ケイティ・シマーズとイタロ・フェレイラがVIVOリオ・プロ Presented by Coronaで優勝。

優勝したイタロとケイティ© WSL / Thiago Diz

プライア・デ・イタウナ、サクアレマ、ブラジル(2024年6月28日金曜日) -本日、ケイティ・シマーズ(USA)とイタロ・フェレイラ(BRA)はワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第8戦「VIVOリオ・プロ Presented by Corona」で優勝した。

 

All The Highlights From the Vivo Rio Pro Presented By Corona 2024

 

プライア・デ・イタウナは、4~6フィートのクリーンでコンスタントな波を提供。この勝利により、シマーズはレクサスWSLファイナルズへの出場権を獲得。シマーズとジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、レギュラーシーズン最終イベントである「Corona Fiji Pro Presentedby Bonsoy」にイエローのリーダージャージを持って臨み、ランキングトップをキープ。

 

ビーチを埋め尽くした物凄い数のギャラリー© WSL / Daniel-Smorigo

 

ファイナル5争いが続く中、セミファイナルでガブリエラ・ブライアン (HAW)がジョアン・ディフェイ(FRA)と順位を入れ替え、ブライアンはランキング5位、ディフェイは6位へと後退。一方、フェレイラはランキング4位となりトップ5に返り咲き、イーサン・ユーイング(AUS)が5位に後退。ヤゴ・ドラ (BRA)は準決勝でジョーディ・スミス(RSA)に勝利し、ヤゴは6位、スミスは7位に後退となった。

 

シマーズ、ブラジルで2連覇、無敗を維持。

 

ケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Daniel-Smorigo
ケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Daniel-Smorigo

 

シマーズは、2023年VIVOリオ・プロ・タイトルの防衛に成功し、ブラジルでの無敗を維持した。ツアー2年目の2023年ルーキー・オブ・ザ・イヤーの彼女にとって、今シーズン3度目のCT5勝目となり、世界ランキング2位のキャロライン・マークス(USA)を大きくリードした。

過去2シーズン、彼女のビーチブレイクでのバックハンドは、ほぼ止められないことが証明され、2023年MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルでも、ブラジルでの2度の優勝とともにトロフィーを獲得している。

 

ケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Daniel-Smorigo

 

「今はとても調子がいいんです」と語ったシマーズ。「小さい頃から一緒にサーフィンをしている親友とのサーフィンでした。私たちは20分ほど離れたところに住んでいて、お互いにとって夢見たいな瞬間でした。今大会は本当に調子がいいんです。家族全員がここにいるし、本当に楽しんでいます」。

 

 

シマーズの深いボトムターンと完璧なタイミングで今回もエキサイティングでダイナミックな演技を披露した。シマーズがファイナルで対戦したソイヤー・リンドブラッド(USA)は南カリフォルニア出身の18歳で、彼女は10代前半の頃から対戦していた。

シマーズはファイナル開始直後からプレッシャーをかけると、すぐに7ポイントのライディングを2本メイク。CTルーキーのリンドブラッドがスコアを1本も見つけることができないうちに、コンビネーションに追い込んだ。ファイナルは、シマーズの15.50のヒート・トータルにリンドブラッドが3.26というワンサイドゲームで幕を閉じた。

 

 

「正直なところ、あのヒートはすべてが自分の思い通りになりました。」とシマーズが言った。「私とソイヤーは最後に冗談を言っていたんだけど、嘘みたいに、どこで待っても波があったん じゃないかって。ソイヤー、グッジョブ、 彼女は最も偉大なサーファーの一人で、前回のタヒチでは彼女にやられ、おそらく今までで最も痛い敗戦となりました。だから彼女に勝てて良かった。でも、あとでダンス対決をするから、それで決着がつくわ」。

 

リンドブラッド、2度目の準優勝でファイナル5に迫る

 

ソイヤー・リンドブラッド(USA)© WSL / Thiago Diz
ソイヤー・リンドブラッド(USA)© WSL / Daniel-Smorigo

 

2015年のビアンカ・ビュイテンダッグ(RSA)以来となるブラジルでのファイナル進出を果たしたグーフィーフッターのリンドブラッドは、印象的な滑りを見せたが、最後には惜しくも敗れた。

