ケイティ・シマーズがエクセレントな演技を披露。CT第4戦サーフシティ・エルサルバドル・プロ大会4日目

プンタ・ロカ、ラ・リベルタド、エルサルバドル(2025年4月5日土曜日)– ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第4戦となるサーフシティ・エルサルバドル・プロは、今日もプンタ・ロカで半日の競技を行い、女子のクオーターファイナルの最初の3つのマッチアップが決定した。

女子のラウンドオブ16は、3~4フィートの波でヒート1から6までが行われたが、コンディションが安定せず、オンショアの風が強まったため、その日の残りの試合は中止となった。

 

 

残りのクオーターファイナルのマッチアップのヒート7では、2023年の世界チャンピオン、キャロライン・マークス(USA)がイザベラ・ニコルズ(AUS)と対戦し、ヒート8では、2度の世界チャンピオン、タイラー・ライト(AUS)がベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)と対戦する。

 

大会4日目は、迫力あるパフォーマンスと手に汗握るフィニッシュの瞬間がいくつかあった。現世界ランキング1位のケイティ・シマーズ(USA)は、2025年で4回連続のクオーターファイナル進出を決め、今大会初のエクセレントスコアを獲得した。

 

 

シマーズとともに勝ち上がったのは、同じカリフォルニア出身のベラ・ケンワージー(USA)とソイヤー・リンドブラッド(USA)だ。また、2024年のイベントで準優勝したガブリエラ・ブライアン(HAW)もクオーターファイナルに進出した。ブライアンは、今年こそ昨年以上の成績を目指している。

 

 

現世界チャンピオンのケイティ・シマーズがエクセレントスコアを記録

 

ケイティ・シマーズ(USA)WSL / Aaron Hughes
ケイティ・シマーズ(USA)WSL / Emma-Sharon

 

この日最初のヒートでは、現在世界ランキング1位のケイティ・シマーズ(USA)とルアナ・シルバ(BRA)が対戦。シマーズはギアを入れ替え、エクセレントスコアを記録して2024年世界ジュニアチャンピオンのシルバを圧倒した。

現世界チャンピオンのシマーズは、今大会のこれまでのシングルウェイブ・スコアの最高得点である8.17に並び、2025年で4年連続となるクオーターファイナル進出を決めた。

 

ケイティ・シマーズ(USA)WSL / Aaron Hughes
ケイティ・シマーズ(USA)WSL / Emma-Sharon

 

「私はただハイラインをやって楽しんでいただけ」とシマーズは語った。「本当に素晴らしい時間でした。ただ友達と一緒に過ごすだけで、最高でした。コンテストで良い成績を収めることの一番良いところはそこです。

自分にとって一番大切なのは、自分の周りに愛する人たちがいることで、それが自分にとって少し真剣になる理由であり、自分にとって良いことです。」

 

ルーキー対決でベラ・ケンワージーがエリン・ブルックスに勝利

 

ベラ・ケンワージー(USA)WSL / Aaron Hughes

 

2025年のルーキー、エリン・ブルックス(CAN)とベラ・ケンワージー(USA)は、CTキャリアで初めてのマッチアップを迎えた。両者にとってチャンスに事欠くことはなく、ヒートでは合計17本の波に乗った。最終的に、現世界ランキング10位のケンワージーが現世界ランキング6位のブルックスを上回り、今年3回連続となるクオーターファイナル進出を決めた。

 

「私は断裂したACL(前十字靭帯)を抱えてサーフィンしています」とケンワージーは言った。「100%サーフィンをしても問題ない状態ですが、膝に大きなサポーターをしないとサーフィンはできません。ただ、競技に戻って海に入れたことが嬉しいです。本当に楽しいヒートでしたし、多くのチャンスがありました。とても楽しかったです。」

 

ソイヤー・リンドブラッド(USA)WSL / Emma-Sharon

 

また、ケンワージーの同郷のサンクレメンテのライバルであるCT2年生のソイヤー・リンドブラッド(USA)は、クオーターファイナルに2度出場するなど、ソリッドなシーズンスタートを切っている。

