日本勢は全員敗者復活戦のR2へ。SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップがスタート。

岩見天獅

オーシャンサイド・ピア、オーシャンサイド、カリフォルニア、USA(2024年1月9日火曜日) ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023 SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップがスタート。

 

 

大会初日は3~4フィートのクリーンなコンディションで男子のオープニング・ラウンドが行われ、その後女子のオープニング・ラウンドが行われた。各ヒートには3名の選手が出場し、勝者はラウンド3へ。2位3位の選手はエリミネーション・ラウンドを戦う。

 

世界ジュニア・チャンピオンのアールとヴォーンがオーストラリアをリード

 

WSLワールド・ジュニア・チャンピオンのジャービス・アール(オーストラリア)は、オープニング・ラウンドを勝利で飾り、タイトル防衛へ向けて素晴らしいスタートを切った。アールは、エリート・クラスの仲間入りを果たし、2024年のチャレンジャー・シリーズ復帰を目指す。

 

ジョエル・ヴォーン

 

オーストラリアの存在感は、2024年の注目選手であるジョエル・ヴォーンの素晴らしい活躍によってさらに強まった。ヴォーンは、チャレンジャー・シリーズで2本しかない10ポイントの1本をエアリアルで決めた。

 

彼はパワフルなフォアハンド・アタックを見せ、エクセレントな8.17(10点満点中)でフィニッシュし、この日のベスト・ヒート・トータルである14.44(20点満点中)を獲得した。

 

ノース・シェリーのヴォーンは、プロ・ジュニアのキャリアを締めくくり、チャレンジャー・シリーズに復帰するために、初のワールド・ジュニア・タイトルを狙う。

 

「前のブレイディ(セール)の波を見たんだけど、彼は少しレイトだったけど、すごくいい波に見えたんです。その後の波が来て、この波に乗らなければと思ったんです」とヴォーンが言った。

「どのヒートも超スタックしている。ヒートを見ないようにしていました。チャレンジャー・シリーズにまた出場するのが本当に楽しみですね。僕の目標は今年CTにクオリファイすることで、そのためにできる限りの努力をするつもりです」 と語った。

 

ミューラー、ブラジルの同胞カイナロとともに勝利をつかむ

 

ブラジルのライアン・カイナロとヘイター・ミューラーのデュオは、現在ハワイ/タヒチ・ヌイNo.1のシオン・クロフォード(HAW)とオーストラリアのハーレー・ウォルターズとの一進一退のバトルでオープニング・ラウンドを制し、ミューラーが南米で早々に勝利を収めた。

 

ヘイター・ミューラー

 

ミューラーは2019年にWSL初優勝を飾り、それ以来、クオリファイング・シリーズとプロ・ジュニアのリージョナル・ツアーの両方で複数の勝利を収めている。しかし、ミューラーは今、プロジュニア大会の最高峰であるWSLワールド・ジュニア・タイトルをキャリアに加えることに照準を合わせている。

「あのヒートでの自分のパフォーマンスには満足しています」とミューラーが言った。「ここオーシャンサイドは初めてです。次のヒートも全力で戦いたいです。」

 

また、オープニング・ラウンドを勝ち上がり、エリミネーション・ラウンドを回避したジェット・シリング(USA)、マーロン・ハリソン(AUS)、ジャクソン・バンチ(HAW)は、そのままラウンドオブ16に勝ち上がった。

 

タジ・リンドブラッド

 

ノース・アメリカの新鋭、タジ・リンドブラッド(USA)は、今大会のワイルドカードを獲得し、オープニング・ラウンドで勝利。サンクレメンテのタジ・リンドブラッドは、2023年にチャレンジャー・シリーズ出場者の中でそのポテンシャルを垣間見せ、2024年のチャレンジャー・シリーズにストレート・アップする機会を得るため、プロジュニアとして最後のイベントでアピールしようとしている。

 

「ヒート勝利は本当に気持ち良かったです。僕はここでよくサーフィンをします。T-ストリートは本当にフラットだから、いつも車で来て、最後はピアでサーフィンするんです。ここはホームみたいなもの。自分のベッドで眠れるし、勝利も楽しい。それは常にプラスです。幸運にもコロヘ・アンディーノが、このイベントのために3枚の板をくれました」。

