イタロ・フェレイラがSHISEIDOタヒチプロで優勝。ジョン・ジョンは準優勝で世界ランキング1位に浮上

イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Matt Dunbar

チョープー、タヒチ、フレンチ・ポリネシア(2024年5月30日木曜日)今日、イタロ・フェレイラ(BRA)が、チョープーで開催されたワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第6戦であるSHISEIDOタヒチ・プロで優勝した。

 

タヒチでのコンペティションは、わずか15ヒートで27本のエクセレントなライディングを記録した世界最高峰の選手たちによる、今年最もビッグなパフォーマンスによる素晴らしい1日となった。

 

ALL THE HIGHLIGHTS // SHISEIDO Tahiti Pro pres by Outerknown 2024

 

 

チョープーは、世界最高峰のサーファーたちとのこの記念すべきイベントで、その真のパワーと美しさを見せつけた。これらのコンペティターは、7月下旬にこの地で競技サーフィンが復活する2024年パリ・オリンピックを前に、ワールド・サーフを世界に知らしめた。

 

 

イタロ・フェレイラがファイナルでジョンジョン・フローレンスを破り、「The End of The Road」で勝利

イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Matt Dunbar

 

SHISEIDO タヒチ・プロに出場したイタロ・フェレイラ(BRA)は、2024年シーズンは、一度しかファイナル・デイに進出したことがなく、ランキング16位に甘んじていた。

 

そのため2019年のワールド・チャンピオンである彼は、今年のLexus WSLファイナルズへの出場権を獲得するためには、大きな結果が必要だった。

 

イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Matt Dunbar

 

彼はラウンドオブ16とクオーターファイナルのヒートで大勝し、タヒチでの初のファイナルへ向けて止められない勢いをつけた。今日の勝利でフェレイラはランキングを11上げて5位となり、1日限りの勝者総取りのチャンピオンシップ・イベントまで残り3イベントとなった。

 

イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Matt Dunbar

 

「この瞬間を待っていたよ」とフェレイラは語った。「バレルではなく、違うタイプの波で優勝してきた。去年このイベントを逃して、やっとここで優勝することができた。本当に興奮している。神と家族と友達に感謝したい。これで仕事は終わった。今は次のエルサルバドルに備える時だ」。

 

ファイナルでフェレイラは、男子ファイナル・デーの勢いあるサーファー、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とパーフェクト・ピットのチョープーでクラシックなグーフィー対ナチュラル・フッターの対戦となった。

 

フェレイラは序盤からエクセレントスコアを連発し、最初の12分間でヒートトータル17.70(20点満点)をスコアした。フローレンスは、最初の波でワイプアウトを喫し、リカバリーとコンビネーション・シチュエーションからの脱出に時間を要した。

 

イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Matt Dunbar
イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Matt Dunbar

 

結局、フローレンスは超クリティカルなレイト・ドロップとチューブをメイクし、9.33(10点満点)をマークしたが、時間が迫る中、バックアップを見つけることが出来ず、2019年ワールド・チャンピオンのフェレイラが2023年のサーフ・ランチ・プロ以来の優勝を決めた。

 

「ジョン(フローレンス)とのヒートは本当に特別だった。「素晴らしいヒートだった。今日はスタートが早くて長い1日だったけど、ファイナルに進出してこの大会で優勝できて本当に嬉しいよ。自分にとって可能性があることは常にわかっていたし、自分の出番でもなかったから、本当にうれしいよ」

 

ジョン・ジョン・フローレンスは準優勝し、世界ランキング1位に浮上

 

ジョン・ジョン・フローレンス © WSL / Matt Dunbar

 

フローレンスは、ファイナルでは惜しくも敗れたが、クオーターファイナルでは今大会3位、セミファイナルでは4位のヒートトータル(18.33と18.00)を記録し、今大会、特にファイナルデーで傑出したパフォーマンスを見せた。

 

ヘビーバレルな波では常に傑出した存在であるフローレンスにとって、チョープーでの10イベント中7度目のファイナルデイとなり、2度目の準優勝となった。タヒチでの初優勝には届かなかったが、フローレンスは次のサーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Coronaを前に、世界No.1の黄色いリーダージャージを着てタヒチを後にする。

 

ジョン・ジョン・フローレンス © WSL / Matt Dunbar

 

「今日の4ヒートのサーフィンは最高で、波はとても楽しかった」とフローレンスは言った。「パンピングしていたし、とても美しかった。ここはワールド・サーフの中でも最も美しい場所のひとつで、誰もいない中でサーフィンをして、ビッグ・バレルをゲットして、全てをやり遂げるなんて最高です。

チョープーのコミュニティーのみんな、ありがとう。チャンネルでのサポート、そして毎年僕らを招待してくれること、ここは世界で最も好きな場所のひとつだ、ありがとう」。

 

 

メディーナ、チョープーで2024年シーズン最高の成績を収める。

 

ガブリエル・メディーナ(BRA)© WSL / Ed Sloane

 

フローレンスはファイナルまでの間に、この大会の注目選手であり、タヒチで2度の優勝経験を持つガブリエル・メディーナ(BRA)を振り切った。メディーナはパーフェクトに近いヒートトータルでラウンドオブ16のジェイク・マーシャル(USA)を退けてスタートした。