 

19歳の彼女は今日、今シーズン3度目のクオーターファイナルを戦った。接戦となったこのマッチアップで、リンドブラッドはバックハンドで素晴らしい演技を披露し、CTのベテランで2022年のイベントで2位となったレイキー・ピーターソン(USA)を破った。

 

ソイヤー・リンドブラッド(USA)WSL / Aaron Hughes

 

「自分がこんなに早く、このレベルでプレーすることになるとは思ってもみませんでした」とリンドブラッドは語った。「今朝、そのことを考えていました。ツアー2年目に入ったばかりで、まだ20歳にもなっていないんです。ちょっとおかしいですね…。

私はこれまで本当にストレスの多いヒートを経験してきたと感じていますが、今回もまたストレスの多いヒートでした。少しスローな感じでした。これまでのヒートではセットがたくさんあったので、大きなセットを乗りこなすつもりで臨みましたが、今日は結局その波は来ませんでした。」

 

ガブリエラ・ブライアン(HAW)は昨年のリベンジを誓う

 

ガブリエラ・ブライアン(HAW)WSL / Aaron Hughes

 

昨年のイベントで惜しくも2位となったガブリエラ・ブライアン(HAW)は今回もクオーターファイナルに進出し、ファイナルデーでの雪辱を誓う。潮の動きにより、スローなヒートとなったが、ブライアンはフロントサイドを駆使し、ワイルドカードのアリッサ・スペンサー(USA)を破るのに必要なスコアを獲得し、ラウンドアップを決めた。

 

「マジでやばかったです。20分間、ずっと座っていた時もあったと思う」とブライアンは言った。「さらに悪いことに、最初のところでミスをしてしまったので、どちらに転ぶかわからなかった。もし自分の思い通りにならなかったら、本当に本当に痛い目に遭っていたところだった思う。

私が取り組んできたのは、冷静さを保ち、リセットする方法を学ぶことです。あれは真の試練でした。5.70というスコアが出ました。少し動揺しましたが、最後までやり遂げられて良かったです。そして、すぐに立ち直ってまたやり直さなければならないと分かりました。ヒートごとの勝利がすべて美しいわけではありませんが、私はやり遂げました。

 

モリー・ピックラム(AUS)WSL / Aaron Hughes
モリー・ピックラム(AUS)WSL / Aaron Hughes

 

2023年以降、モリー・ピックラム(AUS)はエルサルバドル・プロのクオーターファイナルに進出し、再びすべてを手に入れるチャンスを手にしている。

ピックラムはコンディションに適応し、ソリッドなスコアを出し、イベントワイルドカードのキラ・ピンカートン(USA)を追い込んだ。今シーズン、世界ランキング2位のピックラムは、アブダビで2位、そして直近ではポルトガルで3位という結果を残している。

 

「まず、キラ(ピンカートン)は、間違いなく簡単な相手ではなかったです」とピックラムは言った。「ワイルドカードの選手たちはみんな手強い。すでにいくつかダメージを負わされている。もちろん、彼女は本当に上手なサーファーであり、競技者でもあります。

自分にとしては、落ち着くようにしています。焦らず、35分間です。5分間追加されたので、自分が乗る波を待って、確実に波に乗れるので、とてもうれしかったです。波に乗ってワクワクするような波を判断して選び、そして、その波を乗り切るだけです。

 

ブリサ・ヘネシー(CRC)WSL / Emma-Sharon

 

ブリサ・ヘネシー(CRC)とヴァヒネ・フィエロ(FRA)は、イベントがキャンセルになる前の本日の最終ヒートで対戦。コンディションの変化により、フィエロとヘネシーは波に乗るタイミングを選ぶ必要があった。

それはクオーターファイナル進出の望みを繋ぎとめるための最後の数秒間につながった。

フィエロはヘネシーのスコアを上回る最後のチャンスを得たが、それをものにすることはできなかった。世界ランキング4位のヘネシーは、このイベントで2度目のクオーターファイナル進出を果たし、オーストラリアでのレッグを前に、今シーズンの再スタートを切る。

