松田詩野、鈴木仁、須田喬士郎は5位でフィニッシュ。QS6000ニアス・プロは明日がファイナルデイ。

ラグンドリ・ベイ、ニアス/インドネシア(2025年6月25日水曜日) – ラグンドリ・ベイは、今朝、2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ニアス・プロ・クオリファイ・シリーズ(QS)6,000は大会5日目。男女クオーターファイナルが4~6フィートの安定した波で行われ、激戦となったこのラウンドを勝ち抜いた4人が、準決勝進出を決めた。

 

ニアス・プロ QS 6,000 で準決勝進出を決めたエラ・マカフレイ(USA)。クレジット:WSL / Tim Hain

 

エラ・マカフレイ(USA)は、彼女がディフェンディングチャンピオンである理由をまさに示した。彼女は、朝から狙っていたクリーンなバレルで、このラウンド唯一のエクセレントスコアである9.00(10点満点)を獲得し、決定的なリードを奪った。彼女の圧倒的なパフォーマンスにより、ヒート合計は16.50(20点満点)となり、女子イベントでこれまでの最高スコアを記録した。

「今朝、波を見てとても興奮しました」とマカフレイは語った。「この地域は波が素晴らしいです。みんなサーフィンが上手なので、自分のヒートで良い波に乗れて嬉しかったです」

 

ケヤ・ホイヤー(INA) WSL / Tim Hain

 

このイベントで注目されている 16 歳の 2 人、ケヤ・ホイヤー(INA)とルビー・トゥルー(AUS)は、接戦のマッチアップとなったが、ホイヤーが最後の最後まで緊張を保ち、ヒートトータル 10.83 をスコアして、トゥルーの 2 ウェイブ・トータル 10.00 を僅差で上回り、決勝に進んだ。ホイヤーは、テイラ・グリーン(NZL)を撃破したルーシー・ダラグ(AUS)とセミファイナルで対戦する。

 

松田詩野  WSL / Tim Hain
チャレンジャー・シリーズのサーファー、チャーリー・ヘイトリー(AUS)も、日本の松田詩野との接戦を制し、ヒート合計 13.40 で準決勝に進出した。WSL / Tim Hain

 

 

女子クオーターファイナルH4で松田詩野はオーストラリアの新星チャーリー・ヘイトリーと対戦。両者ともレフトハンダーでバックハンド対決。松田はじっくりと波を選び、パワフルなバックハンドターン2発を決めて、4.33をスコアしてヒートを開始。

 

チャーリーがシャープなターンで6.83をスコアする中、松田はソリッドなターンを繰り出し、5.33をスコア。トップスコアを塗り替えて逆転。しかしチャーリーがビッグセットを掴んで5.57をスコア。再び逆転しトップへ。松田はのニードスコアは7.07と少しずつ差が広がっていく。

 

チャーリーは松田がスルーした波で6.57をスコア。松田もクリティカルなターンをポケットでメイクし4.77とバックアップを塗り替えるが、ニードスコアは8.07と追い込まれ、そのままここで敗退。

 

前回のクルイで13位だった松田は、今大会5位でフィニッシュ。2760ポイントを獲得し、トータル4488ポイントでQSランキングも上位に組み込まれるはず。次に繋がる結果を残した。

 

須田喬士郎 WSL / Tim Hain

 

男子クオーターファイナルのH 1で須田喬士郎はエリオット・パエラタ・リードと対戦。エリオットはパワフルなコンビネーション・マニューバーを披露し5.50をスコアしてヒートをリード。バックハンドの須田は3.00をスコアしてセットを待つ。

 

エリオット・パエラタ・リード WSL / Tim Hain

 

クリティカルなターンを見せる須田だがセカンドターンでワイプアウトしてスコアが伸ばせない。一方エリオットは7.00というハイスコアをマーク。須田をニードスコア8.77と追い込んでいく。

さらに7.03をスコアしたエリオットは須田をコンビネーションに追い込む。須田は最後に2つのビッグターンコンボで5.00をスコアするも、そこまで。

須田は今大会QS6000で5位でフィニッシュ。キャリアベストの結果を残した。

 

 

ディラン・ウィルコクセンがエクセレントスコアで爆発

 

ディラン・ウィルコクセン(INA)は、ヒート開始から 7 分間で 8.00、そして 8.50 のフロントサイドエアという 2 つのエクセレントスコアを決め、ラインナップを熱狂の渦に巻き込んだ。

鈴木仁(JPN)がコンビネーションのシチュエーションに陥り、プレッシャーが和らいだウィルコクセンはさらに大きなエアを決め、最後は9.00をスコア。

ヒート3本目のエクセレントスコアとなり、17.50というこのイベント最高の2ウェイブ・トータルをスコアして、準決勝進出を決定した。

この圧倒的なパフォーマンスで、ウィルコクセンは明日、ニュージーランドのエリオット・パエラタ・リードと対戦するセミファイナルに進出し、自己最高の成績を目指す。

 

ディラン・ウィルコクセン  WSL / Tim Hain
鈴木仁もエアで応戦したが決め切れず。  WSL / Tim Hain

 

H2では鈴木仁はディラン・ウィルコクセンと対戦。スタートからバレル、ワンビッグエアで2本のエクセレントを叩き出したディランが完全にヒートをコントロール。

残り時間5分を切ってようやく鈴木仁らしいサーフィンが見られ、3ターンコンボで6.17をスコア。しかし終了間際にディランは再びダブルグラブのビッグエアを決め、ダメ押しの9.00をスコア。鈴木仁もここで敗退・5位でフィニッシュとなった。

 

 

明日がファイナルデイ。男子のセミファイナル、ファイナルが行われる。明後日から男女プロジュニアがスタートする。ネクストコールは、明日6月26日(木)現地時間の午前7時30分(日本時間9時30分)で、スタートは午前8時(10時)になる見込みだ。

 

 

2025年のニアス・プロQS 6,000&プロ・ジュニア・アット・ラグンドリ・ベイは、2025年6月21日から28日まで開催される。

WorldSurfLeague.com、WSL YouTube、または無料のWSLアプリでライブ配信をご覧いただけます。

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。