キャロライン・マークスとヤゴ・ドラがCT第3戦MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルで優勝。大会最終日

ファイナリスト4名© WSL / Laurent Masurel

プライア・デ・スーパーチューボス、ペニシェ、ポルトガル(2025年3月23日、日曜日) – キャロライン・マークス(USA)とヤゴ・ドラ(BRA)が、スーパーチューボスで、4~6フィートのコンディションの中、WSLチャンピオンシップツアー第3戦MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・プレゼンテッド・バイ・コロナ・セロで優勝した。

 

 

世界トップクラスのサーファーたちは、強風とペニシェの容赦ないラインナップに苦戦を強いられたが、マークスとドラは、強豪選手たちを退けて勝利を収め、2025年の世界タイトル獲得に向けた基盤を固めた。

 

 

キャロライン・マークス、ポルトガルで2度目の優勝を飾る

 

キャロライン・マークス(USA)© WSL / Laurent Masurel
キャロライン・マークス(USA)© WSL / Laurent Masurel

 

キャロライン・マークス(USA)は、ガブリエラ・ブライアン(HAW)との接戦のファイナルで、自身7度目となるCT勝利、ポルトガルでは2度目の優勝を果たした。

フロリダ出身の23歳はツアーでも最も安定した女子選手の一人であり、2019年以来最高のシーズンのスタートとなった。

2024年にはオリンピック金メダルを獲得し、世界ランキングではケイティ・シマーズ(USA)に次ぐ2位という夢のような年を過ごしたマークスは、この勢いの波に乗って2025年シーズンに臨む。

 

 

ウェイブセレクションは、スーパーチューボスの移り変わるラインナップにおいて重要な要素であり、2019年のイベント勝者であるマークスや、イベントを通して目覚ましいパフォーマンスを見せたポルトガル初出場のブライアンを動揺させることさえあった。

 

ファイナルの序盤、両サーファーはオープンフェイスではない波を選んだことで、2つのミッドレンジのスコアを獲得し、スコアを伸ばすことができなかった。

 

マークスとブライアンは、自分たちのポジションをキープするのが難しい波と戦い、最後の数分間でプライオリティのミスを犯したことで、マークスが優位に立ち、守りに徹して僅差を守り抜いた。 時間がなくなるにつれ、緊張が高まったが、マークスはペニシェでの2度目の優勝を確実にするのに十分なパフォーマンスを披露した。

 

 

 

「最高のファイナルではなかっけど、それでも勝てたのだから、良しとしましょう」とマークスは言った。

「本当に難しかったけど、勝ててとても嬉しいです。ここ数年はシーズン後半に勢いがついてきた感じだったから、今シーズンは初戦から勝ち続け、すべてのイベントでファイナルデーまで勝ち進めて、本当に嬉しいです。

この辺りは本当に良い環境なので、この機会を父と共有できるのは本当に特別な気分です。父はあまりイベントには来ないので、一緒に来てもらえるのは本当に嬉しいです。」

 

マークスはこの勢いのまま、次戦のサーフシティ・エルサルバドル・プロに臨む。彼女は、この大会で2連覇中のディフェンディングチャンピオンである。

2024年のエルサルバドルでのファイナルは、マークスとブライアンによる最後の対戦マッチアップであり、また、いずれのサーファーにとっても、レギュラーシーズンにおける最新のCTファイナル進出でもあった。

 

マークスはセミファイナルでモリー・ピックラム(AUS)を破り、ファイナル進出を決めた。ピックラムはバレルを狙っていたが、どの試みでも出口を見つけることができなかった。

ヒートの大半でプライオリティを握っていたにもかかわらず、チャンスはほとんどなかった。マークスはバックハンドで1つのビッグマニューバーを決め、それを足掛かりにピックラムを追い詰めた。

 

刻々と変化するコンディションに適応し、全く新しいバンクをサーフィンする中、エリン・ブルックス(CAN)とガブリエラ・ブライアン(HAW)の2人はファイナル進出のスポットを巡って熾烈な争いを繰り広げた。

 

両サーファーともヘビーなセクションで力と集中力を発揮し、互角の戦いとなった。 ブルックスはブライアンのパフォーマンスに迫る活躍を見せ、ヒートトータルスコアは0.20ポイント差まで迫ったが、ブライアンを上回ることはできず、ブライアンはポルトガルで初のファイナル進出を果たした。

 

ガブリエラ・ブライアン(HAW)© WSL / Laurent Masurel

 