 

メディーナはパーフェクト10ポイントのライディングを見せると、直ぐに9.83(10点満点)をマークし、2つの超ディープで分厚いバレル・ライドを披露。これはメディーナにとってCTキャリア17回目のパーフェクト10であり、2017年(同じくチョープー)以来となる。

 

彼の2ウェイブ・ヒート・トータル19.83は、イベント全体の最高値であり、彼のキャリアの最高値と同じだった。彼のパーフェクト10は、男子の2024年CTシーズンで3度目となった。

 

ガブリエル・メディーナ(BRA)© WSL / Ed Sloane

 

その後、クオーターファイナルに進んだメディーナは、2ウェイブ・トータルをイベント2位の18.96をスコアして、好調のライアン・カリナン(AUS)を下した。しかし、最終的にセミファイナルでイベント2位のフローレンスに敗れた。メディーナは7本のエクセレントスコアを獲得し、イベントを終えた。

 

ケリー・スレーター、クオーターファイナル進出を果たし、2022年以来のベストリザルトをスコアする。

 

ケリー・スレーター(USA)© WSL / Ed Sloane

 

11度のワールド・チャンピオンに輝いたケリー・スレーター(USA)は、SHISEIDOタヒチ・プロにワイルドカードで出場し、2022年(タヒチ・プロ3位)以来のベストリザルトを獲得した。

 

タヒチ・プロで5度の優勝経験を持つ彼は、チョープーで調子を取り戻し、特にイーサン・ユーイング(オーストラリア)とのラウンドオブ16で、スレーター・マジックを思い起こさせた。

 

ケリー・スレーター(USA)© WSL / Ed Sloane

 

ユーイングは素晴らしいスタートを切り、2ウェイブ・トータル14.17(20点満点)をスコアした。やがて爆弾セットが入り、52歳の彼はレイトドロップし、チャンネルに飛び込み、パーフェクトに近い9.73(10点満点)をスコアしてヒートに復帰した。

 

そして、残り数秒でミッドレンジの低いスコアが必要だったスレーターは、小さなセットを見つけ、可能な限り長くチューブに留まり、勝ち上がった。

 

チョープーに戻ってきたユーイングにとっては、1年半も前にこの波で腰を骨折して以来、初めて出場するソリッドなイベントとなった。ユーイングは、2024年パリ・オリンピックに向けて7月にこの地に戻ってくるが、その前にこの演技を自信に変えるだろう。

 

ラムジ・ブキアム(MAR)© WSL / Ed Sloane

 

その後、スレーターはクオーターファイナルでラムジ・ブキアム(MAR)と対戦し、16.66という素晴らしいヒートトータルを記録し、ファイナル進出を決めていたが、ブキアムが爆弾セットでクリティカルで深いチューブライドを披露、パーフェクトに近い9.80をスコアし、GOATをノックアウトした。

 

 

SHISEIDO Tahiti Pro Presented by Outerknown 男子ファイナル結果:
優勝:イタロ・フェレイラ(BRA)17.70
2 位:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.16

SHISEIDO Tahiti Pro Presented by Outerknown男子セミファイナル結果:
HEAT 1:イタロ・フェレイラ(BRA)13.27 DEF. ラムジ・ブキアム(MAR)8.50
HEAT 2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)18.00 DEF. ガブリエル・メディーナ(BRA)14.00

SHISEIDOタヒチ・プロ Presented by Outerknown男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:ラムジ・ブーキアム(MAR)17.13 DEF. ケリー・スレーター(USA)16.66
HEAT 2:イタロ・フェレイラ(BRA)17.83 DEF. ヤゴ・ドラ(BRA)15.87
HEAT 3: ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)18.33 DEF. 和井田リオ(INA)13.97
HEAT 4:ガブリエル・メディーナ(BRA)18.96 DEF. ライアン・カリナン(AUS)15.94

SHISEIDO タヒチ・プロ Presented by Outerknown 男子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:ケリー・スレーター(USA)14.46 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)14.17
HEAT 2:ラムジ・ブーキアム(MAR)13.67 DEF. 五十嵐カノア(JPN)0.93
HEAT 3:ヤゴ・ドラ(BRA)14.50 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)8.17
HEAT 4:イタロ・フェレイラ(BRA)16.60 DEF. コール・ハウシュマン(USA)15.77
HEAT 5:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)15.77 DEF. ミヒマナ・ブレイ(PYF)15.63
HEAT 6:和井田リオ(INA)9.33 DEF. クロスビー・コラピント(USA)9.00
HEAT 7:ガブリエル・メディーナ(BRA)19.83 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)15.23
HEAT 8:ライアン・カリナン(AUS)16.80 DEF. バロン・マミヤ(HAW)8.74

 

詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。

 

次の開催地:サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona

2024WSLチャンピオンシップ・ツアーの次の開催地は、サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona。イベント・ウィンドウは6月6日(木)から2024年6月15日(土)まで。 大会の模様はWorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで生中継される。

 

 

オフィシャルサイト:

SHISEIDO Tahiti Pro

Presented By Outerknown

Teahupoʻo, Tahiti, French Polynesia