ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア、USA(2024年8月8日木曜日)- ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の「レクサスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by パシフィコ」は、2024年チャレンジャー・シリーズの第4戦となり、サイズアップしたスウェルがハイ・パフォーマンス・アクションの舞台を提供した。
Highlights From Day 2 Of The Lexus US Open Of Surfing Presented By Pacifico 2024
大会2日目の男子のラウンドオブ64では、4~6フィートの南スウェルが終日入り、トップシード同士の戦いが繰り広げられた。男子と女子のラウンドオブ32は現地時間の8月9日(金)に開催される。
世界ジュニアチャンピオンのジェット・シリングがホームで勝利を飾る
カリフォルニア州サンクレメンテの ジェット・シリング(USA)は、2023年度の世界ジュニアチャンピオンに輝いた。シリングはフォアハンドで7.43(10点満点)という素晴らしいスコアをマーク、ラウンドオブ32へ向けて余力を残していることを示した。今、シリングは今年を好転させ、2025年のCTクオリファイに向けて急上昇を始めようとしている。
「僕はただ情熱的にサーフィンをしているだけで、正直言ってヒートをメイクするのは久しぶりです。」と語ったシリング。
「タフな1年だったので、ヒートに勝てて気合いが入っています。コーチのジェイク・デイビスに助けてもらっているし、グリフィン・コラピントとも引っ越してきたばかり。みんなにすごく感謝しているし、自信を与えてくれています」。
同じ南カリフォルニア出身の2024年CTルーキー、クロスビー・コラピント(USA)とコール・ハウシュマン (USA)も、元CTベテランのコロヘ・アンディーノ(USA)と共にラウンドオブ64を勝ち上がった。コロへは、USオープンで2度優勝しているハンティントン・ビーチの五十嵐カノア (JPN)を下して2位でラウンドアップ。
マルコ・ミニョの華麗なデビュー戦はほぼパーフェクト
新進気鋭のマルコ・ミニョ(FRA)は、南カリフォルニア出身のコール・ハウシュマン(USA)とケイド・マトソン(USA)、そしてオーストラリア出身のディラン・モフィット (AUS)を相手に、衝撃的なラウンドオブ64デビューを飾り、ハンティントン・ビーチでの存在感を示した。
ミニョは、ハウシュマンとマトソンの猛追にもかかわらず、驚異的なエアリアルとパワフルなバックハンドで、9.67(10点満点)を含むヒート・トータル18.24(20点満点)をスコア。2022/2023年ヨーロッパ・クオリファイング・シリーズ(QS)の勝者であるミニョは、今シーズンの巻き返しを狙う。「このように2本の波をゲットするのは本当に良い気分です。
「あのレフトを見つけて、またヒートに復帰することができたし、自信もついたから本当にいい気分。」とミニョが言った。
「多くの人が驚いていると思いますが、自分はこのようなサーフィンが出来ると分かっています。でも、コール・ハウシュマンとケイド・マトソンには本当にリスペクトしています。彼らは素晴らしいサーファーだから、そういうサーファーに勝てたことは最高です」。
マテウス・ハーディ、メジャーリーグでの素晴らしいパフォーマンス
長年のCTクオリファイ争いをしているマテウス・ハーディ(BRA)は、ハンティントン・ビーチで見事なデビューを飾り、結果を残したいという意思を明確にした。
ハーディのプログレッシブなスタイルとパワフルなターンは、同じブラジリアンのマイケル・ロドリゲス(BRA)、ジャスティン・ベクレ(FRA)、カイ・マーティン(HAW)を抑えて、16.43(20点満点)という素晴らしいヒート・トータルを記録した。
「ランキングを落としているので、何人かの友人と話をしました。ヤゴ・ドラに『お前は毎ヒート8点台を取るべきだ』と言われたんです」とハーディ。
「彼に言われて解放されて、試したかったことは、すべて試したし、コンディションも最高でした。チャレンジャーの2戦はファーストラウンドで敗退したので、このヒートに進出できたことは大きな自信になりました。昨年はいろいろなことが起こったけど、今はすべてをまとめて、ここと残りのシーズンで逆転しようと思っています。」
伊東李安琉がランキングを揺るがす大逆転劇を演じる。
伊東李安琉 (JPN)はラウンドオブ64で、2023年のワールド・タイトル候補であるジョアオ・チアンカ(BRA)、元CTコンペティターであるサミュエル・プポ (BRA)、マキシム・フスナット(FRA)を含むCTクラスのヒートとの対戦となった。