「最高のファイナルではなかったけれど、キャロライン(・マークス)とそれを共有できて本当に良かったです」とブライアンは語った。

「彼女は本当に素晴らしい人なんです。うまくいけば、今年あと数回はファイナルを共有できると願ってます。ポルトガルでは素晴らしい時間を過ごしたし、あらゆるコンディションでサーフィンしたから、ファイナルに進めて最高でしたね」

 

 

ヤゴ・ドラがキャリア2度目のCT優勝をスコアし、世界ランキング1位のイタロ・フェレイラを破る

 

ヤゴ・ドラ© WSL / Manel Geada
ヤゴ・ドラ© WSL / Manel Geada

 

ツアー7年目にして、ヤゴ・ドラ(BRA)はついに本領を発揮し、そのパフォーマンスが示されつつある。

2023年のVIVOリオプロで自身初となるCT勝利をスコアしたとき、彼はギアを一段シフトアップした。それ以来、ドラは2024年のエルサルバドルとリオで2位となったが、ブラジリアンは次の勝利を手にするために努力を続けている。

 

 

今日、彼はマラソンデーを戦い抜き、ファイナルでイタロ・フェレイラ(BRA)を、セミファイナルでイーサン・ユーイング(AUS)を、クオーターファイナルでジャック・ロビンソン(AUS)を、そしてラウンドオブ16でイマイカラニ・デヴォルト(HAW)を破り、その偉業を成し遂げた。

 

ヤゴ・ドラ© WSL / Manel Geada

 

「昨シーズンは2つのファイナルに出場し、そのイベントで自分が最高のサーファーであるように感じましたが、結局は優勝を逃してしまいました」とドラは言いました。「今回は逃すつもりはありませんでした。どうしても勝ちたかったのです。」

 

ブラジリアン同士のファイナルとなったこの試合では、現在世界ランキング1位のイタロ・フェレイラヤゴ・ドラ(BRA)の2人が、エアリアル・アタックにおいて最も安定したサーファーとして、スーパーチューボスのコンディションで常にエアショーを繰り広げていた。

 

ドラとフェレイラは激しいバトルを繰り広げ、よりビッグにクリティカルな反撃で応えた。フェレイラは、巨大なフロントサイド・エアでシングルウェイブ・スコア最高得点を獲得したが、ドラはバックアップライドに創造性を加え、フェレイラを上回るスコアを獲得した。

2019年の世界チャンピオンは、首位に返り咲くにはミッドレンジのスコアが必要だったが、何度もチャンスがあったにもかかわらず、逆転には至らず。

 

昨年のVIVOリオプロでのファイナルの再戦で、ドラはペニシェで勝利を収めるためにスコアを確定させた。

 

 

「イタロ(フェレイラ)とサーフィンするのはいつも本当にハードなんです」とドラは言った。

「彼は常に勝利のために必要なことをするけど、自分にとって今日は勝利する方法を見つけられて本当に嬉しいです。神に感謝しなければならないです。神のおかげでファイナルまで勝ち進み、この勝利を手にすることができました。今週はここで何か特別なことが起こりそうな気がしていたけど、その通りにな李ました。」

 

ドラは世界ランキングで11位も上げて4位となった。28歳のドラは最近新しいコーチを迎え、2023年のVIVOリオプロ以来の優勝となった。

 

 

ヤゴ・ドラ© WSL / Manel Geada

 

「変化には常にリスクが伴いますが、すべてがうまくいったときの気持ちは最高です」とドラは続けた。「正しいか間違っているかに関わらず、誰もがそのことについて話題にするでしょう。でも、自分は今でも自分自身に満足していますし、これからも自分がやりたいことを続けていくつもりです」

 

 

イーサン・ユーイング(AUS)© WSL / Laurent Masurel

 

ドラはセミファイナルで、昨年のイベント準優勝者であるイーサン・ユーイング(AUS)を破り、エアリアルでヒートを支配し、ファイナル進出を決めた。 ユーイングは、クオーターファイナルでフィリッペ・トリード(BRA)と対戦した際には、完璧なバレルをバックハンドでメイクし、10点満点中9.17点をスコアするエクセレントな演技を披露したが、ドラとの対戦では及ばなかった。

 

R16ではビッグエアのフルローテーションで9.17をスコアしたイタロ・フェレイラ© WSL / Manel Geada

 

フェレイラは、イベント全体を通して、優勝候補の筆頭と思われた。ラウンドオブ16で、フェレイラはフルローテーションの大技を成功させ、9.17ポイントを獲得してクオーターファイナルに進出した。

そして、クオーターファイナルでは、和井田リオ(INA)を破った。その勢いはセミファイナルでも続き、レクサス・パイプ・プロ勝者のバロン・マミヤ(HAW)と対戦した。

