
ベルズ・ビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2025年4月26日土曜日)- 2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第5戦、リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・プレゼンテッド・バイ・ボンソイは大会5日目がオンとなった。
ベルズボウルは4~5フィートのバンピーなオンショアの波だが、ハイパフォーマンスが続出。男子ラウンドオブ16の残り3ヒートから再開。続いて女子のクオーターファイナル、男子のクオーターファイナルのヒート1とヒート2が行われた。
男子クオーターファイナルH1では、日本期待の五十嵐カノアが、昨日3本のエクセレントをスコアし、コナー・オレアリーを下して勝ち上がったイーサン・ユーイングと対戦。
スタートから波を掴むカノアだが、優先権を使ってイーサンがオープニングから爆発的なパフォーマンスを見せ、7.0をスコア。
それに応えるカノアはビッグセットを掴み、クリティカルなセクションでのビッグリエトリーをメイク。エンドセクションもメイクし7.50をスコア。激しいデッドヒートが開始された。
ベルズの波にフィットしたサーフィンを見せるイーサンは、一つ一つにキレのあるターンの織り込みバックアップを5.83としてトップへ。
カノアもいつもより大きくスプレーを上げトップスコアを7.90に塗り替えて逆転。イーサンをニード8.40と追い込んでいく。後半に入り、イーサンはビッグセットを掴み、クローズセクションでリエントリーを試みるもワイプアウト。
残り5分、優先権を持ったカノアがリードをキープする中、セットが入りカノアはイーサンに波を乗らせる。7.43をスコアして少しづつ差を縮めていくが、そのままタイムアップ。
強敵イーサン・ユーイングを倒して、カノアがベルズでキャリア初のセミファイナルへ勝ち上がった。カノアはセミファイナルでジョーディ・スミスを下したモーガン・シビリックと対戦する。
これまでイーサン・ユーイングとの対決では無敗だったカノア。それを続けるために何を考えたか?という質問に対してカノアは、「イーサンをサーファーとして、そして人間としても尊敬している。 とにかくヒートアップしたかった。僕はただヒートを盛り上げたかった。彼と一緒にね。
波が来て、何度もチャンスがあった。それがスネーク(ジェイク・パターソン)とのゲームプランだった。僕らはジェイクと一緒にやっているんだ。(同じコーチ)そして幸運なことに、そんなヒートになったんです。
自分の作戦に集中して、相手の作戦に惑わされないように自分の作戦に自信を持って、1本づつ100%自分のサーフィンに集中してやりました。相手のことを考え過ぎちゃうと自分の力を取られちゃうから。その中で作戦通りいいサーフィンができて嬉しいです」
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ Presented by Bonsoy のハイライトは、WorldSurfLeague.com をご覧ください。