ウジュン・ボカール、クルイ、南スマトラ/インドネシア(2024年6月1日土曜日)-2024年クルイ・プロ・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)5000イベントは、ウジュン・ボカールで今日もパンピング・サーフで再開。大会5日目は、女子のラウンドオブ64と男子のラウンドオブ64が終了し、スリリングなアクションと際立ったパフォーマンスが披露された。
明日の大会5日目は、女子QS5000ラウンドオブ64から再開。この日のオープニング・ヒートには、パイパー・ハリソン(オーストラリア、ゴールドコースト)、オリンピック銅メダリストの都筑有夢路、そして鈴木莉珠、ピア・ロジャース(ニュージーランド)が登場。
スタートで出遅れたハリソンだったが、女子のラウンドオブ64ヒート中、最も高いヒートトータル10.76を記録し、都筑を抑えてヒートを制した。都筑有夢路は、ヒートベストの5.60 をスコアし2位でラウンドアップ、鈴木莉珠は惜しくも敗退。
H14では松田詩野が登場し、ファーストライドから6.40 をスコアしてトップ通過。芳田花瑚は2位でラウンドアップ、清水ひなたは敗退となった。
「スタートを早くしたかったので奥から狙っていた波に乗れたので良かったです。自分のイメージ通りの波でサーフィンができました」と松田が語った。「次はバックアップを揃えられるようにしたいです。クルイは昔から来たいポイントだったので、今回やっとサーフィンができて嬉しいです」
H15の都築虹帆は7.17のハイスコアを叩き出すも、バックアップを見つけられず。それでも2位でラウンドアップ。H16の池田美来は、常にヒートをリード。ヒート終盤に掴んだ7.00を前半の5.83でバックアップして圧勝した。
「最初に5.83を出せたのは良かったんですが、そのあとワンターンしたら次のセクションに行けなかったことが多かったので、最後の7点はそこを少し修正したつもりです。サーフボードは少し波のサイズが落ちたかなと思ったので、5’7から5’6に少しだけ短くしました。」
男子QS5000ではトップシードのラウンドオブ64が開始。H2小濃来波、H3鈴木仁、H4安室丈がスタートから次々と敗退。
H6では西慶司郎、太田拓杜、森友二が同じヒートで、森が6点台を2本揃えて2位でラウンドアップ。H7岩見天獅とH8増田来希も惜しくも敗退となった。
H9では、昨年のクルイで5位となった伊東李安琉が登場。今回のフォアハンドがさえて、スタートから8.17 + のエクセレントをマーク。3.40でバックアップしてトップでラウンドアップ。H10の田中大貴派惜しくも敗退。
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「スローでなかなか波が来ない中で、ミドルの張っている波が良さそうに見えたので、それが乗れて良かったです。みんなよりも手前で待とうという作戦でした。」と最初のエクセレントの波について伊東が言った。
「最近メディテーションやっていて、それが切れたのかって思って。もう少し落ち着いてサーフィンしてれば、決めれたのかなって思います。ちょっとジョン・ジョンのレイバックを見過ぎて、あれが決めたくて、気合入りすぎました。次はジョン・ジョン決めてきます。」
H12の新井洋人は5.60と4.23を揃えてトップでラウンドアップ。「沖でめちゃくちゃドキドキしていました。」と新井洋人が言った。「僕のヒートが始まる1個前のヒートの最後にラインナップした時にセットが5本ぐらい、すごく良い波が入ってきて、これだなって思っていたら、その後15分ぐらいピタって波が止まっちゃって。
自分が一番沖にいたんで、変な波も手を出せずに、ずっと持って。どれ乗ろうかって感じで。とりあえず1本目5.60出せて少し安心しました。緊張はしましたけど上がれて良かったです。」パパになった新井は「家族のためにも頑張りたいと思います」とコメント。
H13では、矢作紋乃丞と白井翔が、優勝候補のジェービス・アールとブロンソン・メイディと対戦。圧倒的なスコアで大差をつけられて、惜しくもラウンドアップならず。
H14では、加藤翔平が2位でラウンドアップ。同じヒートの金沢呂偉は惜しくも敗退、H16では、大音凛太、須田喬士郎が登場。昨年のクルイでも3位となった大音が見事1位で勝ち上がった。
「スローになることが予想できていたんで、良い波しか乗らない戦術が上手くハマって、その結果3本のライディングで1位になれて、作戦通りい良い試合になったと思います。」と大音が試合を振り返って言った。
また本日の最終ヒートでは女子のQSラウンドオブ32がH1だけ行われ、脇田紗良と川瀬心那がチャーリー・ハーストとホリー・ウイリアムズと対戦。スローな展開の中で脇田は5.07 を3.30でバックアップ。ヒート終了間際まで2位のポジションにつけていた。しかし、ラストライドで4位だったハーストが逆転2位に。押し出された脇田は3位となり川瀬とともに悔しい敗退となった。
明日の大会6日目は、女子QS5000ラウンドオブ32から再開。H3馬庭彩、野中美波、中塩佳那、H5佐藤李、H7松田詩野、都築虹帆、H8都筑有夢路、芳田花瑚、池田美来が登場。
男子QS5000ではラウンドオブ32が開始。H4森友二、H5伊東李安琉、H6新井洋人、H8加藤翔平、大音凛太が登場する。