今シーズンのチャレンジャーシリーズ最終戦「コロナ・サクアレマ・プロ」が開幕。男女ラウンド1が終了。

松岡亜音(JPN)© WSL / Thiago-Diz.

ブラジル、サクアレマ、プライア・デ・イタウナ(2024年10月12日土曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)コロナ・サクアレマ・プロ presented by Banco do Brasilは、2024年チャレンジャー・シリーズの第6戦目にして最終戦として、本日、プライア・デ・イタウナで開幕した。

クリーンな3~4フィートのスウェルとオフショアの風が吹く中、今年最後のチャレンジャー・シリーズのイベントに選手たちが集結し、男子ラウンド80と女子ラウンド48が終了した。

 

Highlights from Day 1 of the Corona Saquarema Pro presented by Banco Do Brasil 2024

 

 

2024年のチャレンジャー・シリーズの最終イベントとなるコロナ・サクアレマ・プロは、2025年のエリート・チャンピオンシップ・ツアー参加選手を決める最後のチャンスとなる。次のラウンドではシナリオがさらに展開される中、本日は、チャレンジャー・シリーズ・サーファーにとって深刻な脅威となり得る新たな顔ぶれが登場した。

 

 

強烈なバックハンドを披露して1位で勝ち上がった松岡亜音 © WSL / Thiago-Diz.

 

男子ラウンド80と女子ラウンド48のオープニングアクションでは、2025年のCT資格取得に向けた最後の挑戦にすべてを賭ける者たちに、早々に脅威が訪れた。

ジャクソン・ベイカーとフランシスカ・ベセルコの圧倒的なデビューは、序盤のダニエル・テンプラー、松岡亜音、リクソン・ファルカオ、アレクシア・モンテイロらとともに、スタンダードを確立した。そして今、上位陣は自分たちのデビューに備え、世界トップクラスのスポットを獲得するために、自分の名前をプッシュしている。

 

 

アレクシア・モンテイロ(BRA)は、チャレンジャー・シリーズ初出場にして初勝利を収めた。このレベルの大会に初出場したモンテイロは、9.53をスコアしたハワイのエウェレイウラ・ウォン、同郷のタイナ・ヒンケル、USAのタリア・スウィンダルを抑えての勝利となった。

 

現在チャレンジャー・シリーズにフル参戦して2年目、総合ランキング25位のウォンは、このヒートで最も高いランキングを誇る選手であり、このヒートでは2位でラウンドアップ。2024年のパリオリンピックにブラジル代表として出場したヒンケルが、モンテイロとウォンにはわずかに及ばず敗退となった。

 

アレクシア・モンテイロ(BRA)© WSL / Thiago-Diz.

 

「今ここにいられてとても嬉しいです」とモンテイロは言った。「招待状が届いたのは2日前のことでした。ここに来るまでが大変だったけど、本当に嬉しい。自分にとって初めてのチャレンジャーシリーズなんです。たくさんの感情が湧き上がっています。

ヒートを通過したとき、父が泣いているのが見えました。自分にとってもこの瞬間はとても大切なものなので、自分も泣いていた。今年は素晴らしい年だったし、これは自分の夢なんです。ここにいたい。来年もチャレンジャー・シリーズの出場資格を得られるかどうかはわからないけど、今はこの瞬間に集中しなければならない。今はとても幸せです。

 

 

コロナ・サクアレマ・プロ初日で最高スコアを記録したベセルコは、チャレンジャー・シリーズで世界ジュニア・チャンピオンのポテンシャルを証明する強烈なハンマーショットを披露した。

 

 

松岡亜音(JPN)© WSL / Thiago-Diz.
松岡亜音(JPN)© WSL / Thiago-Diz.
野中美波(JPN)© WSL / Daniel-Smorigo
松岡に次いで2位で勝ち上がった野中美波(JPN)© WSL / Daniel-Smorigo

 

アジアとヨーロッパを代表するサーファーたちは素晴らしい一日を過ごした。都築虹帆(JPN)と松岡亜音(JPN)はヒートで高得点をスコアし、オリンピック銅メダリストの都築有夢路(JPN)と野中美波(JPN)も勝ち上がった。

 

一方、2度のオリンピック出場経験を持つテレサ・ボンバロ(POR)が勝利を収め、2022年のWSLワールドジュニアチャンピオン、フランシスカ・ベセルコ(POR)と姉妹のジャニレ・ゴンザレス・・エチェバリ(EUK)とアネット・ゴンザレス・・エチェバリ(EUK)が3つのヒートを連続で制した。

 

都築虹帆(JPN)は、今年の自己最高ヒートトータルスコアを記録し、女子ベストスコアをマーク。7.00を6.67でバックアップして、2ウェイブ・トータルを13.67をスコアした。

 

都築は、30分のヒート開始から7分以内に、シャープでダイナミックなサーフィンで両方のスコアを確実に決めた。21歳の彼女は、QS(クオリファイング・シリーズ)でも調子を取り戻し、QS3,000を地元日本で連勝し、その成功をチャレンジャー・シリーズにもつなげている。

 

都築虹帆(JPN)© WSL / Daniel-Smorigo
都築虹帆(JPN) © WSL / Thiago-Diz.

