千葉県旭市井戸野浜海岸(旧かんぽサーフポイント)で行われているJPSAプロトライアル第2戦「井戸野浜トライアル」はDAY-2で最終日。昨日のDAY-1はロングボードのカテゴリーが終了し、新たに男子2名(坂巻春輔、市原由大)、女子1名(田原ありい)が、JPSAプロ公認を獲得した。
本日はショートボードの男子のプロトライアル TR-2からスタート。男子は最終ラウンドのTR-5(セミファイナル)を勝ち上がる(2UP)ことで男子4名が合格。女子は最終ラウンド(決勝)を行い、上位2名が合格となる。
今日の会場は晴れ。波は胸肩をキープのグッドコンディション。しかし、これも上げている時だけで、潮が引き出すと風もオンにまわる。波のサイズはハラムネからコシハラと、みるみるサイズダウン。波数も減って、波の選択で勝敗は別れた。
そのショートボードのジャッジクライテリアは下記のとおり。
選手は、以下のジャッジング基準にそって演技をしなければならない。
1.コミットメント(積極性)と難易度
2.革新的で進歩的なマニューバ
3. メジャーマニューバの組み合わせ
4. マニューバの多様性
5. スピード、パワー、フロー
※ 得点基準のうちどの要素を重視するかは、ポイントの地形や当日の波のコンディションによって変動する。
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ショートボードの女子の結果から。TR-4の最終ラウンドまで勝ち上がったのは、澤田七奈緒、登坂祐妃、バッカー花、窪田怜の4名の選手。1位はこのトライアルで調子の良かった登坂祐妃。ハイポイントの6.33は乗った距離は無いものの、板を上手く切り返しての演技。バックアップを見つけるのに苦労したが、それでも点を出す技術を身につけたのが役立って、見事、1位で合格。
2位はここまで何度もプロトライアルに挑戦し、あと少しで涙を飲んできた澤田七奈緒。試合開始からスタートダッシュで、波をつかむつかむ。ノンプライオリティでも、インサイドでの攻めを見せてポイントを積み上げるなど、今回で絶対に決めるんだという覚悟の演技を最後まで見せつけた。これで待望のプロ資格をゲット。
男子は最終ラウンド(セミフィナル)の4人ヒートで上位2名、つまりファイナル進出の時点でプロ公認となる。
TR-5のヒート1は石山汰一、米山珠波瑠、石澤樹の3名。試合は引きになり、波はサイズダウン。ここは勢いのある石山、米山が優位かとおもえば、石澤樹が小波でもパワーを見せつけて1位通過。2位には石山汰一が、これまでぶっちぎりで攻め上がってきた米山珠波瑠を押さえ込んで、公認プロ資格を獲得した。
ヒート2には大橋茅人、木村美海、加計正成。さらに波数も減ったことで、ヒートは僅差の戦い。波の選択で演技の幅の違いが出た形となったか。最後の最後まで3人とも攻め続けたものの、最終コールは1位 木村美海、2位 加計正成という結果で終了。
ショート男子8名、女子4名、ロング男子4名、女子2名がプロ資格獲得
これで今年度のJPSAのプロトライアルは全て終了。全2回のトライアルで新たなプロ資格を得たのは、ショートボード男子はリビィ助主亜、秋山大晴、松永健新、松野太郎、石澤樹、木村美海、石山汰一、加計正成の8名。女子が清水ひなた、木津優芽、登坂祐妃、澤田七奈緒の4名。
ロングボードは森下波瑠、植草祥悟、坂巻春輔、市原由大の4人。女子が原田來愛、田原ありいの2名。以上の18名が、8月からのJPSAの新ツアー「S.LEAGUE」への参加を正式なものとした。
その「S.LEAGUE」は 8/21日(水) ~25日(日) 予備日:26日の日程で、茨城県大洗町磯場ポイントで幕を開ける。その記念すべき第1戦はショートボード、ロングボード、マスターの各カテゴリーが行われる予定で、全ての選手が茨城に集結する。
JPSAプロツアーから変わった「S.LEAGUE」。この新しいリーグがどんなイベントになるのか。また、選手はどういう闘いを見せてくれるのか。今年の夏から始まる熱い闘いを絶対に見逃すな!
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JPSA / ホームページ
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DAY-2:公認プロ資格獲得者
ショートボード
男子: 石澤樹、木村美海、石山汰一、加計正成
女子:登坂祐妃、澤田七奈緒
ショートボード
男子
1位 石澤樹
1位 木村美海
2位 石山汰一
2位 加計正成
3位 米山珠波瑠
3位 大橋茅人
女子
1位 登坂祐妃
2位 澤田七奈緒
3位 バッカー花
4位 窪田怜