波乗りジャパン新体制始動! 2025年ISA世界選手権の新たな日本代表を発表。CS選手へのサポート体制を強化

2025年サーフィン日本代表「波乗りジャパン」代表選考発表 記者会見が6月17日に都内で行われ、新体制と今後の強化方針を発表した。

今年9月にエルサルバドルで開催されるサーフィンの世界選手権「2024 ISAワールドサーフィンゲームス」に出場する日本代表「波乗りジャパン」の選手が発表され、新強化体制のもとで世界に挑む決意が語られた。

 

若手育成を加速、CS選手へのサポート体制を強化

 

会見では、世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)への登竜門である「チャレンジャーシリーズ(CS)」に参戦する選手へのサポート体制を強化することが発表された。

山本貞彦強化委員長は、「これまで選手個人で遠征することが多かったが、今後はコーチや撮影・分析のためのカメラマンを全戦に派遣し、現場で指導を行う」と説明。

SNSでの情報発信も強化し、選手の成長をファンと共有していく方針。これにより世界で戦える選手の層を厚くし、将来のオリンピック出場枠獲得へと繋げる狙いだ。

 

ISAワールドサーフィンゲームス2025 日本代表選手が決定

 

会見のハイライトとして、9月5日から14日にかけてエルサルバドルで開催される「2024 ISAワールドサーフィンゲームス」の日本代表選手が発表された。

【男子】

  • 大原 洋人(おおはら ひろと)

  • 西 慶司郎(にし けいじろう)

  • 稲葉 玲王(いなば れお)

  • 補欠:伊東 李安琉(いとう りある)

【女子】

  • 都筑有夢路(つづき あむろ)

  • 都築虹帆(つづき ななほ)

  • 中塩 佳那(なかしお かな)

  • 補欠:松岡 亜音(まつおか あのん)

 

なお、当初代表候補であった五十嵐カノアとコナー・オレアリーは、世界王者を決めるWSL CTの「ファイナル5」を目指すため、日程が近接する今大会を辞退。連盟はその意思を尊重したと説明した。

今大会はオリンピックの直接的な出場枠はかかっていないが、来年以降の国別シードに関わる重要な大会となる。

 

 

 

代表選手が世界への意気込みを語る

 

会見に出席した選手たちは、力強く意気込みを語った。今回の記者会見には大会遠征中のため、稲葉玲王、都築虹帆、中塩佳那は欠席した。

 

大原洋人:
2年ぐらい世界戦には出てなかったんですけど、久しぶりの世界戦。会場のエルサルバドルは波も好きで良い思い出がある。優勝目指して頑張ります」

西慶司郎:
状況に左右されずに、どんな波でもパフォーマンスできるのが自分の強みだと思っているので、それをしっかり皆さんに見せられるように精一杯頑張ります」

都筑有夢路:
「今大会の結果が来年のシードに関わってくる。日本が良いシードになれるよう、チームジャパンで頑張りたいです」

 

新体制のもと、個々の選手の活躍はもちろん、チーム一丸となって世界に挑む「波乗りジャパン」の戦いに期待が高まる。

 

ISA World Surfing Games(世界サーフィン選手権)
開催地 :エルサルバドル
開催日程:2025年9月5日〜9月14日

選考基準

・男子
1枠目:2024年 WSL 日本人1位
2枠目:2024年 WSL 日本人2位
3枠目:2025年 3月 鴨川の選考合宿での選考に実績

・女子
1枠目:2024年 WSL CSランキング日本人1位
2枠目:24-25 WSL QSアジアランキング上位1名
3枠目:2025年 3月 鴨川の選考合宿での選考に実績

また「ISAワールドジュニアサーフィンチャンピオンシップ」に出場する日本代表選手を発表した。2026年アジア競技大会の予選となる「ASFアジアサーフィンチャンピオンシップ2025」の概要についても説明が行われ、若きサーファーたちの新たな挑戦が明らかになった。

 