 

ブリサ・ヘネシー(CRC)WSL / Aaron Hughes
ブリサ・ヘネシー(CRC)WSL / Emma-Sharon

 

「まだ震えています。あれは本当にストレスのたまるヒートでした。私たちは間違いなく自分たちを追い込みすぎていました」とヘネシーは語った。「厳しいですよね? インサイドをキープして波に乗ろうとすると、セットの一番いい波に乗れない可能性もありますよね?  間違いなく、あの時の心拍数がようやく落ち着いてきました。」

 

サーフシティ・エルサルバドル・プロのネクストコールは、現地時間の明日4月6日(日)午前5時50分(日本時間の4月6日20時50分)で、試合開始は午前6時3分となる可能性がある。

 

 

サーフシティ・エルサルバドル・プロの男子ラウンドオブ32がスタートとなれば、H2でコナー・オレアリー(JPN)は セス・モニーツ(HAW)と対戦。H7で五十嵐カノア(JPN)はクロスビー・コラピント(USA)と対戦する。頑張れ!日本!

 

本日のハイライトはWorldSurfLeague.comでご覧ください。

 

 

サーフシティ・エルサルバドル・プロ女子ラウンドオブ16結果(ヒート1~6):

HEAT 1: ケイトリン・シマーズ(USA)12.67 DEF. ルアナ・シルバ(BRA)11.67
HEAT 2: ソイヤー・リンドブラッド(USA)11.97 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)11.47
HEAT 3: ガブリエラ・ブライアン(HAW)9.53 DEF. アリッサ・スペンサー(USA)7.00
HEAT 4: ベラ・ケンワージー(USA)12.16 DEF. エリン・ブルックス(CAN)11.77
HEAT 5: モリー・ピックラム(AUS)12.57 DEF. キラ・ピンカートン(USA)11.53
HEAT 6: ブリサ・ヘネシー(CRC)8.70 DEF. ヴァヒネ・フィエロ(FRA)8.50

 

サーフシティ・エルサルバドル・プロ 女子ラウンドオブ16 残り試合(ヒート7~8):

HEAT 7:キャロライン・マークス(USA)vs. イザベラ・ニコルズ(AUS

HEAT 8:タイラー・ライト(AUS)vs. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW

 

サーフシティ・エルサルバドル・プロ 男子ラウンドオブ32 :

HEAT 1:ヤゴ・ドラ(BRA)vs. サミュエル・プポ(BRA)

HEAT 2:コナー・オレアリー(JPN)vs. セス・モニーツ(HAW)

HEAT 3:グリフィン・コラピント(USA)vs. マシュー・マクギリヴレイ(RSA)

HEAT 4:リオ・ワイダ(INA)vs. マルコ・ミニョ(FRA)

HEAT 5: イーサン・ユーイング(AUS) vs. レヴィ・スローソン(USA)

HEAT 6: ジョアオ・チアンカ(BRA) vs. ジョエル・ヴォーン(AUS)

HEAT 7: 五十嵐カノア(JPN) vs. クロスビー・コラピント(USA)

HEAT 8: ジャック・ロビンソン(AUS) vs. ジョージ・ピター(AUS)

HEAT 9:イタロ・フェレイラ(BRA)vs. ブライアン・ペレス(SLV)

HEAT 10:ラムジ・ブーキアム(MAR)vs. ジャクソン・バンチ(HAW)

HEAT 11:ジョーディ・スミス(RSA)vs. デイヴィッド・シルバ(BRA)

HEAT 12:レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)vs. ライアン・カリナン(AUS)

HEAT 13:バロン・マミヤ(HAW) vs. アレホ・ムニーツ(BRA)

HEAT 14:ジェイク・マーシャル(USA) vs. コール・ハウシュマン(USA)

HEAT 15:ミゲル・プポ(BRA) vs. イアン・ゴウベイア(BRA)

HEAT 16:フィリッペ・トリード(BRA) vs. アラン・クレランド・ジュニア(MEX)

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。