浜瀬海は3連勝。吉川広夏が今季初優勝。内田鈴音、櫻井凰太が準優勝。S.LEAGUE 25-26 「ALL JAPAN CLIO MANSION CHIGASAKI LONGBOARD PRO」

優勝した浜瀬海と吉川広夏

神奈川県茅ヶ崎市・パークで開催されたJPSA さわかみ S.LEAGUE 25-26 《S.ONE/S.TWO》ロングボード第3戦「ALL JAPAN CLIO MANSION CHIGASAKI LONGBOARD PRO」は、本日DAY-3を迎え、最終日を終了した。

 

会場は朝から厚い雲が広がり、時折雨が落ちる不安定な天気。それでも昼前には一転して青空がのぞくなど、空模様はめまぐるしく変化した。

波はヒザ前後。風はサイドから吹き、速めでワイドなインサイドブレイク。コンディションは決して良いとは言えないが、セットを掴めば勝負ができる。ただしセットの間隔はばらつきがあり、波を選ぶ判断力と、限られたチャンスをものにする集中力が試される一日となった。

 

浜瀬海
瀬筒雄太
瀬筒雄太と浜瀬海

 

男子のセミファイナル。ヒート1では瀬筒雄太と浜瀬海が対決。開始早々から浜瀬が圧倒的な存在感を示す。掴んだ波を無駄にせず、ノーズを長く引っ張り、力強さと美しさを兼ね備えた演技を披露。

9.33、8.83と高得点を連発し、トータル18.16で瀬筒を一気にコンビネーションに追い込んだ。瀬筒もスタイリッシュなラインを描いたが、点に結びつけるには至らない。ここは浜瀬が決勝へ。

 

櫻井凰太
櫻井凰太
長谷川漣

 

ヒート2は《S.TWO》の櫻井凰太と13歳の長谷川漣。昨日は手数で魅せた二人だが、この日は波が厚く、技を決め切るには難しい展開。波に乗れそうだったら乗るスタイルの長谷川だったが、ショートライドが続く。ここは櫻井が一枚上手だったか。わずかな差で勝負を制し、決勝へ駒を進めた。

 

浜瀬海
櫻井凰太

 

男子ファイナルは浜瀬と櫻井の対決。ここでも浜瀬の圧倒的なパフォーマンスが光った。ノーズを長くキープし、インサイドではステップバックからのロールインをきっちり決めるなど、お手本のようなライディング。

 

浜瀬海

 

9.60と9.80でトータル19.40を叩き出し、櫻井を完全に封じ込めた。櫻井も逆転を狙って21本の波に挑んだが及ばず。浜瀬が茅ヶ崎大会6連覇、そして今シーズンも北海道、茨城に続く3連勝で無敗をキープした。

 

 

吉川広夏
吉川広夏と山口晴菜
山口晴菜

 

女子のセミファイナル。ヒート1は吉川広夏と山口晴菜の対戦。吉川は序盤から安定感抜群のライディングで主導権を握る。フェイドターンでラインを広く使い、ノーズでも余裕の時間を見せつける。対する山口はライト、レフト問わず果敢にチャレンジしたが、スコアを伸ばすことができず。吉川が堂々とファイナルへ進出した。

 

田岡なつみ
内田鈴音

 

ヒート2は田岡なつみと、プロ公認を取ったばかりの中学1年生・内田鈴音。序盤は内田が元気いっぱいのライディングで主導権を握る。中盤に田岡が地力を発揮し、8.67のビッグスコアで逆転。ベテランらしい落ち着きで試合を引き寄せるかに思われたが、ここでドラマが待っていた。

 

内田鈴音

 

残り時間わずかの場面で内田が再び波を掴み、7.83でバックアップを更新。これが9.43というエクセレントを獲得。田岡も最後3秒での演技も届かず、内田が大金星でファイナル進出を決めた。

 

吉川広夏
内田鈴音

 

