ベルズ・ビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2024年4月3日水曜日)-カリフォルニアのケイトリン・シマーズ(USA)とコール・ハウシュマン(USA)が、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ Presented by Bonsoyで優勝。
3~4フィートのセミ・クリーンなボウルで行われたファイナル・デーを制したのは、ベルズ初優勝の2人。ベルズで61回目、リップ・カールがタイトル・パートナーを務めるようになって50回目のファイナルズ・デイは、数々の初勝利が生まれた歴史的な大会となった。
カリフォルニアのハウシュマンとシマーズ、ベル・リンガーの輝かしいリストに名を連ねる
サンクレメンテのローカルであり、幼なじみでもあるコール・ハウシュマン(USA)とグリフィン・コラピント(USA)は、リップカール・プロ・ベルズ・ビーチのファイナルで、歴史に名を刻むことを約束されていた。
二人のどちらかが優勝すれば、1992年のリッチー・コリンズ(USA)以来となるカリフォルニアの男子サーファーがベルを掲げることになり、二人が見せたフォームでは、どちらのサーファーが優勝してもおかしくないものだった。
ハウシュマンは好調なスタートを切り、オープニングで7.00(10点満点中)のポイント・ライドを記録し、最終的には6.50をマークして2ウェイブ・トータルを13.50(20点満点中)とした。
コラピントは今大会のフォーム・サーファーであったが、試合終盤までなかなか調子が上がらず、徐々に調子を上げていったが、ハウシュマンに勝つには十分ではなかった。ハウシュマンが優勝し、オッキー、トム・キャロル、ダミアン・ハードマン、バートン・リンチ、マット・ウィルキンソン、イタロ・フェレイラらに続く、61年ぶり7人目のグーフィーフッターとなった。
子供の頃から夢見ていたことなんだ。
「言葉も出ないし、信じられない」とハウシュマンは語った。「正直、しばらくは実感がわかないと思う。この2週間、毎日このことをイメージして、ベルを鳴らしてきたんだ。今年一年、ワクワクしているよ。僕の最大の目標はルーキーとしてフィジーに行くことだったけど、今はもっと大きな目標に向かっている。カットは視界から消えたし、今はもっと大きな目標がある。
今年は本当にこれから始まるんだ。グリフィンには、『これは子供の頃から夢見ていたことなんだ』って言ったんだ。親友や師匠と決勝を戦えるなんて滅多にないことだけど、それにしたって、これ以上倒したい相手も、負けたくない相手もいない。おそらく今日は人生でベストデーだと思う。」
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチに臨んだハウシュマンは、ミッドシーズン・カットラインの下に位置し、ルーキー・シーズンでのベストリザルトは同率の9位。彼のCT初優勝は、シーズン後半戦に向けてWSLファイナル5を目指せるランキング8位へと18位もランクアップさせた。
ランキング1位と2位の二人による対決となった女子ファイナル。ケイトリン・シマーズ(USA)とジョアン・ディフェイ(FRA)のどちらが優勝しても、世界No.1として黄色のリーダージャージを着てベルズ・ビーチを去ることになる。
CTのベテラン、ディフェイは勢いに乗ってファイナルに臨み、序盤から主導権を握った。そして2本のミドルレンジを決めたディフェイは、ファイナルを終始リードした。
しかし、残り3分、シマーズはプライオリティを持ってセットの波を取り、6.10をスコアして再び優勝争いに加わった。残り数秒でラストチャンスを迎えたシマーズは、クリティカルなマニューバーを連発して6.67をスコアし、終了ホーンの後、海からあがって来てベルズ初優勝のアナウンスを聞いた。
「最後の波のとき、”これはいけるかもしれない “と思ったんです」とシマーズは語った。「このスポーツでは、そういうことが起こるから、常に自分を信じなければならないんです。まだ信じられないし、現実味がないですね。
これほど高いレベルでは、優位に立つ方法を考えなければなりません。考えることはたくさんあるし、優勝できて最高の気分です。この波は本当に難しいので、最高の気分です。世界No.1って最高の響きですね」。
シマーズは今日、ベルズで優勝した史上最年少の女性サーファーとなり、歴史を作った。シマーズはベルズ・ビーチで初のファイナルを制し、開幕戦のパイプラインでも優勝し、今年2度目のファイナル。シマーズは世界No.1として鐘を鳴らし、ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロに向けてイエローのリーダージャージを着用する。
ジョアン・ディフェイとグリフィン・コラピント、準優勝で好調キープ
MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルで優勝したばかりのジョアン・ディフェイ(フランス)は、自信に満ち溢れ、キャリア初のイエロージャージ獲得に照準を合わせてCT第4戦に臨んだ。
ディフェイは各ラウンドでハイスコアをマークし、ヨーロッパ人選手として初めてベルズファイナルに出場。2試合連続ファイナル進出を決めたディフェイは、ランキング2位でウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロに臨む。
「ファイナル進出は素晴らしい気分。と語ったディフェイ。「これがサーフィンというものなのでしょう。でも、2位になれたことも嬉しい。ベルズで決勝に進出した最初のフランス人として歴史を作れたことは、特別な気分です」。
グリフィン・コラピント(USA)は、ディフェイと同様、ポルトガルでの勝利からベルズ入りし、その勢いのまま第4戦に挑み、セミファイナル、クオーターファイナル、そしてイベントを通して最も高いヒート・トータルを記録。
惜しくもベルズでの初優勝は逃したグリフィンは親友のハウシュマンと決勝を分かち合えて大喜び 、弟でCTルーキーのクロスビーがミッドカットをメイクし、親友のケイド・マトソン(USA)もルーキー・シーズン最高の成績を収め、サンクレメンテと南カリフォルニアのCTサーファー達にとって、素晴らしい1週間となった。
コラピントは世界No.1の座とイエローのリーダーズジャージをキープし、第5戦マーガレット・リバーに臨む。
「確かにほろ苦かったですね」と語ったコラピント。「常に勝ちたい、特にファイナルに進出した時はね。この瞬間を台無しにしたくないけど コールが優勝して、とてもハッピーです。
僕たちは10歳の頃から一緒にサーフィンをしてきたので、ファイナルで戦った後、この表彰台に立っているなんてクレイジーです。サンクレメンテのクルーはみんな勢いがあって、ツアーで新しい環境に慣れてきた感じ。西オーストラリアではみんな一緒に滞在しているから、2つのベルが並んでいるのはクールだろうね」。
セミファイナリスト、ベルズでシーズン再開
和井田リオ(INA)はベルズ・ビーチで3位となり、自己最高のCT成績をスコア。今大会ではカットラインに位置していた和井田は、ベルズでのセミファイナル進出でランキングを10上げて世界ランキング11位に。
マシュー・マクギリブレー(RSA)は、ベルズでのセミファイナルで自己最高のCT成績を達成。同率3位で世界ランキング14位に浮上。両選手とも、ミッドシーズン・カットを前に、ツアー・スポットへのプレッシャーがかなり軽減された状態で、マーガレット・リヴァーへ向かう。
ブリサ・ヘネシー(CRC)とキャロライン・マークス(USA)は、今年のベルズで同じ3位をスコア。ヘネシーにとっては今年3度目、マークスにとっては2度目のセミファイナル進出となった。
2024年リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ Presented by Bonsoyのハイライトは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ
女子ファイナル結果
優勝:ケイトリン・シマーズ(USA)12.77
2位 – ジョアン・ディフェイ(FRA)11.60
男子ファイナル結果:
優勝- コール・ハウシュマン(USA)13.50
2位- グリフィン・コラピント(USA)12.80
女子セミファイナル結果:
HEAT 1:ジョアン・ディフェイ(FRA)13.53 DEF.
ブリサ・ヘネシー(CRC)12.10
HEAT 2:ケイトリン・シマーズ(USA)13.93 DEF.
キャロライン・マークス(USA)9.24
男子セミファイナル結果:
HEAT 1:コール・ハウシュマン(USA)13.14 DEF.
マシュー・マクギリブレイ(RSA)7.77
HEAT 2:グリフィン・コラピント(USA)16.83 DEF.
和井田リオ(INA)14.53
ライブを見る
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ、 Presented by Bonsoy は、2024チャンピオンシップ・ツアーの次の開催地である。大会は3月26日に開幕し、2024年4月6日に閉幕する。大会の模様は、WorldSurfLeague.com、無料のWSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルでライブ放送される。
https://www.worldsurfleague.com/events/2024/ct/199/rip-curl-pro-bells-beach/main