
ベルズ・ビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2025年4月26日土曜日) – 2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第5戦、リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ Presented by Bonsoyのファイナル・デーの舞台は整った。ロータイドを待ったベルズボウルは、4~5フィートのセミクリーンな波となり、ファイナルデイは明日になる可能性が高い。
ベルズでの女子セミファイナル進出者決定

ルアナ・シルバ(BRA)は、クオーターファイナル第1ヒートでレイキー・ピーターソン(USA)を下してセミファイナル進出を決め、CTレベルでは過去最高の成績を確実にした。
今年初めにワールド・ジュニア・チャンピオンになったシルバは、エリート・レベルでの成功を継続するのに苦労していたが、今週、彼女は強豪と互角に渡り合える実力を持っていることを示した。
「セミファイナルを戦うのに、これ以上の場所はないでしょう」と語ったシルバ。「このイベントはとても歴史的なもの。小さい頃からずっと見てきたし、自分のアイドルが優勝するのも見てきました。
ステフ(・ギルモア)とカリッサ(・ムーア)は連覇しましたね。夢のようで、本当に信じられないです。昨日、波がパンプしているのを見てから、アウトに出るのがとても楽しみで、自分を落ち着かせて、その瞬間に集中しなければなりませんでした。レイキー(ピーターソン)は経験豊富なコンペティターだから、何が起こるか分からない。だから勝てて本当に嬉しいです」。

ブリサ・ヘネシー(CRC)は、クオーターファイナルで、サリー・フィッツギボンズ(AUS)を下した。フィッツギボンズは強力なリードを保ち、ヘネシーは残り数分で9.17を追うことになった。プライオリティを持ったヘネシーは、セットを見つけると波のオープニング・セクションで2つのマッシブなターンを決め、9.40(10点満点)を記録した。

サーフシティ・エルサルバドル・プロのファイナルから2週間足らずで、イザベラ・ニコルズ(AUS)とガブリエラ・ブライアン(HAW)は、ベルズでのクオーターファイナルで再び対戦した。ニコルズは8.77をスコアし、それを7.17でバックアップ。ブライアンは3試合連続のファイナル進出を目指し、パーフェクトに近いシングルウェイブ・スコアを追い求めた。結局、ブライアンは調子を掴めず、ニコルズはタイラー・ライト(AUS)との対戦となるセミファイナルへと駒を進めた。

「エルサルバドルで乗っていたのと同じボードに乗っていました。」と語ったニコルズ。「超信頼できるボードだから、自分の小さなマジックボードに頼れるのは嬉しい。15歳の頃からずっとここに来ていて、大好きなんです。今年は少し荒れたスタートだったけど、結果を残せてうれしいです」。
ドローに残っている唯一の元ベルズ勝者はタイラー・ライト (AUS)で、彼女は最終ヒートでハワイのベティルー・サクラ・ジョンソン (HAW)を下した。ライトは、シングルウェイブ・スコア7.73でこのヒートのハイエスト・スコアをマークしたサクラ・ジョンソンにヒート・トータルで勝利した。
五十嵐カノアがイベント優勝候補を倒し、セミファイナル進出を決めた。


五十嵐カノア(JPN)は、今日の午後ベルズボウルでソリッドなサーフィンを披露し、イベント優勝候補のイーサン・ユーイング(AUS)を退けてセミファイナル進出を決めた。
五十嵐は、各セットのベストウェーブを見極め、大事な場面で思い通りにサーフィンをし、ユーイングを序盤から追いかける展開となった。五十嵐のセミファイナル進出は、彼にとって今シーズン最高の結果を保証するものであり、ユーイングとの対戦成績は3戦3勝となった。
「イーサン(ユーイング)をサーファーとして、また人としてとても尊敬しているので、あのヒートを盛り上げて彼と1対1でやりたかったんです」と五十嵐は語った。
「チャンスはたくさんあったので、全ての波にテイクオフして、彼にプレッシャーをかけ続けたいと思っていました。このイベントは大好きなんです。3回戦から勝ち上がったことがなかったので、本当に素晴らしい気分です」。
五十嵐カノアがイーサン・ユーイングを下し、ベルズでキャリア初のセミファイナル進出。リップ・カール・プロ・ベルズ大会5日
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五十嵐はセミファイナル1で、今日の最終ヒートでジョーディ・スミス(RSA)を下したモーガン・シビリック(AUS)と対戦する。リップ・カール・トライアル勝者のシビリックは、ここまで勝ち進み、2週間前にエルサルバドルで優勝したばかりの世界ランキング4位のスミスを下した。
ロビンソン、トリードを破りファイナルデー進出を決める


ジャック・ロビンソン(AUS)は、2022年リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ勝者のフィリッペ・トリード(BRA)に圧勝し、ベルズでの初優勝に一歩近づいた。
ロビンソンは2ウェイブ・トータルで16.53(20点満点)をスコアしたが、最も印象的だったのは波と波の間の戦略だった。西オーストラリア出身の彼は、トリードに波を売り込み、プライオリティをパーフェクトに使い、クオーターファイナル進出を決め、好調のジェイク・マーシャル (USA)と対戦する。
「あのヒートでは最高の気分だったよ」とロビンソンは語った。「彼(フィリッペ・トリード)が超危険なサーファーであることは知っているけど、みんな危険だから、自分の事とコントロール出来る事に集中するだけ。今日は昨日よりも良いコンディションでサーフィンが出来たと思います。コンディションを調整し、それを感じることができたのはいいこと。もう一つヒートができて良かったし、今は明日に集中を移します」。
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ Presented by Bonsoy のハイライトは、WorldSurfLeague.com をご覧ください。
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ男子ラウンドオブ16残り結果:
HEAT 6:サミュエル・プポ(BRA)12.17 DEF. イアン・ジェンティル(HAW)10.60
HEAT 7:ジェイク・マーシャル(USA)12.76 DEF. ヤゴ・ドラ(BRA)12.37
HEAT 8:ジャック・ロビンソン(AUS)16.53 DEF. フィリッペ・トリード(BRA)12.26
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ女子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:ルアナ・シルバ(BRA)12.17 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)9.33
HEAT 2:ブリサ・ヘネシー(CRC)15.40 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)15.17
HEAT 3:イザベラ・ニコルズ(AUS)15.94 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)10.67
HEAT 4:タイラー・ライト(AUS)14.00 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)13.20
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ男子クオーター・ファイナル結果 ヒート [1 – 2]
HEAT 1:五十嵐カノア(JPN)15.40 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)14.43
HEAT 2:モーガン・シビリック(AUS)13.83 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)13.80
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ男子クオーターファイナル残りマッチアップ【3 – 4
HEAT 3:グリフィン・コラピント(USA)対 サミュエル・プポ(BRA)
HEAT 4:ジェイク・マーシャル(USA) 対 ジャック・ロビンソン(AUS)
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ女子セミファイナル・マッチアップ
HEAT 1:ルアナ・シルバ(BRA)対ブリサ・ヘネシー(CRC)
HEAT 2:イザベラ・ニコルズ(AUS)対タイラー・ライト(AUS)