セミファイナルで観客の人気を集めたタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)を破り、クオーターファイナルでは2023 WSLチャンピオンのキャロライン・マークス(USA)を破り、2024年ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ準優勝の彼女は、今シーズン2度目のファイナル進出を果たし、その実力を見せつけた。彼女はランキング8位でブラジルを後にし、ファイナル5進出の可能性を残している。

 

「ケイティ(シマーズ)とファイナルを戦えるなんて信じられないです。」とリンドブラッドは語った。「私たちは8歳の頃から対戦しているから、本当に特別なんです。今年2度目のファイナルに進出できて本当に嬉しいです。」

 

 

フェレイラは地元で感動的な初優勝を飾り、トップ5に浮上。

 

イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Thiago Diz
イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Thiago Diz

 

ミッドシーズン・カットに僅差で入るなど、今シーズンの開幕から低調なスタートを切ったイタロ・フェレイラ(BRA)は、今季2勝目、通算9勝目を挙げ、レギュラーシーズン最終戦を4位で迎えてトップ5に入った。

2019年のWSLチャンピオンであり、オリンピック・ゴールド・メダリストである彼は、ファイナルへの道のりでイベントの2つの最も高いヒート・トータルを集めた。地元での初優勝に、30歳の彼は強い感動を覚え、特に父親とビーチで祝杯をあげた。

 

イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Thiago Diz

 

「父のためにもこの大会で優勝したかったので、今は感無量です。父は自分の人生における最大のインスピレーションのひとつです」と語ったフェレイラ。「私たちはどん底からやってきて、今まさに頂点にいる。だから、神様、家族、友人、すべてにありがとうと言いたい。この瞬間を夢見ていました。これは特別なものです」

 

 

ディフェンディング・ウィナーのヤゴ・ドラ (BRA)とファイナルで対戦したフェレイラは、今大会では常にベスト・パフォーマンスを披露していた。ファイナル序盤のフォアハンドでのエアリバースのコンボは7.00をスコアし、これがハイポイントとなった。

ヒート終盤、フェレイラはバックハンドで何度もヒットを放つが、フィニッシュが不完全でスコアは伸びず。ドラは巨大なエアで逆転を狙ったがインコンプリート。 フェレイラはまたしても大勝利を収めた。

 

「本当に、本当に特別なイベントだった」と語ったフェレイラ。「ビーチで、外で、水の中で。私の最高の勝利のひとつになることは間違いないでしょう」。

 

ヤゴ・ドラ(BRA)© WSL / Daniel-Smorigo

 

2年連続2度目のファイナル進出を決めたヤゴ・ドラは、クオーターファイナルで2度のイベント優勝経験を持ち、2度のWSLチャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と対戦し、後半にサイズのあるロングレフトで9.17をスコア。

エクセレントな16.00のヒート・トータルを記録したドラは、リオでのフローレンスとの3度目の勝利をマークした。セミファイナルでジョーディ・スミス(RSA)と対戦。オープン・レフトを見つけ、アグレッシブなオープニング・カーヴから激しいブロウ・テール・レイバックを決め、9.33をスコア。彼自身のこれまでの最高スコアを更新し勝利した。

 

「マインドセットを変えて、アプローチを変えたんだと思う」とドラは語った。「今はただ自由になって、自分らしく、自分の好きなようにサーフィンをしている。今までのツアーで一番楽しいイベントだったし、本当に良かった。本当にハッピーだよ」

 

 

混戦模様のファイナル5チャレンジャーたち

 

タティアナ・ウェストン-ウェブ (BRA)は、ファイナル・デーのオープニングで力強いパフォーマンスを見せ、女子のイベント最高のヒート・トータル15.77を記録し、その中にはシングル波の最高スコアである8.17も含まれていた。

フォアハンドのメジャー・オープニング・ターンでハイスコアを叩き出し、クオーターファイナルでブリサ・ヘネシー (CRC)を破った。しかし、ウェストン-ウェブは、観客の大声援にもかかわらず、セミファイナルのソイヤー・リンドブラッド (USA)との対戦では3ポイントすらスコアすることができず、ランキングを上げるチャンスを残してしまった。