女子ファイナルは、吉川広夏と内田鈴音。先にリズムを掴んだのは吉川。テイクオフ直後からノーズに入り、インサイドでリエントリーを決めるなど、隙のないルーティンで9.17、続けて8.33を揃え、トータル17.50。会場を沸かせる演技でリードを広げた。

 

吉川広夏

 

内田もクイックなハングテンを交えたノーズライドで9.43をマークし追撃したが、インサイド処理でわずかに精度を欠き、ニードを埋めきれないままタイムアップ。優勝は吉川広夏。堂々とした演技で、歓喜のフィニッシュとなった。

 

 

さて、次戦のロングボード第4戦は千葉県いすみ市・太東で開催予定。《S.TWO》は11月19日〜20日、《S.ONE》は11月21日〜22日と分かれて開催。

またショートボードは《S.TWO》第2戦が10月3〜5日に静岡県下田市・多々戸浜で、第3戦が10月16〜18日に茨城県大洗で開催される。

《S.ONE》のショートボードは12月5〜7日に千葉県鴨川で行われる予定だ。大会情報はは公式ホームページからチェック!

 

 

S.LEAGUE:HP 
https://sleague.jp/

JPSA:HP  https://www.jpsa.com/

 

浜瀬海「茅ヶ崎では6連覇、開幕3連勝できてめちゃくちゃ嬉しいです。毎回同じなんですけどホッとしています。目指すは全戦優勝です。頑張りたいと思います。次は太東なんで、太東に向けて調整していきたいです。」

吉川広夏「優勝できて良かったです。緊張はしていなかったんですが、良い波が入って来たら逆転されるような上手な若手が出て来たので、自分を上げてくれるような選手が増えて来たので、自分のいつも以上に頑張ってできました。

今年は悔しい負け方をしてきて、試合もやだなって思う時もあったんですけど本当に諦めず頑張って来て良かったなって思います。

ロングボードは若手が少ないんですけど、それでも世界を見ると10代の子ども達が国を代表して、戦っているような状態なので、日本ももっともっと強くなって、アジアも日本の世界に通用するので引っ張っていけるような存在になりたいです。

次は来月アブダビのウェイブプールでの試合になるので、初めて行くんですが、その後エルサルバドルと続くので引き続き応援お願いします。世界で経験を積んで11月の太東に戻って来たいと思います。」

 

 

JPSA さわかみ S.LEAGUE 25-26
《S.ONE/S.TWO》ロングボード第3戦「ALL JAPAN CLIO MANSION CHIGASAKI LONGBOARD PRO」

日程:9/26-28
場所:神奈川県茅ヶ崎市 パーク

優勝:浜瀬海、吉川広夏
2位:櫻井凰太、内田鈴音
3位:瀬筒雄太、長谷川漣、山口晴菜、田岡なつみ

 

男子
優勝:浜瀬海(¥600,000)
2位:櫻井凰太(¥270,000)
3位:瀬筒雄太、長谷川漣( ¥120,000)

 

女子
優勝:吉川広夏( ¥ 300,000)
2位:内田鈴音( ¥140,000)
3位:山口晴菜、田岡なつみ(¥120,000)

 

プレゼンターは
明和地所株式会社 代表取締役社長 原田英明氏
茅ヶ崎市議会議員 柾木太郎氏

冠スポンサー・明和地所が主催するビーチクリーンには、来場者、選手、スタッフが一体となって参加し、プラスチックごみを回収。

日頃から清掃活動が行き届いていることもあり、茅ヶ崎のビーチはごみが少なく、きれいな環境が保たれていた。

表彰式の後には抽選会が行われ、豪華賞品を前に会場は大盛り上がり。

RAINBOW 折り畳み自転車(キャリア付き)をはじめ、BGGM ULTIMATE COOLER BAG、BGGM WET DRY BAG、BGGM WATER PROOF MINI TOTE、さらにはスターバックスの商品券など、魅力的な景品が次々と当選者の手に渡った。

今回の一等賞である RAINBOW 折り畳み自転車(キャリア付き)を見事引き当てたのは、柾木竜二さん。おめでとうございます!