フィリップ・アイランド・プロ QS 3,000が終了。オーストラリア/オセアニアとアジアCS出場者確定。岩見天獅もCS入り

男女ファイナリスト4名 WSL / Tom Bennett

フィリップ・アイランド、ビクトリア州 / オーストラリア(2025年3月22日土曜日) – ソフィー・マカロック(AUS)とザビエル・ハックスタブル(AUS)が、2025年フィリップ・アイランド・プロ・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)QS3,000イベントで優勝した。

 

この2人は、2025年のWSLチャレンジャー・シリーズへのスポットを狙うアジアパシフィックのの有望なサーファーたちの中から、大勢の選手を打ち負かした。ケープ・ウーラマイは、ファイナルデーに3~5フィートのクリーンな波を提供した。

 

大会会場 © WSL / Tom Bennett

 

ザビエル・ハックスタブル(AUS)が、ケープ・ウーラマイで圧巻の勝利を収めた。2022年のフィリップアイランド・プロQS1,000ファイナルの再戦となったこの試合で、ハックスタブルは、同じビクトリア州出身で親友でもあるタリー・ワイリー(AUS)を力強いパフォーマンスで打ち負かした。

 

ザビエル・ハックスタブル(AUS)© WSL / Tom Bennett

 

ワイリーは、この試合では絶好調で、スタートから優勢に立ち、良き友人である対戦相手を破り、チャレンジャー・シリーズへの出場権を確保するために必要な勝利をこの場所でまたも収めるかに見えた。

 

しかし、ハックスタブルは7.40ポイントを出し、さらに巨大なクローズアウトセクションでバックサイドスナップを決め、10点満点中9.00ポイントを獲得した。

 

 

ワイリーは、3つのフロントサイド・ハックでエクセレントな8.00を獲得して追い上げたが、ハックスタブルのヒートスコア16.40は、彼には追いつけないほど高く、ハックスタブルがキャリア2度目となるQS3,000イベント優勝を勝ち取った。

 

 

ザビエル・ハックスタブル(AUS)© WSL / Tom Bennett

 

「決勝に進出して優勝できて、とても興奮しています」とハックスタブルは言った。「親友に勝つのは、もちろん複雑な気持ちです。彼がクオリファイして、一緒に世界を旅したいと思っているので。でも、他の方法では満足できません。地元で親友とイベント優勝を争うほど素晴らしいことはありません。今週は最高でした。優勝して、2025年のチャレンジャー・シリーズに入れて、本当に嬉しいです。」

 

タリー・ワイリー(AUS)© WSL / Tom Bennett

 

ワイリーの2位という結果は、2025年のチャレンジャー・シリーズ出場を確実にするために必要な勝利数より1つ少ないものだった。しかしダブル・クオリファイヤーによりカットラインが1つ下がったため、ワイリーは2位という結果により、2025年のチャレンジャー・シリーズ出場権を獲得した。

 

「私は本当にそうなることを期待していました」とワイリーは語った。「この大会では上位進出が必要だと分かっていましたし、本当にジェットコースターのような展開でした。最終的に必要なことをやり遂げ、今年またCSに戻ってくることができると分かって、とても興奮しています。」

 

ソフィー・マカロック(AUS)は、今週のフィリップ・アイランド・プロで素晴らしいパフォーマンスを披露し、2度目のQSイベントでの優勝を果たした。

 

マカロックは、ほぼ1年前にマーガレット・リバーでサーフィン中に背骨を折った後、最近になってようやく海に戻ってきた。元CT選手のマカロックは、チャレンジャー・シリーズへのワイルドカードを獲得したが、今シーズンに向けて経験を積むためにQSでサーフィンしている。

 

ソフィー・マカロック(AUS)© WSL / Tom Bennett

 

彼女の復帰は、彼女の自信を大いに高めることとなった。彼女は優勝を果たし、イベント全体で最も高いスコアをいくつか記録し、ファイナルでは2ウェイブスコアは16.25(20点満点)を記録した。

 