 


グリフィン・コラピント(USA)と3度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)のクオーターファイナルは、コラピントが僅差での勝利し、メディーナのトップ5入りを阻んだため、シーズン全体にとって非常に重要な意味を持つことになった。メディーナは現在ランキング8位で、レクサスWSLファイナルズ前最後のイベントである「コロナ・フィジー・プロ」に向かい、4度目のワールド・タイトルを獲得するために大きな結果が必要だ。

 

 

コナー・オレアリーが5位でフィニッシュ。

 

コナー・オレアリー(JPN)© WSL / Thiago Diz
コナー・オレアリー(JPN)© WSL / Daniel-Smorigo

 

今回コナー・オレアリー(JPN)はクオーターファイナル進出を決めて、今回優勝のイタロ・フェレイラ(BRA)と対戦。全く勢いの止まらないフェレイラの前に惜しくも敗れた。

コナーにとっては今シーズンの開幕戦のパイプライン以来のファイナルデイ進出。ミッドシーズンカット以来調子が今ひとつ上がらなかったコナーだが、前回のエルサルバドル、今回のブラジルと好調に順位をあげ、この勢いでタヒチのオリンピックへと調子を上げていって欲しい。

 

五十嵐カノア © WSL / Thiago Diz

今回の結果を受けてランキング16位となったカノア。決してサーフィンの調子は悪くないが、波周りや不運に見舞われてエルサルバドルから17位が続いている。タヒチのオリンピックまで1ヶ月を切り、気持ちを入れ替え、新たな気持ちで戦いに挑んでほしい。がんばれ!日本!

 

 

VIVOリオ・プロ Presented by Corona 女子最終結果:
1 – ケイトリン・シマーズ(USA)15.50
2 – ソイヤー・リンドブラッド(USA)3.26

VIVOリオ・プロ Presented by Corona男子ファイナル結果:
1 – イタロ・フェレイラ(BRA)13.67
2 – ヤゴ・ドラ(BRA)10.60

VIVOリオ・プロ・プレゼンテッド・バイ・コロナ女子セミファイナル結果:
HEAT 1:ソイヤー・リンドブラッド(USA)8.94 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)4.16
HEAT 2:ケイトリン・シマーズ(USA)12.74 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)12.40

VIVOリオ・プロ Presented by Corona男子セミファイナル結果:
HEAT 1:イタロ・フェレイラ(BRA)16.60 DEF. グリフィン・コラピント(USA)14.27
HEAT 2:ヤゴ・ドラ(BRA)17.30 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)14.23

VIVOリオ・プロ Presented by Corona男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:イタロ・フェレイラ(BRA)10.03 DEF. コナー・オレアリー(JPN)5.90
HEAT 2:グリフィン・コラピント(USA)10.07 DEF. ガブリエル・メディーナ(BRA)9.44
HEAT 3:ヤゴ・ドラ(BRA)16.00 DEF. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)11.27
HEAT 4:ジョーディ・スミス(RSA)10.00 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)9.73

VIVOリオ・プロ Presented by Corona女子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:ソイヤー・リンドブラッド(USA)11.06 DEF. キャロライン・マークス(USA)5.60
HEAT 2:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)15.77 DEF. ブリサ・ヘネシー(CRC)6.43
HEAT 3: ケイトリン・シマーズ(USA)12.77 DEF. ルアナ・シルバ(BRA)5.67
HEAT 4:ガブリエラ・ブライアン(HAW)10.57 DEF. モリー・ピックラム(AUS)8.93

詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。

次の開催地:コロナ・フィジー・プロ Presented by Bonsoy

2024チャンピオンシップ・ツアーの次の開催地は、Corona Fiji Pro Presented by Bonsoyとなる。コロナ・フィジー・プロは、レギュラーシーズン最後のイベントであり、2024年ワールド・チャンピオンシップを勝ち抜くための1日限りの大会、レクサスWSLファイナルズに出場する男子ファイナル5、女子ファイナル5を決定する。

大会の模様はWorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで生中継される。