未来のトップサーファーが集結!ワールドジュニア日本代表発表

 

ジュニアチーム

 

10月に開催が予定されている「ISAワールドジュニアサーフィンチャンピオンシップ」(日程・場所は未定)に出場する、アンダー18、アンダー16の男女各3名の日本代表選手が発表された。選考は国内ランキングや選考合宿の結果などを基に行われ、精鋭たちが名を連ねた。

 

  • U-18 男子: 小野里弦足立海世岡野 漣 山本 來夢(補欠)

  • U-18 女子: 高橋結奈池田美来松野 杏莉 松山黎音(補欠)

  • U-16 男子: 髙井 汰朗佐藤 頼斗、松野 太郎 和氣 堆人(補欠)

  • U-16 女子: 馬場 心、草深心虹、石井 有沙 高橋花音(補欠)

 

岡野 漣

会見に出席した選手たちは、力強く抱負を語った。U-18の岡野 漣選手は「団体と個人、2つともメダルを目指して頑張ります」と宣言。初の世界戦となるU-18の高橋結奈選手は「世界の選手と戦えることが楽しみ。自分のライディングを出せるように頑張りたい」と意気込みを見せた。

 

2026年アジア競技大会への道!アジアサーフィンチャンピオンシップ

 

続いて、2025年8月にインドで開催予定の「ASFアジアサーフィンチャンピオンシップ2025」についての説明が行われた。この大会は、2026年に愛知県田原市で開催される**「第20回アジア競技大会」の出場枠をかけた重要な予選大会**と位置づけられている。

 

【大会のポイント】

  1. アジア競技大会の予選: この大会で獲得する出場枠は「国枠」となり、優勝した選手が自動的にアジア競技大会に出場するわけではない。

  2. 代表選考: アジア競技大会の最終的な日本代表は、2025年のWSL(ワールドサーフリーグ)ランキングにおける日本人上位者から選出される予定。

  3. トップ選手の出場制限: WSLの規約により、五十嵐カノア選手やコナー・オレアリー選手といったトップ選手は、このアジアチャンピオンシップには出場できない。

NSAは、アジア競技大会という大きな目標に向け、戦略的な選手選考と強化を進めていく方針。若き才能が世界の頂点を目指すワールドジュニアと、アジア最強の座をかけた戦い。日本のサーフィン界の未来を担う選手たちの活躍から目が離せない。

 

サーフィン日本代表「NAMINORI JAPAN」、森永製菓「inゼリー」と新たにスポンサー契約

 

サーフィン日本代表「NAMINORI JAPAN」は、2025年度のスポンサー体制を発表し、新たに森永製菓株式会社の「inゼリー」が公式スポンサーとしてチームをサポートすることが明らかになった。2028年ロサンゼルスオリンピックに向け、選手たちは強力なバックアップを得て世界の波に挑む。

 

これまでチームを支えてきた蝶理株式会社株式会社イナポリトレーディング(RASH WETSUITS)ミズノ株式会社の3社は、2025年度も継続してサポート。そして今年度より、新たに森永製菓株式会社(inゼリー)がスポンサーに加わった。

 

新たに加わった森永製菓は、「選手たちがエネルギー補給の場面でinゼリーを多く活用していると聞き、スポンサーを検討した」と経緯を説明。「サーフィンを愛するアクティブな人々をサポートしたい」という思いから、日々のコンディショニングから試合本番まで、選手のパフォーマンスを支えていくと力強いメッセージを送った。

 

大原洋人は、「暑かったり寒かったり、様々なコンディションで戦うサーフィンにおいて、体の面からサポートしていただけるのは本当にありがたい。ベストパフォーマンスが出せる」とコメント。

 

西慶司郎は「試合前後の限られた時間でエネルギー補給ができるinゼリーは、アスリートとして本当に頼れる存在。このエネルギーを世界中に届けられるよう精一杯頑張りたい」と意気込みを語った。

 

https://naminori-japan.org/