オセアナ・ロジャース(AUS)を破ったマカロックのタイミング、パワー、そしてテクニックは、ケープ・ウーラマイの波とパーフェクトにマッチし、彼女は同会場で2度目のWSL優勝を果たした。

 

 

「フィリップ・アイランドで優勝できて本当に嬉しいです」とマカロックは語った。「APACのQSは非常にレベルが高く、今週はどの選手も素晴らしい滑りを見せていたので、このような形で優勝できて自信を持てたことは素晴らしいことです。

 

これ以上ないほど最高の形で競技に復帰することができました。そして、ここでの結果とゴールドコーストでの結果で、私の幸運を使い果たしていないことを願っています。フィリップ・アイランドでの試合は大好きです。私の家族はみんなビクトリア州出身なので、この海岸線と海の迫力が大好きなんです。ここで優勝できて本当に嬉しいです。」

 

オセアナ・ロジャース(AUS)© WSL / Tom Bennett

 

優勝は逃したものの、オセアナ・ロジャース(AUS)は、マカロックに次ぐ準優勝というQSレベルでの自己最高成績を収めた。

ロジャースはイベントを通して際立った活躍を見せ、ファイナルではシングルウェーブスコアで最高得点を記録し、何度もヒート勝利を収めた。今日の結果により、ランキングが3位に上がり、2025年のチャレンジャー・シリーズへの出場権を正式に獲得した。

 

「ここでファイナルまで勝ち残ったなんて信じられない」とロジャーズは語った。「接戦が多かったので、最終的にここに立てたのはラッキーだと思っています。まだ実感がわいていませんが、次はチャレンジャーシリーズのようです。それはとても素晴らしいことです。」

 

 

エリー・ハリソンとキアン・ファルビーがフィリップ・アイランド・プロ・ジュニアで優勝

 

エリー・ハリソンとキアン・ファルビー WSL / Tom Bennett

 

同時開催のフィリップ・アイランド・プロ・ジュニアでは、エリー・ハリソン(AUS)とキアン・ファルビーがそれぞれ優勝して幕を閉じた。

ハリソンは、ビクトリア州で開催されたQS 3,000イベントでも5位タイでフィニッシュし、強力な一週間を締めくくった。

パワフルなナチュラルフッターは、ファイナルで13.00ポイントのヒートトータルを記録し、ステラ・グリーン(AUS)、テイラ・グリーン(NZL)、ナタリー・フェンサム(AUS)を抑え、圧倒的なパフォーマンスを披露した。

 

2025年に開催予定のAPACチャレンジャー・シリーズ出場者

 

WSLアジアとWSLオーストラリア/オセアニア地域が共同開催するフィリップ・アイランド・プロQS3,000は、2025年のWSLチャレンジャー・シリーズの出場権を決定する今年最後のイベントとなった。今年の予選は下記を参照。

アジア男子ではブロンソン・メディがWJCとQSのダブル・クオリファイとなったため、QS6位の岩見天獅が入っている。

 

WSLオーストラリア/オセアニア男子

1、 カイアス・キング

2、ザビエル・ハックスタブル

3、オスカー・ベリー

4、ウィンター・ヴィンセント(ダブル・クオリファイ)

5、ジャービス・アール

6、ジョシュ・カー

7、ビリー・ステアマンド

8、タリー・ワイリー

 

WSLオーストラリア/オセアニア女子

1、シエラ・カー

2、ジャリー・ストークス

3、オセアナ・ロジャース

4、ウィロー・ハーディ

 

WSLアジア男子

1 、ブロンソン・メイディ(ダブル・クオリファイ)

2、 西慶司郎

3、 伊東李安琉

4、 加藤翔平

5、 安室丈

6、 岩見天獅

 

WSLアジア女子

1 、都築虹帆

2、 松岡亜音

3 、池田美来

 

男女各1名のリージョナル・ワイルドカードに関しては発表されていない。

 

2025年フィリップ・アイランド・プロ QS 3,000は、3月17日から22日まで、オーストラリアのビクトリア州バス・コースト・シャイアのフィリップ・アイランドにあるケープ・ウォラマイで開催された。詳細については、 WorldSurfLeague.comをご覧ください。