 

エリン・ブルックス


若き天才であり、ワイルドカードのエリン・ブルックス(カナダ)は、オープニング・ラウンドの土壇場で大逆転勝利を決めた。ブルックスは、ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)と川瀬心那(JPN)と対戦。

終了5分前に、エアで6.27をスコアすると、パワフルなフォアハンド・アタックを披露し、エクセレント・スコア8.33、ヒート・トータル14.60というこの日のベスト・シングルウェイブを獲得。16歳のブルックスは、ラウンドオブ16へのチャージを続けようとしています。

 

「今年最初のヒートだったので、少し緊張していました。「同じヒートの女の子達はとても良いサーフィンをしていたので、自分もステップアップしなければならないと思いました。最後の最後で頑張った感じです。緊張はしないですね。呼吸を整えて、ただ祈るだけです。」

 

ゾーイ・ベネデット(USA)

 

ワイルドカードのゾーイ・ベネデット(USA)は、初のワールド・ジュニア・チャンピオンシップ出場をエクセレントな8.00で圧倒。現在北米QSランキング1位のベネデットは、アジア・プロ・ジュニアランキング1位の中塩佳那(JPN)、リプレイスメント・コンペティターのエウェレイウラ・ウォン(HAW)と対戦し、圧勝でラウンドオブ16進出を決めた。

 

「最初のヒートはいつも怖いけど、ノンエリミネーションなのが嬉しいです。「自分のベストを尽くし、できることならラウンドをスキップしたい。初めてのワールド・ジュニア・チャンピオンシップ。QSとチャレンジャーシリーズに集中したかったので、ジュニアの大会にはあまり出ていませんでした。でも(この大会は)毎年見ていて、自分も参加したかったと思うような大会です」。

 

2022年ワールド・ジュニア・チャンピオンシップで活躍するシエラ・カー(AUS)、アフリカNo.1のルイーズ・レプロン(RSA)、ノア・クラップ(DEU)、ベラ・ケンワーシー(USA)、南米No.1のソル・アギーレ(PER)、そしてヨーロッパNo.1のアネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)がオープニングラウンドでダイナミックな勝利を収め、そのままラウンド16に進出。

ネクストコールは、現地時間の明日1月10日(水)午前7時00分。

 

日本勢は全員敗者復活戦のR2へ。

 

岩見天獅

 

今大会には、日本から矢作紋乃丞、長沢佑磨、中塩佳那、川瀬心那の4名がアジア・リージョンの予選を勝ち抜き出場権を獲得。そしてインターからのワイルドカードで岩見天獅、都築虹帆が出場。

 

男子ラウンド1はH1に岩見天獅が登場。ハワイ/タヒチ・ヌイのクオリファイング・シリーズ(QS)リージョナル勝者であるジャクソン・バンチとイスラエルのイライ・ボチャンと対戦。岩見はフォアハンドでエクセレントに近い7.50を叩き出し、トップに立つもバンチに終盤逆転されて惜しくも2位で敗者復活戦へ。

 

H4でジュニア世界チャンピオンのジャービス・アールらと対戦した長沢佑磨は、ヒート中盤にトップに躍り出るもも2位、H5でジョエル・ヴォーンとブロディ・セールと対戦した矢作紋乃丞は3位で敗者復活戦へ回った。

 

続けて行われた女子のラウンド1では、 H3に川瀬心那、 H6に中塩佳那、H8に都築虹帆が登場。 川瀬心那は秋呂間際までトップを走っていたが最後に逆転されて3位、 H6の中塩佳那は7.40 と6.33をスコア。トップのゾーイと同点ながら惜しくも2位。H8の都築虹帆もヒート前半はリードするも2位でR2の敗者復活戦へと回った。

 