伊東はパワフルなサーフィンで、14.83のヒートトータルをスコア。現在のNo.2のプポとチアンカを退けてラウンドオブ32へ勝ち進んだ。
「あのヒートに出場した選手は皆良いサーファーですが、自分も良いサーファーなので、このヒートを勝ち上がって嬉しいです」と語った伊東。「チャレンジャー・シリーズでエクセレントスコアを出したのは初めてです。ヒート勝利を手にして本当に最高の気分で、ただただ感謝しています。」
また、ラウンドオブ64で輝かしい勝利を収めた、2023年イベント準優勝のクロスビー・コラピント(USA)、元CTコンペティターのジェイコブ・ウィルコックス(AUS)、ルッカ・メシナス(PER)、カイオ・イベリ(BRA)、モーガン・シビリック(AUS)、2022WSLワールド・ジュニア・チャンピオンのジャービス・アール (AUS)、現チャレンジャー・シリーズNo. 3のマイキー・マクドナー(AUS)、ブラジルのベテラン、ラファエル・テイシェイラ(BRA)、そしてカリフォルニア州ベンチュラのディミトリ・プーロス (USA)がラウンドオブ32に進出した。
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伊東李安琉がトップ通過。
男子ラウンドオブ64ではH1西慶司郎、H4伊東李安琉、H14大原洋人、H16五十嵐カノアが登場。西は高得点をマークする好調なスタートを切ったが、後が続かず惜しくも敗退。
伊東はヒート終盤まで4位を強いられていたが、最後のバックハンドの2ターンコンボでエクセレントの8.00をスコア。トップに躍り出てラウンドアップ。
大原洋人は、スタートからレフトとライトの波を掴み、5.00と4.40をスコアしてヒートをリード。キレのあるサーフィンを披露した。
しかし、後半に逆転されて3位に。優先権を持って最後に掴んだレフトで2ターンコンボを決めるがニード6.97に対し、スコアは6.20と僅かに足らず。このUSオープンで結果を残し、CTクオリファイに一歩前進したかった大原にとって痛い初戦敗退となった。
カノアはバックハンドのフルローテーションなどを決めるも、元CTサーファーのコロヘやモーガン・シビリックにやられて敗退。
20日にはフィジーで始まるCT最終戦に向けてオリンピックの疲れを癒してほしい。
明日試合が再開されれば、女子ラウンドオブ32では、H1松岡亜音、H3都築虹帆、H4脇田紗良、H8都筑有夢路が登場。
男子ラウンドオブ32では、H2に伊東李安琉が登場。
がんばれ!日本!
イベント主催者は、現地時間の午前7:00 に再集合し、7:35の競技開始を目指す。
レクサスUSオープン・オブ・サーフィン男子ラウンドオブ64結果:
HEAT 1:ジャービス・アール(AUS)11.93 DEF. イアン・ゴウベイア(BRA)11.33、西慶司郎(JPN)8.93、ナット・ヤング(USA)5.00
HEAT 2:ミゲル・プポ(BRA)14.80 DEF. ジャドソン・アンドレ(BRA)12.70、マイケル・ダンフィ(USA)12.60、ジョシュ・バーク(BRB)11.30
HEAT 3: ラファエル・テイシェイラ(BRA)14.74 DEF. エドガード・グロッジア(BRA)13.90、リーバイ・スローソン(USA)13.74、オーウェン・モス(USA)9.94
HEAT 4:伊東李安琉(JPN)14.83 DEF. ジョアオ・チアンカ(BRA)12.76、サミュエル・プポ(BRA)11.93、マキシム・フスナット(FRA)9.96
HEAT 5:マイキー・マクドナー(AUS)15.34 DEF. ジョエル・ヴォーン(AUS)14.10、オスカー・ベリー(AUS)10.10、カイアス・キング(AUS)10.00
HEAT 6:マテウス・ハーディ(BRA)16.47 DEF. マイケル・ロドリゲス(BRA)14.06、ジャスティン・ベクレ(FRA)14.00、カイ・マーティン(HAW)11.56
HEAT 7:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)13.33 DEF. アラン・クレランド(MEX)13.30、デイヴィッド・シルバ(BRA)12.87、カウア・コスタ(BRA)10.97
HEAT 8:イアン・ジェンティル(HAW)15.33 DEF. クロスビー・コラピント(USA)14.37、リーフ・ヘイズルウッド(AUS)13.77、ジョン・メル(USA)10.86
HEAT 9:マルコ・ミニョ(FRA)18.24 DEF. コール・ハウシュマン(USA)15.00、ケイド・マトソン(USA)13.40、ディラン・モファット(AUS)11.33
HEAT 10:ルッカ・メシナス(PER)13.56 DEF. ウィンター・ヴィンセント(AUS)12.40、アリスター・レジナート(AUS)12.27、キアン・マーティン(SWE)10.60