 

どんな体勢でもエアをメイクするイタロ・フェレイラ© WSL / Laurent Masurel

 

「長い1週間だったし、本当に自信があったけど、ファイナルではいくつかミスをしてしまった」とフェレイラは語った。「ヤゴ(ドラ)と戦うのはいつも嬉しいよ。おめでとう。ここは大好きだし、たくさんの良い思い出がある。まだ長いシーズンが残っているから、次の試合でも頑張ろう」

 

 

イタロ・フェレイラとケイティ・シマーズがイエロー・リーダー・ジャージをキープ

イタロ・フェレイラ© WSL / Manel Geada
ケイティ・シマーズ(USA) © WSL / Manel Geada

 

ケイティ・シマーズ(USA)は、イエローのリーダージャージを保持したままエルサルバドルでの次の戦いに臨むモリー・ピックラム(AUS)がペニシェで優勝すれば、シマーズをランキングで追い抜くチャンスがあったが、ピックラムがファイナルに進出できなかったため、シマーズは世界第1位の座を維持している。

 

フェレイラの今シーズンエクセレントなスタートにより、2019年のワールドチャンピオンのリードはさらに広がった。

 

一方、バロン・マミヤ(HAW)は、ホームであるハワイ以外の場所で2度目となるセミファイナル進出を果たし、世界ランキング2位の座をキープした。

25歳の彼は、クオーターファイナルでマルコ・ミニョ(FRA)を破り、ミニョのCT最高成績を更新した。これにより、ルーキーはランキングを13ランク上げて18位となった。

 

今回ラウンドオブ16で敗れた五十嵐カノアは、ランキングを一つ下げて8位をキープ。コナー・オレアリーは5ランクダウンで21位。ミッドカットのギリギリのラインとなってきた。残りのエルサルバドル、ベルズ、ゴールドコースト、マーガレットリバーでなんとか巻き返してほしい。頑張れ!日本!

 

2025 MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・コロナ・セロのハイライトは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・ 女子最終結果:

優勝 – キャロライン・マークス(USA)7.90

2位 – ガブリエラ・ブライアン(HAW)6.97

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・ 男子最終結果:

優勝 – ヤゴ・ドラ(BRA)13.37

2位 – イタロ・フェレイラ(BRA)12.43

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Cero 女子セミファイナル結果:

HEAT 1:キャロライン・マークス(USA)8.53 モリー・ピックラム(AUS)7.50

HEAT 2:ガブリエラ・ブライアン(HAW)11.83 エリン・ブルックス(CAN)11.63

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Cero 男子セミファイナル結果:

HEAT 1:ヤゴ・ドラ(BRA)12.83 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)3.50

HEAT 2:イタロ・フェレイラ(BRA)11.04 DEF. バロン・マミヤ(HAW)9.93

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Cero 男子クオーターファイナル結果:

HEAT 1:ヤゴ・ドラ(BRA)15.50 DEF. ジャック・ロビンソン(AUS)8.50

HEAT 2:イーサン・ユーイング(AUS)12.50 DEF. フィリッペ・トリード(BRA)8.96

HEAT 3: イタロ・フェレイラ(BRA)9.87 DEF. リオ・ワイダ(INA)6.43

HEAT 4: バロン・マミヤ(HAW)10.34 DEF. マルコ・ミニョ(FRA)9.27

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Cero 男子ラウンドオブ16結果:

HEAT 1:ジャック・ロビンソン(AUS)11.93 DEF. リアム・オブライエン(AUS)6.00

HEAT 2:ヤゴ・ドラ(BRA)12.17 DEF. イマイカラニ・デヴォルト(HAW)6.33

HEAT 3:イーサン・ユーイング(AUS)12.76 DEF. コール・ハウシュマン(USA)7.94

HEAT 4:フィリッペ・トリード(BRA)9.43 ジョーディ・スミス(RSA)8.47

HEAT 5:イタロ・フェレイラ(BRA)12.84 ジョエル・ヴォーン(AUS)9.00

HEAT 6:和井田リオ(INA)9.17 五十嵐カノア(JPN)7.36

HEAT 7: マルコ・ミニョ(FRA)9.50 DEF. セス・モニーツ(HAW)4.83

HEAT 8: バロン・マミヤ(HAW)12.84 DEF. レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)11.23

 

次の2025 CTはサーフシティ・エルサルバドル・プロ

2025年チャンピオンシップツアーの次なる開催地は、サーフシティ・エルサルバドル・プロとなる。サーフシティ・エルサルバドル・プロは、2025年4月2日(水)から4月12日(土)まで開催される。

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。