 

「トリッキーなヒートだったけど、とにかく良い波を狙って楽しんでいました。」と都筑は言った。「良い波でした。このサクアレマという街は、天気も良いし、人も良いし、食べ物も美味しいし、それにこのイベントには最高のコンディションですね。このイベントでは最高のサーフィンをしよう思っています」

 

男子ではブラジリアンサーファーたちは、ほぼすべてのヒートで勝ち進み、元CTサーファーのアレックス・リベイロ(BRA)、2019年WSLワールドジュニアチャンピオンのルーカス・ヴィセンテ(BRA)、ガブリエル・アンドレ(BRA)、レオ・カサール(BRA)、カウア・コスタ(BRA)、イベント・ワイルドカードの選手もそれぞれのヒートで勝ち進んだ。

 

怪我からの回復に苦しんだ1年を経て、元CTサーファーのジャクソン・ベイカー(AUS)は、イベント最初のヒートでエクセレントなスコア、8.00(10点満点中)と、2ウェイブ・トータルを15.00(20点満点中)でスタートした。

 

ジャクソン・ベイカー(AUS)© WSL / Daniel-Smorigo
ジャクソン・ベイカー(AUS)© WSL / Thiago-Diz.

 

母親を乳がんで亡くした経験を持つ27歳のベイカーは、新たな目的を持ってサーフィンに臨み、最近乳がんの診断を受けた友人の家族に賞金の一部を寄付することを決めた。


「自分にとってはかなり辛い1年だったが、最後のイベントを迎えるにあたっては、いい気分だ」とベイカーは語った。「とにかくいい結果を残したい。今月は国際乳がん啓発月間なので、自分にとって本当に特別な月だ。

母を偲んでピンクのボードを用意した。ここに来られただけでも本当に特別なことなんだ。CTクオリファイの可能性はないが、自分としては良いサーフィンをしたいだけだ。15ポイントを獲得できて、かなり満足している」と語った。

 

大音凛太© WSL / Thiago-Diz.
大音凛太© WSL / Daniel-Smorigo

 

日本男子では、ラウンドオブ80のH3に大音凛太、H5に安室丈が登場。大音凛太はスタートから5.33をスコア。ラストライドではクローズセクションでのソリッドなリエントリーをメイク。トップスコアを6.33に塗り替えでトップでラウンドアップを決めた。

 

「なかなかCSで勝てない中、こうやって1位でラウンドアップできて嬉しいです。このまま引き続き明日も頑張るので応援お願いします。」と大音が言った。

 

安室丈© WSL / Daniel-Smorigo
安室丈© WSL / Daniel-Smorigo

 

安室丈はカーヴィングターンのコンビネーションで、ヒート前半2位のポジションを手に入れるも、後半に逆転されて惜しくも3位で敗退。残り3分で見せた最後のロールインがメイクできていれば逆転だったかもしれない。悔しい敗退となった。

 

脇田紗良© WSL / Thiago-Diz.

 

女子ラウンドオブ48のH2都築虹帆、H5都筑有夢路、H7松岡亜音、野中美波がラウンドアップ。H6脇田紗良は波とリズムが合わずに自分のサーフィンを見せられないまま敗退となった。

 

 

明日の大会2日目でトップシードが登場する男子ラウンドオブ64がスタートとなれば、H5大音凛太、西慶司郎、H-10大原洋人、H-11伊東李安琉が登場する。

女子ラウンドオブ32ではH2都築虹帆、H6都筑有夢路、H7松岡亜音、H8野中美波が出場。

 

 

ライブ中継を見る

コロナ・サクアレマ・プロ presented by Banco do Brasilは、10月12日から10月20日まで、ブラジルのサクアレマのプライア・デ・イタウナで開催される。この大会はWorldSurfLeague.com無料のWSLアプリでライブ中継される。

オフィシャルサイト:Corona Saquarema Pro

Presented By Banco do Brasil

Saquarema, Rio de Janeiro, Brazil