HEAT 11:ジョージ・ピター(AUS)13.10 DEF. カイオ・イベリ(BRA)11.77、カイ・オドリオゾラ(ESP)10.93、ダニエル・エムズリー(RSA)6.20
HEAT 12:ダコダ・ウォルターズ(AUS)12.30 DEF. ルーク・スライペン(RSA)12.20、ルエル・フェリペ(BRA)10.70、ノーラン・ラポーザ(USA)8.74
HEAT 13:アレホ・ムニーツ(BRA)14.34 DEF. イーライ・ハンネマン(HAW)10.26、ルーカス・シルヴェイラ(BRA)8.53、ルーク・トンプソン(RSA)8.06
HEAT 14:ディミトリ・プーロス(USA)12.27 DEF. シオン・クロフォード(HAW)11.97、大原洋人(JPN)11.20、渡部太郎(USA)8.10
HEAT 15:ジェット・シリング(USA)13.20 DEF. ジャクソン・バンチ(HAW)12.93、ヘイター・ミューラー(BRA)11.70、ガティエン・デラヘイ(FRA)11.47
HEAT 16:モーガン・シビリック(AUS)13.06 DEF. コロヘ・アンディーノ(USA)12.93、チャーリー・キュボーン(FRA)12.47、五十嵐カノア(JPN)10.30
レクサスUSオープン・オブ・サーフィン男子オープニング・ラウンド32のマッチアップ:
HEAT 1:ジャービス・アール(AUS) vs. ミゲール・プポ(BRA) vs. エドガード・グロッジア(BRA) vs. ジョアオ・チアンカ(BRA)
HEAT 2:イアン・ゴウベイア(BRA) vs ジャドソン・アンドレ(BRA) vs ラファエル・テイシェイラ(BRA) vs 伊東李安琉(JPN)
HEAT 3:マイキー・マクドナー(AUS) vs マテウス・ハーディ(BRA) vs アラン・クレランド(MEX) vs クロスビー・コラピント(USA)
HEAT 4:ジョエル・ヴォーン(AUS)対 マイケル・ロドリゲス(BRA)対 ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)対 イアン・ジェンティル(HAW)
HEAT 5:マルコ・ミニョ(FRA)対ルッカ・メシナス(PER)対カイオ・イベリ(BRA)対ルーク・スライペン(RSA)
HEAT 6:コール・ハウシュマン(USA) vs ウィンター・ヴィンセント(AUS) vs ジョージ・ピター(AUS) vs ダコダ・ウォルターズ(AUS)
HEAT 7:アレホ・ムニーツ(BRA) vs. ディミトリ・プーロス(USA) vs. ジャクソン・バンチ(HAW) vs. コロヘ・アンディーノ(USA)
HEAT 8:イーライ・ハンネマン(HAW) vs. シオン・クロフォード(HAW) vs. ジェット・シリング(USA) vs. モーガン・シビリック(AUS)
レクサスUSオープン・オブ・サーフィン女子ラウンド32のマッチアップ:
HEAT 1:ソイヤー・リンドブラッド(USA) vs. エリー・ハリソン(AUS) vs. キラ・ピンカートン(USA) vs. 松岡亜音(JPN)
HEAT 2:ナディア・エロスターベ(EUK) vs ルアナ・シルバ(BRA) vs シエラ・カー(AUS) vs フィリッパ・アンダーソン(AUS)
HEAT 3:サリー・フィッツギボンズ(AUS) vs. テッサ・タイセン(FRA) vs. 都築虹帆(JPN) vs. サラ・バウム(RSA)
HEAT 4:エリン・ブルックス(CAN) vs. ソフィア・メディーナ(BRA) vs. 脇田紗良(JPN) vs. フランシスカ・ベセルコ(POR)
HEAT 5:レイキー・ピーターソン(USA) vs. ヨランダ・ホプキンス(POR) vs. テレサ・ボンバロ(POR) vs. ノラ・リオッタ(HAW)
HEAT 6:ヴァヒネ・フィエロ(FRA)対ブロンテ・マコーレー(AUS)対ケアラ・トモダ・バナート(HAW)対ラウラ・ラウプ(BRA)
HEAT 7:ベラ・ケンワーシー(USA) vs アリッサ・スペンサー(USA) vs ルイーズ・レプロン(RSA) vs ロージー・スマート(AUS)
HEAT 8:イザベラ・ニコルズ(AUS) vs メイシー・キャラハン(AUS) vs ゾーイ・ベネデット(USA) vs 都筑有夢路(JPN)
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レクサスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacificoは2024年8月11日まで開催。大会の模様はWorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで生中継されます。