスコアして大逆転。1位でラウンドアップを決めた。
波選びに苦戦した池田は、試合終盤に積極的に攻めたものの得点にはつながらず、惜しくもここで敗退となった。
中塩佳那はラウンドオブ16ではティーア・ゼブロウスキーと対戦となる。


H3では都筑有夢路が、テレサ・ボンバロ(POR)アナト・レリオール(WRL)ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)と対戦。
都筑有夢路はスタートから好調な滑り出しを見せて、スコアを重ねていく。5.83と4.00を揃えてトップを独走。


さらに好調な都筑はより難しいセクションで、リスクの高いクリティカルなマニューバーを実行。8.00のエクセレントをスコアして完全にヒートをコントロール。インサイドの岩にサーフボードをぶつけ、スペアボードに変更するトラブルもあったが、見事1位で勝ち上がった。


H8で野中美波が、ナディア・エロスターベ(EUK)インディア・ロビンソン(AUS)サノア・デンプフル・オリン(CAN)と対戦。ヒートはロビンソンが2本の6点台をスコアしてリード。

野中美波は6.33をスコアするなど好調なキレのある攻めのサーフィンで、最後まで2位をキープした。しかし、ヒート終盤にサノア・オリンが7.67をスコアしてトップにジャンプアップ。野中は逆転されて惜しくも敗退。今大会は17位でフィニッシュとなった。
明日試合が再開されれば、男子ラウンドオブ32のH4では、加藤翔平、H7西慶司郎、H8大原洋人、女子ラウンドオブ16 H2中塩佳那、H3都筑有夢路が登場。がんばれ!日本!
https://www.worldsurfleague.com/events/2025/cs/346/edp-ericeira-pro/
ライブ中継
EDPエリセイラ・プロは2025年9月29日(月)から10月5日(土)まで、エリセイラのリベイラ・デ・イーリャスで開催。WorldSurfLeague.comおよび無料WSLアプリでライブ中継される。