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップ男子オープニングラウンド結果:
HEAT 1:ジャクソン・バンチ(HAW)13.77 DEF. 岩見天獅(JPN)13.50、イレイ・ボチャン(ISR)7.17
HEAT 2:ジェット・シリング(USA)12.33 DEF. アドゥ・アマトリアン(EUK)11.67、ルーク・ブランビー(AUS)11.17
HEAT 3:マーロン・ハリソン(AUS)12.44 DEF. リーバイ・スローソン(USA)12.40、リュック・ルプロン(RSA)10.24
HEAT 4:ジャービス・アール(AUS)12.17 DEF. 長澤佑磨(JPN)9.30、リード・プラテニウス(CAN)7.84
HEAT 5:ジョエル・ヴォーン(AUS)14.44 DEF. ブロディ・セール(HAW)11.84、矢作紋乃丞(JPN)11.53
HEAT 6:ライアン・カイナロ(BRA)12.30 DEF. ルーク・トンプソン(RSA)9.26、ミッチ・デュプリーズ(RSA)7.50
HEAT 7: ヘイター・ミューラー(BRA)13.84 DEF. ハーレー・ウォルターズ(AUS)13.30、シオン・クロフォード(HAW)12.03
HEAT 8:タジ・リンドブラッド(USA)13.73 DEF. レオ・カサール(BRA)12.03、サム・ピター(FRA)12.00

サムバゾン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ女子オープニング・ラウンド結果:
HEAT 1:ベラ・ケンワーシー(USA)12.34 DEF. タリア・スウィンダル(USA)10.70、キーラ・バックピット(AUS)9.93
ヒート2:ルイーズ・レプロン(RSA)9.16 DEF. エリー・ハリソン(AUS)8.90、カレア・ジェルバシ(PER)6.93
HEAT 3:エリン・ブルックス(CAN)14.60 DEF. ジャニール・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)14.00、ココナ・カワセ(JPN)12.27
HEAT 4:シエラ・カー(AUS)13.84 DEF. スカイ・ブラウン(GBR)10.23、アナスタシア・ヴェンター(RSA)6.83
HEAT 5:ノア・クラップ(DEU)13.83 DEF. ノラ・リオッタ(HAW)11.10、ザーリ・ケリー(AUS)8.67
HEAT 6:ゾーイ・ベネデット(USA)13.73 DEF. 中塩佳那(JPN)13.73、エウェレイウラ・ウォン(HAW)11.37
HEAT 7:ソル・アギーレ(PER)12.50 DEF. ラウラ・ラウプ(BRA)11.73、イザベル・ナル(BRA)6.46
HEAT 8:アネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)13.17 DEF. 都築虹帆(JPN)10.16、ソフィア・メディーナ(BRA)8.13

サムバゾン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ男子エリミネーション・ラウンドの組み合わせ:
HEAT 1:リーバイ・スローソン(USA)対 長澤佑磨(JPN)
HEAT 2:ブロディ・セール(HAW)対 矢作紋乃丞(JPN)
HEAT 3: ルーク・トンプソン(RSA) vs. ルック・レプロン(RSA)
HEAT 4:岩見天獅(JPN)対ミッチ・デュプリーズ(RSA)
HEAT 5:シオン・クロフォード(HAW)対ルーク・ブランビー(AUS)
HEAT 6:アドゥア・アマトリアン(EUK) vs. ハーレー・ウォルターズ(AUS)
HEAT 7:レオ・カサール(BRA)対 イライ・ボチャン(ISR)
HEAT 8:リード・プラテニウス(CAN)対 サム・ピター(FRA)

サムバゾン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ女子エリミネーション・ラウンド組み合わせ
HEAT 1:エリー・ハリソン(AUS)対スカイ・ブラウン(GBR)
HEAT 2:ラウラ・ラウプ(BRA) vs. 中塩佳那(JPN)
HEAT 3:ザーリ・ケリー(AUS)対 川瀬心那(JPN)
HEAT 4:エウェレイウラ・ウォン(HAW) vs. イザベル・ナル(BRA)
HEAT 5:都築虹帆(JPN)対 カレア・ジェルバシ(PER)
HEAT 6:ノラ・リオッタ(HAW)対アナスタシア・ベンター(RSA)
HEAT 7:ソフィア・メディーナ(BRA)対キーラ・バックピット(AUS)
HEAT 8:タリア・スウィンダル(USA)対ジャニール・ゴンザレス・エッチャバリ(EUK)

 

 

オフィシャルサイト:

https://www.worldsurfleague.com/events/2024/jun/218/sambazon-world-junior-championships-hosted-by-best-western/main